WebサイトやブログなどのWebコンテンツを一から作ろうと思っても、知識がないとなかなか難しいでしょう。
そういったWebコンテンツの作成を簡単に行なえるようにするシステムが、CMS(=Contents Management System)です。
CMSはとても便利なシステムですが、いまや世の中には数多くの種類があるので、どれを使えば良いのか迷ってします方は少なくないでしょう。
本記事では、日本国内で人気のCMSから10点をピックアップして徹底的に比較しています。CMSを選ぶ際に知っておきたい注意点なども解説しているので、CMS選びに悩んでいる方はぜひご覧ください。
日本で人気のCMS10選を比較!
現在は数多くのCMSが提供されていますが、ここではそのなかから日本国内で高い人気を誇るCMS10点を選出して紹介します。
それぞれの特徴や強みなどを解説していくので、イメージするWebコンテンツ作成に適したCMSを探してみてください。
WordPress(ワードプレス)
WordPressは世界でも圧倒的なシェアを誇る無料のCMSです。ソースコードが公開されているオープンソース型であるため、自由度やカスタマイズ性が高いという特徴があります。
利用者が多いことからカスタマイズやテンプレートも豊富にあり、手軽におしゃれなデザインのWebコンテンツを作成できることもポイントです。
また、インターネット上では世界中の利用者が数多くの情報を提供しています。使っているなかで、疑問が発生したり行き詰まったりしたときには、インターネット上の解決策や対策方法をすぐに調べられるでしょう。
Movable Type(ムーバブルタイプ)
Movable Typeは簡単にサイトの作成や管理ができるCMSです。有料ではありますが、メーカーのサポートを受けられるので、わからないことがあれば直接聞いて対処できます。
高いセキュリティ性を誇り、大手企業や公的機関などの導入実績が豊富にあるので、安心して利用できるでしょう。
さらに、Movable Typeは毎回同じページを表示する静的ページと、状況に応じて異なるページが表示される動的ページのどちらも作成が可能 です。目的に合わせて使い分けられる点も、評価できるポイントでしょう。
はてなブログMedia
はてなブログMediaは国内で開発運営されており、企業が運営するオウンドメディアに特化しているCMSです。
マニュアルが必要ないほどに操作性が高く、企業の強みや特徴に合わせたフォーマットが用意されています。サポート体制も万全であり、これまでに多くの有名企業への導入実績があります。
さらに、既存の「はてな」の各種サービスとも連携できるため、より多くの読者にコンテンツを届けて集客につなげられるでしょう。
NOREN(のれん)
NORENは、充実した機能とサポート体制を誇る静的CMSです。国内で開発・運営されており、導入実績は国内でもトップクラスといえるでしょう。
さらに、NORENを使用している企業の87%が自社でサイト運営 をしているほどに、機能がわかりやすく、使いやすいものとなっています。
導入時には、専任講師による3日間のトレーニングや専任のサポートセンターも用意されており、サポート体制は抜群です。
Drupal(ドルーパル)
Drupalは世界で広く利用されており、高評価を得ているCMSです。WordPressと同じくオープンソース型なので拡張性が高く、自分の使いやすいようにカスタマイズできます。
また、100を超える他言語に対応 しているため、海外向けのWebサイトを制作するときにもおすすめです。
ただし、専門的な知識がないと使用が難しい点もあるため、中級者から上級者向けといえるでしょう。
Joomla!(ジュームラ!)
Joomla!は、日本国内よりも海外で非常に高い人気と知名度がある、オープンソース型のCMSです。
日本ではあまり知名度が高くありませんが、世界で3番目に使用 されています。海外の政府関連サイトで使用されており、信頼性も十分だといえるでしょう。
無料で利用でき、2005年にリリースされたあともアップデートが繰り返し行なわれているので、快適に利用できます。拡張機能が豊富に備わっているので、カスタマイズして自分好みのWebサイトにしたい方にうってつけのCMSです。
Wix (ウィックス)
WixはWeb作成の経験や知識がない方でも、簡単にWebコンテンツを制作できるCMSです。
その利用者数は年々増加してきており、世界190ヵ国で約1億8,000万人以上 のユーザーに使用 されています。
Wixの特徴は、なんといってもその使いやすさでしょう。通常のCMSを利用する際には一定のHTMLやCSSなどのプログラミングに関する知識が必要です。
一方、Wixは位置の調整がドラッグ&ドロップで行えて直感的な操作が可能なため、プログラミング知識がない方でも簡単に使用できます。
BlueMonkey(ブルーモンキー)
BlueMonkeyはシンプルで使いやすい、簡単な操作性が特徴のCMSです。国内で開発・運営されており、セキュリティは運営会社で一括管理 されているため安心して利用できます。
国内中小企業の法人サイトでの利用を前提としているため、企業サイトの作成に向いているでしょう。
また、サポート体制も万全に整えられています。状況やニーズに合わせて気軽に問い合わせられる「電話・メールサポート」や、専任担当者がアドバイスを行なう「訪問サポート」 などがあり、安心です。
ShareWith(シェアウィズ)
ShareWithはインターネットを通じて、利用できるクラウド型の国内開発CMSです。2020年に公表された調査結果によると、上場企業で最も利用されている国産CMS となっています。
これほどまでに上場企業で利用されている背景には、従来のオープンソース型では不安視されていたセキュリティ上の問題があるのでしょう。ShareWithは安心して利用できる国産のCMSであり、充実したサポートを受けられます。
また、メンテナンスの自動化機能があるので、Webサイト運営の労力の軽減にもつながるでしょう。
Adobe Experience Manager(アドビエクスペリエンスマネージャー)
Adobe Experience Managerは、「Illustrator」や「Photoshop」で有名なAdobe社が開発・運営しているCMSです。
イラストや画像のアプリケーションを提供しているAdobe社らしく、直感的な操作でWebコンテンツの作成ができます。
AI(人工知能)を搭載しており、サイトで利用する画像のタグ付けやテキスト編集を自動で行なう機能が備わっていることが特徴です。AIの力で自動整理してくれるので、管理が非常に楽になるでしょう。
CMSを選ぶときに知っておきたい注意点
日本で人気のCMS10選を紹介しましたが、それぞれ特徴があるので、自分の目的やスキルなどに合わせたツールを選びましょう。
ここでは、先ほど紹介したものを含め、CMSを選ぶときに知っておきたい注意点を解説します。
CMSのメリット・デメリットを把握しておく
先ほど紹介したように、各CMSのメリットやデメリットは異なります。
そのため、メリット・デメリットを理解せずに選ぶと、思い描いていたWebコンテンツの作成には適していなかったり、難易度が高かったりする可能性があるでしょう。
CMSのメリットとしては以下のものがあります。
・更新が容易
・Wenサイトのデザインを簡単に変更可能、
・プログラミングの専門知識がなくてもサイト作成が可能
・複数人で分業化が可能
・SEO対策も行なえる
逆にデメリットとして多いものは、基本操作を勉強する必要がある、バックアップやセキュリティ対策が必要、といったことが挙げられます。
CMSを選ぶ際には、メリット・デメリットを把握してから選びましょう。
Webサイトの目的を明確にする
Webサイトといっても、その目的はさまざまです。集客を上げるためのWebサイトもあれば、商品を知ってもらうためのWebサイトなど、幅広くあります。
CMSを選ぶときには、将来的にどのようなサイトを運営したいかをイメージし、どのようなコンテンツを作っていきたいかを具体化しましょう。
自社に合ったCMSを選ぼう!
本記事では、国内で高い人気を誇るCMS10点を紹介しました。
CMSには、簡単な操作で作成できる初心者向けのCMSから、自分好みにカスタマイズしてオリジナルのWebコンテンツが作れるワンランク上のCMSまで、さまざまあります。
それぞれ得意とするジャンルやサイトの規模、サポート体制などが異なるため、自分が作りたいWebコンテンツを明確にしてから選ぶことが重要です。
まずは、自分が作りたいWebコンテンツを具体化し、各CMSのメリット・デメリットを確認してから、自分に合った一つを選んでみてください。