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未経験でも映像業界への転職は可能?職種別の仕事内容や今後の業界動向を解説

クリエイティブな職種の代名詞ともいえる映像業界。影響力のある優れた映像を作りたいと考え、映像業界への転職を考える方も多いことでしょう。

本記事では、映像業界における職種別の仕事内容や今後の業界動向について解説していくとともに、未経験者でも映像業界に転職できるかどうかという疑問に答えていきます。

1 映像業界の今後の動向

映像業界といえば、一昔前まではテレビ局のイメージが強かったかと思います。しかし、時代の変化に伴ってテレビ局の影響力は弱まり、テレビ局で働く映像関連スタッフの数は大幅に減少しました。

その一方で大きな需要を獲得しているのが、テレビ局が使う映像やウェブ動画広告などの制作を担う「映像制作会社」です。

動画編集や音声の吹き込みといった技術部門を担当する映像制作会社もあれば、企画全般や会場準備などのプロデュースやディレクション業務まで幅広く対応している映像制作会社もあります。

今後5Gの利用が本格化することを考えると、動画に対する需要はより大きくなることが予想され、高いクオリティの映像を制作できる会社やスタッフには多くの仕事が集まると考えられます。

また、高い知識を身につけておけば、独立して自分の会社を設立したり、フリーランスとして自由な働き方を実現したりすることも可能です。現に映像業界の求人数は大きく増加しています。

ウェブ動画やYouTubeが人気であること、5Gやバーチャルリアリティなどの利用が本格化することからも、映像業界は今後も需要のある注目の業界といえるでしょう。

2 【職種別】映像業界の仕事内容

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映像業界の職種は主に「制作スタッフ」と「技術スタッフ」に分けられます。

制作スタッフは映像制作全般に関する企画や運営を行い、技術スタッフは高いスキルを活かしてハイクオリティの動画を作り上げます。

2.1 制作スタッフ

制作スタッフとは、映像企画から撮影の指揮、仕事全体のスケジューリングなどを管理する人材です。

視聴者を魅了する映像を作り上げるには戦略的に映像制作に取り組む必要があり、映像制作に関する専門的な知識のほか、心理学やマーケティング、企画力、マネジメントなどにも精通している必要があります。

2.2 プロデューサー

プロデューサーは、「制作統括」ともいわれる職種で、映像制作全体の責任者です。

企画の考案から進行チェック、予算決定、人材キャスティングなど多くの業務を担当します。

「動画の完成度はプロデューサーの手腕にかかっている」といっても過言ではないほど、動画制作において重要な職種です。

動画制作に関する様々な職種を経験した後にたどり着くことのできるポジションで、映像制作に関わる多くの方々が目指しています。

プロジェクト全体を見渡すことができる広い視野やキャスティングのための芸能業界とのつながり、マネジメントスキルや交渉力なども求められます。

2.3 ディレクター

プロデューサーが全体の指揮を執るのに対して、ディレクターは「現場」の指揮を執るポジションです。

プロデューサーが作ったイメージ通りに映像制作を進めることが主な仕事となります。特に撮影現場にて良い映像を撮るために、スタッフに適切な指示を出すことが求められます。

ディレクターにはスタッフたちが力を発揮できるように導く「マネジメント能力」が必要です。また、ほかのスタッフから信頼されていることも、仕事を効率良く進めるために重要です。

映像の撮影現場だけでなく、動画編集や音声編集などのスタッフとも連携を取り合い、必要に応じてフィードバックするのもディレクターの仕事です。

現場に特化したポジションとはいえ、その仕事内容は豊富です。

2.4 AD(アシスタントディレクター)

ディレクターをサポートする役割を担うのが「AD」で、制作スタッフになると最初に就くことの多いポジションです。

ディレクターは多種多様な仕事を受け持っているため、それをサポートするADにも同様に多様な仕事が回ってきます。

具体的には「情報のリサーチ」「会場や資材の準備」「キャストのスケジューリング」「提携先とのやりとり」「ロケ車両の運転」などの仕事を行います。

仕事内容が多岐にわたることから「何でも屋」のポジションともいえます。

ADの働きによって全体がうまく回るかどうかが決まるため、アシスタントとはいえ非常に重要な役割を担います。ADとして様々な現場を経験し、スキルアップを図ることでディレクターやプロジューサーへの道が開かれます。

2.5 技術スタッフ

様々な仕事を幅広く行う制作スタッフに対し、特定の分野で高い専門性を発揮して活躍するのが技術スタッフです。

技術スタッフは1つのスキルをとことん極めれば高い評価を得ることができますが、その分スキルが低ければ仕事が回ってこなくなるなどの厳しい現実もあります。

2.6 カメラマン

映像制作に使用する写真や動画を撮影するのが「カメラマン」の仕事です。

プロデューサーの要望に応じて優れた写真・動画を撮影することが求められます。高性能な撮影機材を使いこなすスキルや大切な一瞬を逃さないための集中力なども必要とされます。

仕事内容によっては重たい機材を背負い、足場の悪いところを歩く必要もあるため、体力も求められる職種です。

2.7 動画編集者

カメラマンが撮影した動画・写真を動画編集ソフトを用いて編集し、より魅力的な映像に仕上げることが「動画編集者」の役割です。

編集ソフトを使いこなすスキルや細部までこだわる集中力、プロデューサーの考えを適切に反映させる力などが必要になります。動画編集スキルは、しっかりと学習すれば比較的短期間で身につけることができます。

そのため動画編集スキル以上に、魅力的な動画を作る感性や、周りと相談しながらより高クオリティに仕上げるコミュニケーション能力が求められます。

2.8 音声スタッフ

映像にナレーション音声や効果音を吹き込むのが「音声スタッフ」の役割です。

動画編集者と共同で、動画をより魅力的にするための音声管理を行います。音声スタッフが自ら声を吹き込むこともあれば、声優に依頼し必要な音声を吹き込みすることもあります。

3 未経験でも映像業界への転職は可能?

結論から言うと、未経験でも映像業界への転職は可能です。

映像業界でハイレベルな仕事をこなすには、確かに高いスキルや様々な経験が必要です。そのため、未経験者はすぐには大きな仕事を任せてもらえません。

しかし、映像業界では会場や物品準備、撮影先との打ち合わせなど様々な仕事が存在します。

これらの仕事には特別なスキル以上に、コミュニケーション力や企画力、丁寧に仕事をこなす力など、一般的なビジネススキルが重要になります。

そのため、特別なスキルがなくても「映像業界で働きたい」という強い思いと基本的なビジネススキルがあれば、採用してくれる映像会社はあります。

また、映像業界の需要が増えていることも追い風になっています。昨今ではテクノロジーの進歩により、専門的な知識がなくてもハイレベルの動画を作成できるようになってきました。

映像業界には高単価の案件から比較的安価な案件まで幅広く集まります。未経験者であっても、先輩から学びつつ学習を進めれば、数ヶ月でまずは小さな案件から任せてもらえるようになるでしょう。

映像業界に転職する際には、今持っているスキルや経験以上に、映像業界で働きたいという強い思いと、現場で学び成長するという強い意志が大切です。

未経験でも映像業界に就職できる可能性は大いにあるため、ぜひチャレンジしてみてください。

4 まとめ

映像業界は今後ますます需要が高まると考えられている注目の業界です。

映像業界で働く場合、全体をマネジメントする制作スタッフと質の高い映像を作り出す技術スタッフの2つの道がありますが、自分の強みややりたいことを考えた上で職種を決めるといいでしょう。

映像業界では多くの案件を抱え、人手不足の会社もあるため、たとえ業界未経験であっても、やる気と基本的なビジネススキルを備えていれば採用してくれる可能性があります。

もし映像業界への転職をお考えの場合は、転職エージェントに相談してみるのも一つの手です。

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