株式会社コンセントは、約220名(2022年10月時点)のデザイナーが在籍するデザイン会社です。
クライアント企業に併走しながら、紙媒体、Web、アプリなどのクリエイティブからビジネス・組織のあり方まで含めたデザインを手がけ、多くの企業から信頼を得ています。また、そうした質の高いデザインを実践するための社員教育制度にも定評があります。

2020 年に新卒で入社し、UX/UI デザイナーとして活躍する関悠嗣さんに、仕事内容や教育制度、社風などについてお話を伺いました。

関 悠嗣(せき・ゆうし)氏
千葉大学工学部デザイン学科卒業・同大学院デザインコース修了。2020年にコンセント入社。UX/UIデザイナーとして、主にアプリケーションやWebサイトの設計・構築に携わる。参加企業が互いに審査を行う「第9回Webグランプリ」(2021年)では、審査コメントが評価され「審査委員特別貢献賞」を受賞。

幅広い事業領域と育成体制の充実に惹かれて入社

株式会社コンセント・関様
——関さんは新卒でコンセントに就職されたそうですね。就活時の課題やコンセントに入社した理由を教えてください。

私は工学部のデザイン学科でコミュニケーションデザインの研究室に所属し、大学院でも研究を続けました。在学中には、UXやUI、エディトリアルデザインなど、幅広く学んでいたので、就職後もいろいろな分野のデザインを手がけたいと考え、幅広い業務のできる企業を探していました。
コンセントは、紙媒体やWebサイト制作から、組織開発や事業・サービス開発などクライアント企業のビジネス自体のデザインまで、サービスデザインの技術と視点で非常に幅広い領域の事業を展開しているところに強く惹かれました。さらに、教育・育成体制が充実していることにも魅力を感じ入社を決めました。

——実際に入社されて、教育・育成体制はイメージ通りでしたか。

イメージ以上でした。学びの場がとても多く、日々成長できる実感があります。

チャレンジの機会が多く、責任ある仕事も増えてきた


——教育・育成に関するお話は後ほど詳しく聞かせてください。入社後から今まで、どんなお仕事をされてきたのでしょうか。
現在入社3年目ですが、入社から今まで、User Experience Design group(ユーザーエクスペリエンスデザイングループ)に所属し、UX/UIデザイナーとして仕事をしています。手がけるものとしては、Webアプリや業務システムなどが多く、UX設計、UIデザイン、プロトタイプ作成を行っています。最近は、運用フェーズに入っているプロジェクトでディレクションを行ったり、自分自身でデザインのリードをして進めていったりと、全体を主導する立場での仕事が増えてきました。

——3年目ですでに、お客様と直接話したり全体をリードしていったりと、責任ある仕事も増えてきたのですね。

はい。1年目の後半から徐々に、以前からお付き合いのあるクライアント企業のアカウントを担当させていただくようになりました。自分がディレクションやリードをしていく立場では、難しい課題に直面することも少なくありませんが、はじめは漠然としていたお客様のビジネスの課題を整理し、自分なりに悩んで出した答えや方針をお客様に伝えて進めて、最終的に「助かりました」とお声をいただいた時には、やりがいを感じます。

「技術マトリクス」による計画的な目標設定で確実な成長


——1年目からチャレンジの機会があって早い成長をされているようですが、コンセントには「技術マトリクス」という特徴的な人材育成ツールがあると伺っています。

技術マトリクスでは、職種ごとに必要な技術が規定され、その技術もそれぞれレベル1〜5まで細分化されて、身につけるべき内容が細かく提示されています。デザインをするために必要な技術をここまで細かく認識はしていなかったので、初めは技術の分類やその数の多さを目にしてまず驚きました!
実際に技術マトリクスを使ってみると、自分自身が何ができて何ができていないのかが明確にわかり、これから何を伸ばしていったらよいのか目標設定がしやすくなったと思います。

——関さんご自身は、技術マトリクスに沿ってどんな目標を立ててきたのでしょうか。

1年目は「UIデザイン」のスキルをまず伸ばすという目標を立てていました。2年目は携われる範囲をより広げ「情報設計」「UXデザイン」を重点的に伸ばし、同時に「UIデザイン」もさらにレベルアップを図りました。2年目後半から現在にかけては、実際にプロジェクトを進めていく上で必要な「プロジェクトリード」「プロジェクトマネジメント」などのスキルを伸ばしています。能力の範囲を広げること、身につけた能力をよりレベルアップすること、両面からスキルアップできるように計画してきました。

社内スクールでの体系的な学びと自主勉強会でスキルを磨く


——目標設定の後、スキルはどのように伸ばしていくのですか。
当社には、コンセントデザインスクール(CDS)という社内向けの研修制度があり、伸ばしたい分野を体系的に学ぶことができます。それ以外にも、全社的にあるいはチーム内で小規模な勉強会が頻繁に開催されているので、興味のあるものに参加することができます。

身につけたナレッジを他の人に伝えることも推奨されていて、自分が勉強会を主催する側になって、身につけた知識を定着させ周囲に広げていくことでも成長することができます。こうした取り組みも組織への貢献として評価してもらえます。

その他、目標もふまえてプロジェクトのアサインも行われるので、実際の業務の中でスキルを伸ばしていく機会も得られます。

それぞれの目標は社員相互に見ることができるので、目標を参考にしてプロジェクトにメンバーを誘ったり、一緒に勉強会を開催したりもしています。目標が個人の中だけで完結せず、一緒に頑張る仲間をつくるきっかけにもなっているのはとてもよいことだと思います。

——他のメンバーと目標を共有することは励みになりますね。

はい。目標だけでなく、やりたいことや今の業務状況なども、お互いに知ることができる風通しのよい環境があるので、他の人に頼みたい仕事ができたときなどにも役立っています。
上司とも2週に1回、1on1での面談があり、目標達成の進捗や、稼働状況は常に共有されています。何か起きても一人で抱え込むようなことにはならず、安心して仕事や勉強に集中できています。

助け合いを重視する社風の中で、共に高め合っていけたら


——風通しがよいという言葉もありましたが、コンセントの社風については、どう感じていますか。

「何か尋ねると何でも答えてもらえる」という印象は入社当時からありますね。各領域にスペシャリストがいて、1を訊くと10が返ってくる、というくらい、ていねいに詳しく回答が返ってきます。自分の抱えている仕事を遂行するだけでなく、組織に貢献すること、互いに助け合うことを重視する姿勢があり、これは会社の文化として浸透していると感じます。
その姿勢は、社外にも広がります。先述のコンセントデザインスクールは、ひらかれた学校として社外の方向けのプログラムも提供していますし、コンセントでの取り組みを発表し社会に還元することも積極的に行っています。技術マトリクスでも、レベル1〜3までは自分のスキルを上げていく視点が中心ですが、4、5になると、他者育成や外部発信など、外に向けた視点が増えていきます。

——在籍する方々の特徴という点ではいかがですか。

コンセント社員・あるあるなのですが、「そもそも」という言葉がよく使われます。レイアウトや色使いなどの細かいところでも「そもそも」お客様の課題は何なのか、「そもそも」サイトを通して伝えたいことは何か、など、最初の情報整理で発見された課題や目標に立ち返る発想が出てくるのです。細かいアウトプットの一つ一つにまで「そもそも」の視点をもって取り組む姿勢は、コンセントの特徴だと思います。

——たしかにそれは、すべてのデザイナーにとって大切な視点ですね。関さんの今後の目標も教えてください。

いろいろなことをやりたいと思って入社したので、携われる領域を増やしていきたいと思います。特に、自分で主体的にプロジェクトを進められるデザイナーになりたいですね。
その上で「手を動かしてみること」は今後も大切にしていきたいと思います。ディレクターの立場でプロジェクトに参加したときには「自分は手を動かす立場ではない」と思っていましたが、議論が煮詰まったとき、考えがまとまらないとき、試しに手を動かしてみることでクリアになっていく場面がいくつもありました。どんな立場であっても、どんな領域であっても、手を動かし続けることも目標のひとつです。

——最後に、コンセントへの入社を考える人にメッセージを。

コンセントは、チャンスと成長機会、チャレンジを応援する環境がしっかりしている会社です。チャレンジ精神のある方と一緒に働いて、高め合っていけたら嬉しく思います。

デザインがもつ意義と可能性を探求し続け、挑戦し、成長したい方へ


株式会社コンセントでは「サービスデザイナー」「UX/UIデザイナー」「ウェブディレクター」など、複数の職種で中途採用を随時実施しています!
デザインの力でクライアントの企業活動や社会システムの課題を解決することにチャレンジしたい方は、ぜひ採用ページも合わせてチェックしてみてください。



コンセントのことがもっとわかる!インタビュー特集を掲載中