noteでは、記事や動画などさまざまなコンテンツが作成できます。
自分の経験に基づいたノウハウや商品の販売にも対応しており、個性を武器にしてビジネス展開したり、副業としてコンテンツを販売している方も少なくありません。
コンテンツ販売のプラットフォームは他にもありますが、noteには現時点で550万人以上のユーザーがいます。
コンテンツ販売のためにnoteを利用する場合、どのような機能があるのか、また収益を伸ばすポイントについて紹介していきます。
noteとは
noteとは、誰でも簡単にコンテンツを作成し、ユーザーに提供できるプラットフォームのことです。
ブログのような記事の作成、または動画や音声での情報発信、イラストの掲示などができます。
サービスを開始した2014年4月から2022年8月までで作品数は2,700万件ほど投稿されており、会員数は550万人を突破しました。
noteに投稿されているコンテンツは無料と有料があります。
有料コンテンツの全文を読むためには課金して購入しなければなりません。ただし、一部だけ無料で読める設定にすることも可能です。
ユーザーが有料コンテンツを購入すると、販売価格の約8割が手元に入ります。
参考:note(ノート)
noteのメリット
noteで記事を投稿するメリットは6つあります。
・初期費用0円で始められる
・価格設定が簡単
・振込や売上の管理が簡単
・売上金1,000円以上で振込可能
・収益化の手段が豊富
・検索エンジンで上位表示されやすい
noteは、アカウント登録からコンテンツ投稿まですべて無料で使用できます。
ドメインサーバーをレンタルする必要がないため、費用を気にせず始められるでしょう。
また、自分のコンテンツは投稿画面から簡単に価格設定ができます。
売上は1,000円から指定の口座に出金できるため、初心者でも収益化に挑戦しやすいサービスです。
noteとブログの違い
「noteとブログどちらが自分に合うの?」
と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?
noteとブログの違いは以下の通りです。
note | ブログ(WPで作成した場合) | |
費用 | 無料でコンテンツ作成ができる | 初期費用がかかる (ドメイン代・サーバーのレンタル代など) |
集客 | ・検索エンジンで上位表示されやすい ・note内で仲間と繋がれる |
・検索エンジンで上位表示されるまで時間がかかる ・SEO施策が必須 |
カスタマイズ性 | ・装飾のバリュエーションが少ない ・カスタマイズに対応していない |
・吹き出しや表など装飾が豊富 ・HTMLやCSS、プラグインを使って自由にカスタマイズできる |
収益化 | ・コンテンツ販売 (記事販売・マガジン・メンバーシップなど) ・アフィリエイト(Amazonのみ) ・サポート(投げ銭) |
・アフィリエイト(提携先の指定なし) ・アドセンス広告 ・商品販売 |
リスク | ・サービスが終了して記事がすべて削除される可能性がある | ・維持費がかかり続ける |
noteとブログでは、かかる費用や収益化方法、記事のカスタマイズ性に違いがあります。
どちらもメリット・デメリットがあり、何を売りたいのかなどによっても利用するべきツールが変わってきます。
収益をあげるために、どちらを選べばいいのか迷っている方は、是非下の項目も参考にしてみてください。
<noteが向いている人>
・手軽にコンテンツ作成したい人
・自分のノウハウを販売したい人
・記事のカスタマイズに興味がない人
<ブログが向いている人>
・他人の商品やサービスを紹介したい人
・オリジナルサイトを作りたい人
・資産を作りたい人
note収益化6つの方法
この章ではnoteを収益化する6つの方法をそれぞれ詳しく解説していきます。
収益化方法1.有料記事
noteで作成したコンテンツは、有料化が可能です。
たとえば、自分が持っている知識や経験について執筆した記事に価格を設定すると、有料記事として投稿されます。
価格は100円〜10,000円の間で設定が可能です。
さらに、noteプレミアム会員になると価格設定の上限が50,000円まで広がります。
記事が購入されると、事務手数料+プラットフォーム利用料が引かれた分の金額が手元に入る仕組みです。
事務手数料は、ユーザーが支払った手段によって異なります。
・クレジットカード→売上金額の5%
・携帯キャリア決済→売上金額の15%
・PayPay→売上金額の7%
プラットフォーム利用料は、売上金から事務手数料が引かれた金額に、10%かけた金額が引かれます。
有料記事は、ユーザーに求められているジャンルを狙うと、購入率が上がりやすい傾向があります。
特に、下の項目にあてはまる記事が書ける方は、有料記事での収益化を達成しやすいといえるでしょう。
・専門的な知識を活かした記事
・ストーリー性がある魅力的な記事
・ターゲットを絞った記事
参考:note活用方法#1 – 有料記事|note編集部
参考:ご利用規約|note ――つくる、つながる、とどける。
収益化方法2.クリエイターサポート
ユーザーは、投稿した記事に対する対価としてお金を払う「サポート機能」が使えます。
動画配信などでいう「投げ銭」と同じ機能です。
自分が作成したコンテンツに共感や魅力を感じたユーザーが、ファンになると「サポート」してもらいやすくなります。
無料記事のサポートもできるため、記事を投稿するだけで収益になる場合もあります。
ただし、ファンを増やすための仕組みづくりや、ユーザーに刺さるコンテンツを作り続ける必要があるため、note初心者にはハードルが高いかもしれません。
参考:記事をサポートする
収益化方法3.有料マガジン
同じテーマの有料記事が5本以上ある場合、カテゴリごとにまとめて「有料マガジン」として販売できます。
有料マガジンは、次の記事に繋がるように作ると、続きが読まれやすくなるため、しっかりと全体の構成を考えることが大切です。
また有料マガジンの価格は、記事を単体で購入するよりもお得にすると、ユーザーが手を出しやすくなります。
価格の相場は、記事総額の50〜80%です。
ただし、記事の本数が多すぎて高額になってしまうと購入されにくくなるため、適正価格と販売する記事の数を調整する必要があります。
売上を伸ばすコツは、自分のフォロワーやSNSでマガジンの宣伝をすることです。
集客が得意な方は、ぜひ有料マガジンに挑戦してみてください。
参考:note活用方法#2 – 有料マガジン|note編集部
収益化方法4.定期購読
定期購読とは、月額料金を支払ったユーザーに、自分のコンテンツを定期配信する機能です。
すでに自分の発信情報について、共感してくれているユーザーに向けて活用できます。
有料マガジンと同じく、全体の構成・価格設定・コンテンツの周知に力を入れると伸びやすいでしょう。
毎月収益が発生するため、比較的収入が安定します。
ただし、自分が発信する情報のジャンルがブレたり、連続性のない記事ばかりだとユーザーが離れてしまう可能性が高くなります。
noteに、ある程度記事を投稿して、知名度が上がってきた方におすすめの収益方法です。
参考:月額制で記事を販売しよう!noteのサブスク「定期購読マガジン」の活用事例、続けるポイント
収益化方法5.メンバーシップ
メンバーシップとは、定額で入れるコミュニティのことです。
ファンや仲間と交流したり、記事やマガジンを投稿したりして継続収入を目指します。
自分の発信内容に共感してくれるユーザーだけに記事を届けたい場合や、写真・イラストなどのデータを限定配布したい場合にピッタリの機能です。
noteを長い間続けており、有料記事などを定期的に購入されている方は、メンバーシップでさらなる収益が目指せるでしょう。
また、メンバーシップの紹介文やトップに出る画像にインパクトがあると、内容に共感したユーザーが入ってきやすくなります。
ただし、メンバーシップを運営していく企画力やアイディア力に自信がない場合は、収益化は難しいかもしれません。
参考:月額会費制のコミュニティをつくろう!noteのサブスク「サークル」の活用事例、運営のポイント
参考:note メンバーシップ
収益化方法6.アフィリエイト
noteはアフィリエイトで収益化することも可能です。
アフィリエイトとは、記事に貼った広告から商品を購入されたときに、商品価格の数%が手元に入る広告手法を指します。
「A8ネット」「楽天アフィリエイト」「もしもアフィリエイト」などがありますが、noteでは「Amazonアソシエイト」のみ利用可能です。
ほかのアフィリエイトとは提携していないため、有料記事や有料マガジンなどと比べると、多くの収益は見込めないでしょう。
広告で収入を得たい方は、アフィリエイトの種類が豊富なブログ運営がおすすめです。
参考:noteと連携しているECプラットフォーム
note収益化6つのポイント
これまで収益化の方法について見てきましたが、方法だけ知っていても収益化までたどり着けるとは限りません。
そこで、この章では、noteで収益を得るためのポイントやコツを6つ紹介していきます。
ポイント1.無料記事でフォロワーを集める
noteで収益化するためには、有料記事を購入してもらう必要があります。
しかし、有料記事だけを投稿しても集客は出来ません。
最初は、自分の記事に価値を感じてもらうために、フォロワーを集めることが大切です。
たとえば、読者目線で考えた場合に、記事に価値を感じなければ、当然購入したいと思いませんよね。
短期的にみれば収益になりませんが、コツコツと無料記事を投稿し続け、フォロワーを増やすことで、有料記事を販売しても収益化できるようになるでしょう。
また、無料記事を広めたい場合は「#(ハッシュタグ)」を利用します。
たとえば「ブログ」をテーマに記事作成をした場合「#ブロガー」「#Webライター」といったハッシュタグを記事の下に入れると、ブログ関連の記事が読みたいユーザーの目に止まりやすくなるでしょう。
ポイント2.外部サービスを利用する
有料記事を広めるためには、note内だけではなく外部のサービスでも宣伝することが大切です。
TwitterやInstagram、YouTubeなどで情報を発信し、集まったユーザーをnoteに誘導し購入してもらうと良いでしょう。
ポイントは、発信するジャンルを統一し、自分のブランド力を上げることです。
「Webデザインに関する情報を発信する人」「楽器に詳しい人」などのイメージ作りができると、共感するユーザーが集まりやすくなります。
noteの記事にもSNSなどのリンクを貼れるため、相乗効果が期待できるでしょう。
ポイント3.SEOを意識する
収益を上げたい方は、ブログ記事と同じくSEOを意識しましょう。
SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、検索結果で上位表示させるために必要な対策です。
noteはさまざまなコンテンツが集まる巨大なプラットフォームのため、ドメインパワーが強く、検索の上位に上がりやすくなっています。
ただし、テーマによってはnote内に同じような記事があり、差別化しないと読んでもらえません。
なるべくnoteの投稿数が少ないテーマを選んで、検索エンジンからの集客を狙いましょう。
また見出しの作り方やキーワードの入れ方を意識すると、検索エンジンからの評価が上がり、ユーザーの目に止まりやすくなります。
ポイント4.ペルソナを明確に
記事を作成する時はペルソナを設定し「誰に」「何を」伝えるのかを明確にして書くと、ユーザーに刺さる内容になり、フォロワー増加につながります。
ペルソナとは、その記事を求めている人物像のことです。
具体的に設定することで、実際のユーザーが共感できる内容が書きやすくなります。
<ペルソナ設定の例>
・性別
・年齢
・住まい
・職業
・趣味
また記事のジャンルを選ぶときは、需要のあるジャンルにしましょう。
noteで紹介しているおすすめの記事や、ジャンルを参考にするのも方法の1つです。
ほかの外部サービスでも集客を狙っている場合は、noteと同じような情報を発信してください。
主張・発信内容に一貫性があるアカウントは、ユーザーから信頼されやすくなります。
ポイント5.一次情報が重要
価値のある記事を作るためには、一次情報が重要です。
自分で調べてまとめたデータや、経験に基づいた情報を記事にすると、多くのユーザーに読んでもらいやすくなります。
一方で、どこでも見られる情報が書いてあるような記事は、わざわざ買う必要がないため有料販売しても購入されません。
「一次情報を発信できるものがない…」と悩んでいる方は、自分が今まで勉強してきたことや、活動してきたことを書き出してみましょう。
頭で思い浮かべるよりも、文字にして表した方が、発信できるジャンルを見つけやすくなりますよ。
ポイント6.他noteを研究する
収益につながる記事を作りたい方は、実際にnoteで人気の記事を研究するのがおすすめです。
また、人気の記事を書いているクリエイターのnote一覧も参考になります。
自分以外の記事やクリエイターを研究するときは、以下の内容をチェックしましょう。
・どのように集客しているのか
・無料記事と有料記事の比率
・テーマやジャンルの一貫性
・有料記事の構成(どこまで無料で表示しているのか)
・どの機能で収益化しているのか
人気の記事を分析し、ユーザーに読まれやすいコツを自分の記事に落とし込むことで、収益が伸びやすくなります。
仮に失敗してしまっても経験の1つになるため、次の記事作成に活かしたり、一次情報として発信するネタになるでしょう。
まとめ
noteは記事や動画、イラストなどのコンテンツを作成して、自由に情報を発信できる大規模なプラットフォームです。
無料でコンテンツを投稿することも可能ですが、有料化して収益を得ることもできます。
自分の経験から得たノウハウを提供したい場合や、自分の商品をたくさんのユーザーに広めたい場合にさまざまな機能で販売できます。
ただし、最初から購入してくれるユーザーがいるわけではないため、収益化するためには無料記事でユーザーを集めたりSNSで宣伝したりすることが大切です。
収益を伸ばすポイントをしっかりとおさえて、noteでコンテンツ販売を始めてみてください。