近年、YouTubeやInstagramなど、動画配信ができるプラットフォームにおいて、「ライブ配信」という新しいタイプの発信方法が人気を集めており、スポーツ中継からビジネス系セミナーまで、幅広い分野で需要が高まっています。
本記事では、「ライブ配信とは何なのか」「従来の動画とライブ配信は何が違うのかわからない」という方に向けて、ライブ配信の基本や職種についてくわしく解説します。
映像業界の転職サポートに注力するクリーク・アンド・リバー社だから、ライブ配信案件もページ下部にたくさん載せました!映像業界への転職を検討している方もぜひ参考にしてください。
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1 ライブ配信とは?
ライブ配信とはその名のとおり、撮影した映像をリアルタイムでプラットフォームの視聴者に配信するサービスのことです。テレビでいう生放送と同様の手法であり、臨場感や一体感を配信者(ライバー)と視聴者が共有する感覚や、相互性が人気となり、2017年頃から急成長を遂げています。
おもなライブ配信プラットフォームは以下のとおりです。
- TwitCasting(ツイキャス)
- SHOWROOM
- 17 Live(イチナナ)
- MixChannel(ミクチャ)
- OPENREC.tv(オープンレック)る
- ニコニコ生放送
- YouTube Live
- Pococha(ポコチャ)
ライブ配信は、これまで主流だったオンデマンド配信(事前に撮影した映像を編集して公開する手法)と対になる配信方法といえます。
2 ライブ配信、人気の利用シーン
若い世代を中心に、数年前から少しずつ人気が高まっていたライブ配信ですが、新型コロナウイルスの影響により、2020年以降、企業も積極的に利用を開始するなど、一気に需要が拡大しました。
ここでは、企業の取り組みにおける、ライブ配信の人気の利用シーンを紹介します。
2.1 スポーツ中継やイベント中継
会場の熱気や興奮を伝えやすいライブ配信は、スポーツやイベントの中継に適しています。
世界中のどこにいても、実際に会場で試合やイベントを観ているような臨場感やワクワク感を味わえます。
2.2 アーティストのライブやコンサート
アーティストのライブも、ライブ配信に最適なシーンといえます。三密を避け、政府が提唱する新しい生活様式を守りながら、オンラインでも会場の一体感を存分に楽しむことができます。
また最近では芸人のお笑いライブなどもYouTubeで配信されています。
2.3 セミナーや株主総会
従来、社内の会議室などで行なわれていたセミナーや株主総会にも、ライブ配信を活用する動きが高まっています。
これまで「遠方だから……」と諦めていた方も、ライブ配信によって気軽に参加できるようになり、新たなビジネスチャンスも生まれています。
2.4 ライバーやインフルエンサーによる交流イベント
ライバーとは、動画配信プラットフォームを用いて、ライブで発信活動を行なうインフルエンサーのことです。
ライブ配信という性質上、24時間いつでも・どこでも活動が可能で、ファンと気軽に交流を深めることができるスタイルが、近年人気を集めています。憧れのインフルエンサーに強い親近感や共感を得るファンも多く、今後、人気も需要もさらに高まっていくでしょう。
3 ライブ配信を仕事に!業界のおもな職種を紹介
急速に需要が高まっているライブ配信市場には、どのような仕事があるのでしょうか?ここでは、ライブ配信市場で活躍するおもな職種を紹介します。
3.1 テクニカルディレクター(TD)
テクニカルディレクターとは、スポーツ中継、音楽ライブ、企業のイベントなどで、映像配信に関する機材管理や通信環境の整備、オペレーションの管理などを行なう現場責任者のことです。
画質や音質の向上、効率のいいシステムの検討、より安定した配信環境の構築などがメインの仕事となり、技術面全般を統括する重要な役割を果たします。
3.2 カメラマン・音声オペレーターなどの技術職
ライブ配信の現場には、映像や音声の調整、トラブル時の対応といった実務を担当する技術職も必要不可欠です。技術職は、カメラのアングルや音声のボリュームなど、ライブ配信のクオリティや満足度を大きく左右する要素を担当する、非常に重要な職種といえます。
技術職には、熟練したスキルはもちろん、感覚的なセンスが求められます。さらにライブ配信のトレンドをしっかりと押さえ、視聴者が求める映像をかたちにする配慮も必要です。
高度な仕事ではありますが、テレビや映画など、同じ映像業界の技術職として働いていた方の新たな挑戦の場としては最適といえるでしょう。技術職としての腕が認められれば、テクニカルディレクターといった上位職種へのキャリアアップも実現可能です。
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3.3 ビデオエンジニア(VE)
ビデオエンジニアとは、カメラや各種映像機器の調整・設定をする技術者のことです。映像システムの構築・設計から、配線・機材の動作確認、配信当日のオペレーションまで、機材に関すること全般を担当します。ビデオエンジニアはカメラマンなどの技術職とチームを組み、ユーザーの要望に沿った映像・音声を配信する、いわば「裏方の裏方」を担当します。
上記で解説した職種以外にもライブ配信に関わる職種は数多く存在し、いずれも需要が飛躍的に高まっています。前述のとおり、映像業界でテレビや映画などの制作に携わっていたクリエイターが、成長市場であるライブ配信業界にキャリアチェンジする動きも高まっています。
4 まとめ
急成長しているライブ配信の詳細や、ライブ配信業界を支えている職業について解説してきました。
ライブ配信の需要の高まりにともない、ライブ配信に関連する求人も増えてきています。特に配信の技術面を担当する職種には大きな需要があり、テレビや映画の仕事よりも好待遇の求人が多くみられます。
「現在映像業界で働いていて、キャリアチェンジを考えている」という方は、ぜひ一度ライブ配信業界の求人を検討してみてくださいね!