読者の関心を引きつけ、情報を分かりやすく伝えるためのスキルが必要になるWebライティング。
この記事では、Webライティングをする際に必要なスキルについて解説したセミナー「Webライティング入門オンライン講座Vol.1 ~Webライティングに必要なスキルとは?~」を抜粋してレポート。
クリエイティブ業界でWebライティングに関わる方は、ぜひ参考にしてみてください。
登壇者
株式会社フミニティ代表。フリーライター・国家資格キャリアコンサルタント。
2013年より恋愛や女性向けライフスタイルを主な専門ジャンルとしてライター活動を開始。そこから書籍や雑誌、Webなど、様々な媒体で執筆を行う。現在はanan、女性自身、日経クロスウーマン、現代ビジネスオンラインなど大手メデイアを中心に執筆する傍ら、国家資格キャリアコンサルタントを取得。クリエイターやフリーランスに特化したキャリア支援や情報発信も行っている。
公式HP「コラムニストおおしまりえオフィシャルサイト」
X:@utena0518
ルールはメディアによってさまざまな
Webライティングの世界は奥が深く、SEO記事、雑誌系記事、BtoB記事など、それぞれのメディアによって独自のルールや特徴が存在します。
今回は、おおしまさんに、これら3つのメディア別のルールに焦点を当て、より質の高いライティングへと繋がるヒントを話していただきました。
SEOライトでのWebライティング
Googleなどの検索エンジンで上位表示されることを目指したSEO記事。キーワード選定、タイトル・見出しの最適化、コンテンツの質など、SEO対策が必須となります。しかし、単にキーワードを詰め込むだけでは、読者に響く記事は書けません。Googleのアルゴリズムは常に進化しているため、SEOライティングを主戦場にする人は最新の情報をキャッチアップしながら、読者のニーズに応える質の高いコンテンツを提供することが大切です。
雑誌系サイトでのWebライティング
出版社が運営するサイトなど、雑誌の読みもの系記事は、Yahoo!ニュースやスマートニュースなど、キュレーションメディアからの流入が多いため、読者の興味を引きシェアされやすいようなキャッチーなタイトルや、読みやすい構成が求められます。SEO記事とは異なり、サイトのテイストに合った表現や、ターゲットの心を動かすようなストーリーテリングも重要になってきます。
BtoBサイトでのWebライティング
企業の担当者など、特定のターゲット層に向けて情報を提供するBtoB記事。商材への問い合わせや購買に繋げることを目的としているため、SEO記事のように検索エンジンでの上位表示も重要ですが、それ以上に、ターゲットのニーズを的確に捉え、適切な内容を執筆することが求められます。また、商材についてより掘り下げて学んでおくことで、より魅力的なアプローチができます。
「実務を重ねる中で、各メディアのルールやポイントは蓄積されているため、常にターゲットやメディアの特性を意識することがおすすめ」とのこと。
Webライターとして身につけておきたいスキルは?
Webライターとして活躍するためには、文章力だけでなく、幅広いスキルが求められます。
おおしまさんには、Webライターとして身につけておきたい4つのスキルについて解説していただきました。
1.ウェブマーケティングの基礎知識
Webサイトの集客から成約までの流れを理解することで、記事自体がどのように貢献するのかを把握できます。クライアントが何を求めているのかを理解し、それに合わせた記事を作成することで、より高い評価を得られます。
2.Webライティングの知識
Webライティングには、以下の2つの重要な知識が必要です。
基本的な文章力と表現力:
正確で分かりやすい文章を書く力は、どの分野のライターにも求められる基本的なスキル。
各メディアのルール把握:
前述したようにSEOサイト、雑誌系サイト、BtoBサイトなど、それぞれのメディアには独自のルールがある。
SEOキーワードの選定、見出しの付け方、記事の構成など、メディアに合わせて書き分ける必要がある。
3.社会人としての基本的なビジネススキル
ただ文章を書くだけではなく、納期を守ることなど、社会人としての基本的なスキルも求められます。これらのスキルは、クライアントからの信頼を獲得し、継続的な仕事に繋がるために不可欠です。
4.企画力と提案力
また、単に与えられたテーマについて書くだけでなく、自ら企画を提案し、記事を作成することも求められます。
企画力と提案力があれば、クライアントから高い評価を得られ、より多くの仕事に繋がる可能性が広がります。
おおしまりえさんから一言
文章を書くことは、身近な行為だからこそ、仕事として行っていくには「コツ」が必要です。Webライティングに必要なものは文章力だと想像されがちですが、実はWebマーケティングの概念や各メディアのルールなど、他に押さえるべきモノがあります。この内容を踏まえ、より自分らしさや専門性などの強みを加え、仕事につなげていただければ幸いです。