3Dデザイナーは専門性の高い技術職なので、漫画家やミュージシャンのような職種だと思われがちですが、ひとつの業界として成立しているので安定しており、キャリアアップも期待できます。
しかもこの数年で、3Dデザイナーの価値が上がってきており、たくさんの企業から必要とされる職種になっているんです。今回は3Dデザイナーの価値が上がってきている要因を3つの側面から解説します。
※3Dデザイナーとは(3Dディレクター / 3Dキャラクターモデラー / 3D背景モデラー / 3Dモーションデザイナー / 3Dエフェクトデザイナー)を示します。
引く手数多に!転職で給与を上げやすく
多くの技術職に当てはまることですが、一定の技術力があり、世に出た作品がある人材であれば、他社からのオファーもたくさんあります。つまり、3Dデザイナーのように技術があり、成果物に事欠かない職種は比較的、転職がしやすいといえます。また、転職がしやすいということは、相対的な自分の市場価値を知りやすく、現職での給与交渉がしやすいということでもあります。
一方、経験者にとっては転職がしやすい3Dデザイナーですが、未経験の方にとっては、なかなか就職先が見つからず、入社が厳しい業界でもあります。よって、未経験から3D業界に入りたい場合は、幅広く求人に応募をしてみて、一先ずは受かった会社に飛び込んでみるのも手でしょう。最初の1年~2年間はスキルアップに努め、十分に経験を積んだ後に改めて自分が入りたかった会社に入ることも可能な業界です。
脱ブラック!業界の体質が変わってきた
厚生労働省が推し進める働き方改革によって、昔ほど土日出勤や終電間際まで仕事をすることができなくなってきました。3Dデザイナー現場でも「仕事を定時時間内で終わらせよう!」という緊張感が芽生えてきています。
よって、最近の3Dデザイナーには「時間をかけて良いモノを作る」よりも「時間内に全力で良いモノ」を仕上げられる能力が求められているのです。また、昔のように職人気質な人たちの集まりではなく、仕事とプライベートを両立させたい派の人たちも増えてきています。
もちろんその分、期日内に仕上げられる高い技術力と集中力が求められています。プライベートの時間を確保しやすく、副業やスキルアップの為の勉強に時間を費やすことができることも、長い目でみた年収アップにも繋がっていると考えられるでしょう。
3Dモデル1体100万円?予算額は高級車並み!
多くの3Dデザイナーの方々は、自らが関わっている制作プロジェクトの予算を把握していない方がほとんどだと思います。これは、現場のクリエイターが予算感を知ってしまうと、制作物のクオリティに影響してしまう可能性があるからです。
とはいえ、大体の予算感を知っておくことで、3Dデザイナーの仕事の価値を知ることにも繋がるでしょう。
ここでは、例として『3Dキャラクターが5体登場する。50カットの映像作品』にかけられる制作予算について、おおよその相場観を算出していきます。
3Dキャラクターのモデルの制作は1体につき、平均100万円~200万円ほどの予算が割かれているようです。つまり、3Dキャラクターを5体制作する場合は、500万円~1,000万円です。さらに3DCGの映像(カット数が50カット)である場合、カット制作は1カットにつき平均3日~5日の工数を割くので、人日単価が約3万円~4万円だとして、最低でも約10万円の予算が必要という事になります。つまり50カットの映像制作にかかる予算は500万円以上です。
5体の3Dキャラ制作と映像制作に掛かる予算、これらを合計すると1,000万円~1,500万円の予算が3D映像の制作に割かれているということになります。これはとても大きな金額で、日常生活では高級車が買えるほどの額です。プロの3Dデザイナーにはそれほど重要な仕事を任されているのです。
もちろん、ゲーム業界やアニメ業界、遊技機業界で予算感は変わります。特に予算が出るのは遊技機業界だと言われています。続いて、配信系の動画サービス、ソーシャルゲーム、コンシューマーゲーム、アニメ業界の順番で平均の予算には高低差があるようです。
クリーク・アンド・リバー社では3Dデザイナーの就業支援を積極的に行っています!
今回は、3Dデザイナーの価値がどんどん上がってきているというお話でした。クリーク・アンド・リバー社では、新しいステージで働いてみたい3Dデザイナーの就職支援を積極的に行っております。もっと詳しく知りたい方はこちらから気軽にエージェントとコンタクトを取ってみて下さい。