デザイナーやプログラマー・ディレクターといったWeb系の仕事の1つに、Webオペレーターがあります。Webサイトの運用や管理を行ううえで欠かせない存在です。この記事では、Webオペレーターの仕事内容や必要なスキルを紹介していきます。
Webオペレーターは、未経験であってもチャレンジできる可能性の高い職種です。
Web業界を目指す方はぜひ参考にしてください。
Webオペレーターの仕事内容
Webオペレーターの主な仕事内容は、サイトの運用や管理を担うことです。
サイトの情報を更新することや、外部からの問い合わせに対応することもあります。サイト制作補助として、ディレクターの指示に従って業務を行うのが一般的。
また、画像がうまく表示されない・レイアウトが崩れているなど、サイトで起こりうるさまざまなトラブルに対応することもWebオペレーターの仕事の1つです。
運用管理は、企業によって任される範囲が違います。場合によっては、保守管理以外にもバナーや画像の作成、HTMLファイルの作成までも任されることがあるでしょう。
Webオペレーターの業務の流れ
まずはディレクターから作業とスケジュールについての指示をもらいます。指示に従いテンプレートへのテキストの流し込みや、画像加工・修正・パーツ作成などページ制作作業を進めます。
テンプレートへのテキストの流し込みは、コピー&ペーストの作業が中心になります。しかし、禁則処理や機種依存文字などは適切なレイアウト表示のために重要な作業ですので、細心の注意が必要です。また、画像加工・修正・パーツ作成については、フォーマットや使用する書体などにばらつきのないようにしましょう。
すべての作業を終えたあとは、確認と修正を徹底します。実際に作成してみると、気付かなかった修正点なども出てきます。Webオペレーターの仕事として、確認作業を怠らずミスを出さないことは信頼に繋がります。
これらの業務の流れはあくまでも一例で、企業によって業務の流れは大きく異なります。任せられる範囲や分野に応じて、業務の流れも変わってくるでしょう。
Webオペレーターになるには
必要なスキル
Webオペレーターとして必要なスキルは、企業によって異なります。
運用や更新のテンプレートがある企業では、知識がなくても基本的なパソコン操作ができれば十分に対応できるでしょう。その反面、運用管理だけでなく幅広い業務を任される企業では、専門的な知識を持っていないと対応は難しくなります。
Webオペレーターを目指すのならば、Webサイト運用全般の知識やスキルがあると安心です。
具体的には、以下の項目が挙げられます。
・WordPressなどのCMSツールを使った記事の更新方法
・Photoshop、Illustratorを使用した簡単な画像・バナー作成スキル
・静的なHTML・CSSコーディングスキル
・基本的なExcel操作方法
必ずしもすべての項目を身につけている必要はありませんが、Webオペレーターとして重宝されるスキルであることは間違いありません。
「指示通りに作業をしてくれれば良い」という仕事であっても、知識があれば応用をきかせることも可能です。企業によっては、HTMLを理解して修正ができる技術や、素材を加工する技術が必要なケースも多くあります。
目指す方法
Webオペレーターになるためには、いくつかの方法があります。まずは専門のスクールで学ぶ方法です。Webオペレーターは、デザイナーやプログラマーほどの専門知識は必要とされません。しかし、独学で知識や技術を身に付けるよりは、しっかりと専門のスクールで学んだほうが短期間で確実に知識を得ることができるでしょう。
次に、アルバイトなどで経験を積む方法もあります。求人を検索すると、未経験でも可能と書かれた募集も見られます。未経験可とされた企業では、初期から高度な知識や技術を求めてはいません。実務経験を重ねながら、信頼されるWebオペレーターへと成長していくことが可能です。しかし、未経験であってもパソコンについての最低限のスキルは持っている必要があります。
最低限のパソコンスキルの具体例として、キーボードのショートカットを使用した作業が挙げられます。当たり前に感じるかもしれませんが、近年ではパソコンに触れたことがなく、操作に慣れていない人も多いのが現実です。
画面切り替えやファイル操作にマウスを使っているようでは、条件をクリアできているとは言えません。頻度の高い操作はキーボードのショートカットで行いましょう。時間短縮を考えて作業を行うことは、「パソコンについての最低限のスキル」の範疇です。
最後に挙げるのは、独学で勉強する方法です。office系のソフトは、趣味や家計簿入力などで使用することもできます。最終的に自力でホームページを立ち上げることまでできれば、Webオペレーターとして最低限の知識や技術は十分に身に付きます。
独学といっても、パソコンの知識がある程度備わっている人にとっては厳しい条件ではありません。ただし、1人で行うにあたっては、モチベーションを維持できるかどうかが課題となるでしょう。
Webオペレーターの評価ポイントを知ろう!
Webオペレーターの評価ポイントとして、まず仕事の優先順位付けができるかどうかが挙げられます。同時並行で複数の仕事を受け持つ機会も多くあるので、仕事の優先順位を付けて作業ができれば、評価を得ることができます。
次に、作業の時間配分が適切にできることが挙げられます。Webサイトの運用管理にあたっては、作業にかかる時間を考えていかなくてはいけません。定期的に作業を行う項目から逆算してスケジュールを立てていくことができれば、Webオペレーターとしての評価も上がるでしょう。
Webサイトの運営においては、サイトの効果を検証して今後のために必要な改善策を考えることも必要です。そのため、企業によってはWebオペレーターがアクセスログを分析して、レポートの作成を行うケースもあります。
集計の際に必要なExcelや、レポート作成の際に有効なPowerPointなどのoffice系のソフトが使えると心強いでしょう。office系ソフトの実務経験があれば、Webオペレーターとしての評価も高くなります。
まとめ
Webプログラマーやデザイナーほどの専門知識を必要としないWebオペレーターの場合は、未経験でも目指すことが可能です。
日頃からパソコンに触れていれば、必要な知識や技術はすでに持っている可能性もあります。基本的な知識や技術に不安があれば、専門のスクールで学ぶ方法も良いでしょう。スクールで学ぶことによって、即戦力として活かすことのできる知識を身に付けることができます。
また、ホームページや自作のサイトをすでに保有している場合には、必要な技術を持っているというアピールになります。面接の際にその存在を伝えることができれば、採用につながる大きな武器となるでしょう。