チームの方向性を示し、メンバーを巻き込み、プロジェクトを成功に導くための重要な要素となるリーダーシップ。
この記事では、クリエイターも知っておきたい「リーダーシップ」に関する内容に焦点をあてたウェビナーの中で、メンバーのモチベーション向上に焦点を当てた箇所を抜粋してレポート。
クリエイティブ業界でメンバーマネジメントに関わる方は、ぜひ参考にしてみてください。
登壇者
経済産業省認定 経営革新等支援機関、中小企業診断士。
一部上場企業から中小企業、個人事業主、地域経済団体、大学まで300社以上の集客・セールスをトレーニングしてきた顧客獲得支援の専門家。
元塾講師の経験も活かしながら、初心者にもわかりやすく、行動と成果につながる講師・コンサルにこだわっている。
必要なのは「目標設定」「評価と承認」「チームワークの強化」
メンバーのモチベーションを向上させることは、チーム全体の生産性向上や、組織全体の目標達成に不可欠です。
具体的に、以下の3つを意識することで、メンバーのモチベーションを上げることができるといいます。
1.目標設定:高すぎず低すぎない目標を設定し、達成感を生む
2.評価と承認:成果を認め、チームメンバーのやる気を引き出す
3.チームワークの強化:人間関係を良好に保ち、協力しやすい環境を整える
欲求5段階説に基づいてメンバーの欲求を満たすことが重要
北田氏は「組織における人間の行動原理を理解する上で欠かせないのが、マズローの欲求5段階説」だと説明。
「この理論に基づけば、メンバーひとりが段階的な欲求を持っていることがわかる。リーダーは、それぞれの段階に合わせた欲求に応えることで、チーム全体のモチベーション向上を図ることができる」と言います。
欠乏動機は自分以外のものによって満たされ、成長動機は自分を起点とした行動によって満たされるものだが、それぞれの欲求は以下のような機能を持っているそう。
生理的欲求:適切な労働環境を提供する
安全の欲求:安定した職場環境を整え、不安を解消する
所属と愛の欲求:チームワークを促進し、帰属意識を高める
承認の欲求:成果を認め、メンバーの自己肯定感を高める
自己実現の欲求:成長の機会を提供し、挑戦を促す
「承認の欲求」の重要性と満たし方
マズローの欲求5段階説の中でも、「承認」は、「成長動機」に繋がる特に重要な要素だと説明する北田氏。
承認されることで、自己肯定感が高まり、仕事に対する意欲や自信につながる一方で、承認が不足すると、やる気が低下し、チームのパフォーマンスが落ちるということも説明。
では、どんな方法で「承認の欲求」を満たすべきなのでしょうか?北田氏は、3つに分けて説明してくれました。
1.具体的な成果を認める:「よくやった」など、努力や結果を言葉で伝える。
2.フィードバックを定期的に行う:成長の機会を提供する。
3.見ていることを伝える:リーダーがメンバーの行動をしっかり把握していると感じさせる。
メンバーのモチベーション向上は、チーム全体の成功に不可欠です。目標設定、評価と承認、チームワークの強化、そしてマズローの欲求5段階説に基づいた個々の欲求への対応が、効果的なリーダーシップの鍵となるでしょう。ウェビナーで得た知識を活かし、ご自身の業務やチームに応用してみてください。
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