ソーシャルランチは、ペアでランチ仲間を組んで、異業種交流を図る新しいソーシャルサービスとして、学生、社会人を中心に浸透し、会員数は6万人を突破。立上げよりデザイナーとしてPC、スマートフォン、モバイルサイトの情報設計、UIデザインなど全般を担当する山本健人(やまもと けんと)さんとシンクランチ代表取締役の福山さんにお話を伺いました。

法学部からネット業界へ

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法学部を専攻していた学生当時より、自らPCで映像を制作していました。PCに触れている中で、これからはインターネットであると実感し、その当時数多くあった学生起業のベンチャーにインターンとして従事、ネット起業の勉強を積み、そのまま大学を中退しネット関係の仕事を始めました。現在、フリーのデザイナーとしてWeb、アプリケーションなど様々なプロジェクトを経験。『ソーシャルランチ』は企画段階から携わっています。

より快適なUXと、それを実現するためのUIとは

昨今UXやUIデザインの重要性に注目が集まっていますが、UXは具体的に目に見えるものではなく、サービス全体を通してのものなので、デザイナーだけではなくプロジェクト全体で考えるのが基本と考えます。まず大まかな「理想のUX」を設計して、それをユーザーに具体的に伝えていく手段がUIですので、例えば、ソーシャルランチというサービスは、一日一回「この人とランチはどうですか?」と提案される際に、提案されたユーザーは相手のプロフィールを見て「いいな」と思えば「ランチしませんか?」とお誘い、ランチリクエストをかける事ができることが、ソーシャルランチにとってのUXのゴールです。UXとは、このような一連のフローを、ユーザーにスムーズに進んでいただく事だと思っています。
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そのためには、画像の大きさひとつ、ボタンの位置ひとつ、そんなUIのひとつひとつがとても重要になるのです。初期のデザインは、あまり突っ込んで考えずむやみに画像が小さかったりしていたのですが、サイズを能動的に変えるようにする事で、より大きく目立ち、さらに綺麗に見える画像に変更することを実現できました。やはり大きく見やすくなれば、ユーザーにとってもそれだけ相手の魅力が伝わりやすくなります。結果、その先のフローである「興味を持ってプロフィールを見てもらう」に進んでもらえるし、さらにランチリクエストにつながる確率も上がるわけです。

BtoCサービスに関わる魅力とは

BtoCというサービスのデザインをする事で、やはり一番の魅力、楽しさというのはユーザーの反応がダイレクトに感じられるという事じゃないかと思いますね。“作って、納品して終わり”という仕事もよくありますが、そのような制作のみの仕事とは違い、作ってからが本番で、ユーザーの反応や声を見る事ができるのは、やはり楽しいし、自分に向いていると思います。

ハードウェアに絡んだソフトウェアに注目

最近、ハードウェアに絡めたサービスが面白そうだなと思っています。
iPhoneでカード決済するようなものが気になっています。例えば「スクウェア」や「コイニー」などですね。

ソフトウェアだけでなく、一個一個のハードウェアがあってそれらを総合的にデザイン、企画するような取り組み方は楽しそうだなと思っています。ソフトウェアだけでなくハードウェアが絡んでくると、UIなども今までの概念とはまた違った設計になってくると思いますしね。

今後、注目していきたい技術について

デザインとはちょっと違うかも知れませんが、インフォメーションアーキテクチャ(以下IA)に注目しています。

これまでは、デザイナーはデザインだけ知っていれば良いというようなところはあったと思うのですが、これからは、デザイナーもデザイン以外のところをどれだけ一緒に考えられるか、が重要になってくると思います。スマートフォンはもちろん、最近だとタブレットPCもたくさん発表されてきて、アプリケーションひとつ作るのにもUIなど新たなハードウェアに伴う新しい概念を色々と把握、理解しておかないといけないと思うのです。そのようにどんどん把握すべきことが増えていく中、今までのように自分の業務のみ理解しただけで分業していても、連携がとれなくなってしまう。だから今後は、「デザイナーもある程度コードが書ける」とか、「ディレクターやエンジニアもデザインに関して理解できる」など、互いが互いの業務により踏み込んで協業していくのが、これからは重要じゃないかと思いますね。

ソーシャルランチのこれから(福山氏)

イメージ今後は、ビズランチもそうですけれど、昼の休憩時間を利用したタイアップ企画など、「昼限定」のサービスを提供していきたいと考えています。「お昼」にこだわっているのは、「ランチ」という時間が、皆、共通してほぼ毎日行なっている行為だからです。なので、皆が足並みをそろえている時間帯を利用して、Web サービスや何か新しいものを提供できれば「毎日繰り返している事にちょっとしたエッセンスを加える」というコンセプトで、ユーザーも理解しやすくなるのではないかと考えています。

携わるサービスを好きになることが大切

それらの企画に今後携わる立場として、自分の技術的なスキルを磨くとか、トレンドを追う・・・というのももちろん大切なのですが、まずは自分が作っているものを好きになることが大切かなと思います。サービス(仕事)の真の目的を忘れず、常にユーザーを見つつデザインを改善していく・・・というところが大事で、これは私だけでなく、デザイナーであれば誰にでも言える事だと思います。携わっている仕事の、ゴールを見据えて皆と共有していく事が大事だし、そういう仕事をしていきたいと思っています。


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ソーシャルランチ

毎日のランチを価値ある時間に。 ペアでランチ仲間を組んで、異業種交流を図る新しいソーシャルサービスとして、 学生、社会人を中心に浸透し、会員数は6万人を突破。 企業のオフィスでランチをしながら交流するBiz-Lunchや、著名な経営者やクリエイ ターなど憧れの人とのランチを実現するPREMIUM LUNCHも好評。

ソーシャルランチ公式ページ

http://www.social-lunch.jp/