映像クリエイター

監督

Film Director

映像作品の制作責任者を指します。

プロフェッショナル×つながる×メディア
CREATIVE VILLAGE

監督とは

将来性 ★★★★☆
平均年収 400万円
関連資格
代表的なキャリアステップ

監督とは、映像作品の制作責任者を指します。
映像制作に携わる方の中には、映画監督になるのを夢見ている方も多いのではないでしょうか。

作品制作の準備段階における監督の仕事は、まず、どのような内容の作品を作るかを考え、脚本家とともにストーリーを練ることから始まります。そして、その脚本に基づいて役者や美術、カメラなど制作に関わるスタッフと構想を作り上げます。

そして撮影段階では、演技の指導やカメラワーク、機材のセッティングなど細かな部分を含めて、全工程をまとめる役割を担います。

撮影後の編集段階では、編集スタッフに細かく指示を出したり、テーマに沿った演技の選択をしたりと重要な仕事が続きます。

作業が終了して公開段階になれば、プロモーション活動も行います。

このように、非常に広い範囲にわたる仕事をすることになるため、特定の分野だけでなく総合的なスキルが必要な仕事といえます。

監督の年収

このように多忙で高いスキルを求められる監督ですが、映画監督の平均的な年収は400万円程度だとされています。

当然有名な監督であれば、一本あたりの報酬が1000万円を超えることもありますが、そうした方はほんの一部ですし、契約によっても報酬は変わります。

興行収入のパーセンテージで支払われる契約や、定額の報酬が最初から決まっている契約があります。

日本の映画監督は、日本映画監督協会という組合に加入していることも多いですが、協会では一本当たり最低350万円という報酬を規定しています。そのため、最低報酬が保証されているというメリットはありますが、よほど有名監督でない限りそれ以上の金額を得るのは難しい職業です。

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監督になるには

監督になるまでの道のりは人によって様々です。

多くの場合、制作現場で働きながらスキルを身につけます。
映画業界、テレビ業界、CM業界など、映像作品に関わる制作現場に就職して、アシスタントから経験を積んでいくことになります。

現場で働く前に大学や専門学校に通う方もいます。
大学や専門学校では、企画の立て方、脚本の書き方、撮影、照明、音声、編集方法など映画制作に必要な知識を体系的に学ぶことができます。

また、個人での購入が難しい機材を借りることもできますし、プロの先生の指導を受けながら、制作を繰り返すことができます。

学内外で作品を発表できる機会が多いことも、学校で学ぶことのメリットです。

大きなコンテストでの受賞をきっかけに知名度を上げ、活躍する監督は少なくありません。
アシスタントとして働きながら自主制作する方もいれば、独学で制作した作品を応募する方もいます。

近年では、コンテスト以外にもYouTubeやSNSなどにアップすることで、自身の作品を公開することができます。カメラ等の機材も低価格化が進んでいますので、監督になるための道は広くなってきているといえます。

監督の将来性

映画公開本数の推移
(データ引用:日本映画産業統計 | 一般社団法人日本映画製作者連盟 | 2022年4月

映画の制作本数は、2010年以降2019年まで増加傾向が続いていました。

直近ではコロナ禍の影響で減少していますが、2020年10月に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が歴代最高の興行収入を記録するといった明るいニュースもあります。

また映画館の入場者数は2019年に落ち込んだものの、2021年には回復に転じました。

映画業界自体の動向は決して悪くはなく、YouTube動画をはじめとする自主制作の領域でも監督のニーズが高まっていることを考えると、今後の映画監督の需要を不安視する必要は少ないでしょう。

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