普段テレビ番組を目にするなかで、番組制作に携わりたい、番組を支える仕事がしたいとテレビ業界に憧れている人もいるのではないでしょうか。しかし、興味があっても、具体的にどこで、どのような求人に応募すれば良いのかわからないという場合も多いでしょう。
そこで今回は、番組制作の仕事内容や職種、求人条件について解説します。
1 番組制作の仕事とは?
番組を制作しているのは、テレビ局だと思われがちですが、必ずしもそうではありません。まずは、番組を制作している会社の種類と、それぞれのおもな仕事内容について解説していきます。
1.1 番組制作は番組制作会社が制作している
多くのテレビ番組は、テレビ局ではなく、番組制作会社によって制作されています。
報道番組など、情報にスピード感が必要な番組はテレビ局で制作されますが、その他の番組は企画立案から番組制作会社が担っていることも多いのです。
一方、テレビ局のおもな仕事は放送事業です。テレビ局には、スポンサーに出資をしてもらうために営業を行なったり、テレビ番組の放送枠を組んだりと、番組制作以外の仕事が多くあります。
よって、番組制作に携わりたいと思ってテレビ局に就職しても、必ずしも番組制作に携われるとは限りません。
1.2 企画から撮影、編集まで幅広い業務
番組制作会社では、テレビ局に依頼されて、企画や撮影、編集といった番組制作におけるすべての業務を行なっています。テレビ局とは異なり、番組制作に特化しているからこそ、専門的な技術を持った多様な職種が必要です。
1.3 番組制作をしたいなら番組制作会社
番組制作に携わりたいならば、テレビ局よりも番組制作会社に勤めたほうが確実です。
しかし、テレビ業界全般にいえることですが、番組制作はタイトなスケジュールのなかで行なわれ、体育会気質の会社も多くあります。そのため、番組制作をしたいという熱意を持って取り組める人や、この仕事が好き・楽しいと感じられる人が、長く続けていけるでしょう。
また、番組制作の仕事は長時間労働になりやすいため、しっかりと体調管理をすることも必要です。
2 番組制作の仕事にはどんな職種がある?
番組制作の求人には、ADや映像編集、技術スタッフなど幅広いジャンルがありますが、それぞれどのような業務を行なっているのかご存知でしょうか。
ここからは番組制作における職種について、詳しく解説していきます。
2.1 AD
ADは、番組制作の現場責任者であるディレクターの補佐として、番組の進行や現場で必要なサポート業務を行ないます。ADになれば現場で番組制作に携われるため、求職者から人気のある職種です。
プロデューサーやディレクターになるには数年間の現場経験が必要ですが、ADなら未経験でも雇ってくれる会社が多くあります。そのため、テレビ業界で働きたい求職者の最初の仕事となることも少なくありません。
2.2 映像編集
映像編集は、カメラマンが撮影した映像を編集し、一つの番組にまとめる仕事です。テロップや効果音、音楽などを入れて、視聴者が見やすい映像になるように加工します。
私たちが見ているテレビ番組の多くは、事前に撮影された映像を編集したものですが、生放送のVTRを見ながらナレーションやコメントが入れられているものもあります。
また、会社によっては映像編集を担当する社員がいる場合と、ディレクターが編集まで行なう場合があります。
2.3 技術スタッフ
技術スタッフは番組を盛り上げるための演出効果を担っており、番組を制作するうえで欠かせない裏方のスタッフです。
一つの番組を制作するにも、あらゆる専門職が関わっています。例えば、スタジオ収録やロケーション撮影でカメラを回すカメラマンも、その一種です。技術職であるため、最初にカメラアシスタントとして数年間、下積みを経験するのが一般的です。
その他にも音声スタッフ、美術スタッフ、照明スタッフなど、さまざまな専門職が番組の技術面を支えています。
3 番組制作の求人条件
番組制作に関わる求人のなかには、未経験でも応募可能な職種はあります。しかし、経験やスキルを持っていたほうが優遇されやすく、給料も高くなりやすいのが事実です。
そこでこの章では、番組制作における求人条件や必要な能力について解説します。
3.1 ADは未経験でも可
ADは未経験でも応募可能な求人が多く、ディレクターのアシスタントとして、幅広い業務を行ないながら現場で学んでいきます。将来的には、ディレクターやプロデューサーという次なるステップもあります。
番組は多くのスタッフによって成り立っているため、ADにはコミュニケーション能力が不可欠です。また、番組制作がスムーズに進むよう、周囲に目を配り、常に先回りして行動すること必要です。
未経験でも応募はできますが、周りのスタッフとコミュニケーションをとり、細やかな気遣いをしながら仕事をする必要があることを、覚えておきましょう。
3.2 映像編集は編集技術が求められる
映像編集者は撮影された複数の映像にさまざまな加工を行ない、一つの番組へと編集していきます。
そのため、動画系の専門学校卒業している、動画編集の経験がある、映像編集ソフトが使えるなど、即戦力としてのスキルが求められます。
音や映像のずれがなく、つなぎ目も不自然にならないように、非常に細かく調整・編集していかなくてはなりません。
クリエイティブな職種であるため、ものをつくることが好きな人や細かい作業が得意な人には向いているでしょう。
また、映像編集者にもコミュニケーション能力は必要です。テレビ局やディレクターなどがどのような番組をつくりたいのか、コミュニケーションをとって意図を汲み取らなければなりません。
3.3 技術スタッフも未経験から雇用あり
一般的に、専門的な資格や免許を持っていなくても、技術スタッフの求人に応募することは可能です。
未経験であっても、現場で下積みから教育をしていく求人もありますが、専門学校で番組制作について学んできた人や、業務経験がある人のほうが優遇されます。
カメラ、音声、照明など、それぞれの専門技術に特化した制作会社もあります。AD、ディレクター、プロデューサーは、さまざまな作業をこなす必要があるため、一つのことを突き詰めたい人には、技術スタッフのほうが向いているかもしれません。
4 まとめ
番組制作といっても、関わっている職種はさまざまです。会社によっても、得意とする番組のジャンルや携われる番組が変わってくるため、自分に合った仕事や求人を探すことが大切です。
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