ゲームプログラマーへの転職を目指している方のなかには、必要な資格やスキルがわからないと不安に感じている方も多いでしょう。
ゲームプログラマーになるために必須の資格はありませんが、持っておくと有利な資格やスキルは存在します。転職時の自己PRだけではなく実務でも役立つため、学んでおいて損はないでしょう。
ゲーム業界で求められるスキルを身に付けておくと、あとはゲーム業界に特化したエージェントに登録をすれば転職をサポートしてくれます。
今回は、ゲームプログラマーに転職したい方におすすめの資格3つとスキルを詳しく解説します。

ゲームプログラマーになるのに資格は必要?

ゲームプログラマーの求人案件一覧

ゲームプログラマーを目指すうえで、取得が必要な資格はありません。しかし、プログラマーに必要な専門知識を身に付けておくと、転職や実務がスムーズに行なえるでしょう。

基本的に資格はそこまで重要視されない

ゲームプログラマーの求人には資格が必須ではない案件が多数あります。そのため、アピールできる資格がないという方でも、ゲームプログラマーに転職することは可能です。
だからといって、資格に意味がないわけではありません。プログラミングに関する資格には、C言語プログラミング能力検定試験や情報処理技術者試験などいくつも存在します。

資格があることでスキルがわかりやすく示せるため、転職時に有利になる可能性も高いでしょう。

プログラミングの知識は必須!

ゲームプログラマーになるためには、プログラミングの知識は欠かせません。
ゲーム業界で使用するプログラミング言語には、C#やC++、Unity などいくつもの種類があります。
ゲームがスマートフォンアプリなのか、家庭用ゲーム機またはブラウザゲームなのかによっても、使用する言語は変わります。
就職先によっては、入社後に業務を通じてプログラミングの知識を学べる場合もあるでしょう。しかし、プログラミングの知識があるかどうかを一つの採用条件 としている企業が多いことも事実です。

未経験からゲームプログラマーを目指す方は、スクールや独学など何かしらの方法でプログラミングを学んでおきましょう。
学ぶ言語は、携わりたいゲームの種類や入社したい会社をリサーチしてから決めるとスムーズです。

ゲームプログラマーにおすすめの資格3選!

パソコンと男性

ここではゲームプログラマーへの転職を目指す方に、おすすめの資格を3つ紹介します。
すべての資格を取るのではなく、不足しているスキルを補えるものや転職先に合った資格を選びましょう。

C言語プログラミング能力検定試験

C言語は、プログラミング言語のなかでも最も普及率が高く 、システム開発の基礎ともいえる言語です。
C言語プログラミング能力検定試験には1~3級 が用意されており、初心者から実務者まで幅広い方が受験できます。3級はプログラミングを学び始めた方、1級はコーディングやデバッグなど実務で使えるスキルを測りたい方向けです。
難易度が高いといわれるC言語ですが、使う機会も多いためプログラマーとして活躍するならば押さえておきたい言語の一つです。
実務でプログラミング経験がない方でも、2級以上を所持しておくと、プログラミング知識があることを示すことができます。

情報処理技術者試験

IT全般の知識が求められる試験で、経済産業省が認めた情報処理関連で唯一の国家試験 です。
特定のソフトや製品の知識を問うものではなく、情報処理に携わる者として知っておきたい基礎知識や技能の内容が総合的に出題されます。
情報処理技術者試験は12 の区分に分かれています。ゲームプログラマーを目指すのであれば、まずはITエンジニアの基礎となる「基本情報技術者試験」を目指しましょう。
合格率は25% 前後ですが、学生でも取得できる比較的取りやすい資格のため、IT業界で働くならば持っておくとよいでしょう。
さらに上を目指したい方は、高度IT人材向けの「応用情報技術者試験」にも挑戦することをおすすめします。

Java™プログラミング能力認定試験

プログラミング言語のなかでもJavaを学びたい方は、Java™プログラミング能力認定試験の合格を目指しましょう。
C言語プログラミング能力検定試験と同じく1~3級 に分かれており、初心者でも受験しやすい点が特徴です。
3級では基本的な知識・技能、1級ではプログラム作成や仕様変更など実務的な能力が問われます。
JavaはC言語と同様に世界中で使われており、WindowsやMac、Androidなど多くのOSで使えることから人気の高い言語の一つです。

資格のほかに身に付けておくと重宝されるスキルは?

スキル

3つの資格を紹介しましたが、ゲームプログラマーには資格以外にも次の3つのスキルが求められます。

コミュニケーション能力

ゲームプログラマーは、一人でパソコンに向かって仕事をするイメージが強いかもしれません。
しかし、実際のゲーム制作は、プログラマーだけではなくプロジェクトマネージャーやプランナーなど多くの人とチームを組んで行ないます。
チームで仕事をするうえで、相手の意見を丁寧に聞いて尊重しつつ、自らの意思も伝えられる力は必要不可欠です。
チームのコミュニケーションが円滑になれば、業務がスムーズに進み、より良いゲーム開発ができるでしょう。

プログラマーとしての業務は未経験の方でも、他分野でコミュニケーション能力を活かして仕事を行なってきた経験があれば、面接の自己PRとしても役立ちます。

忍耐力

粘り強く問題と向き合い作業し続けられる忍耐力も、ゲームプログラマーに求められるスキルの一つです。
プログラマーの仕事は、設計書どおりにプログラムを組むだけではありません。ゲームの完成までには、バグを見つけて修正するという大変な作業が待っています。
一つずつコードを確認する必要があるため、わずかな修正のために何時間も費やすこともあるでしょう。
途中で投げ出さずに根気強く作業を続けられる方は、ゲームプログラマーに向いています。

問題解決能力

仕事をするなかで、バグや進捗の遅れなどの問題は必ず発生します。問題を起こさないという姿勢はもちろん大切ですが、それ以上に生じてしまった問題をいかに解決していけるかも重要です。

例えば、納期に遅れが生じそうなことがあったとします。その際に目の前にある問題を放置せず、なぜ遅れているのか問題の根本を見極めて、解決までの道筋を立てて動ける人が、問題解決能力のある人です。

チームのなかで何かしらトラブルが生じることもあります。そういったときに課題を避けるのではなく、解決策を探して実行していく人こそ、チームにとって必要な人材といえるでしょう。

問題解決能力は一朝一夕で身に付くものではありませんが、直面した課題に真摯に向き合うことで少しずつ身に付き、自分自身も成長できます。

プログラマー経験者であれば、ゲームプログラマーになれる可能性も

ゲームプログラマーは技術職であるため、プログラミングの技術さえあればゲーム会社への道は開けるのではないかと考える人も少なくありません。
しかし実際には業界経験者が優遇される傾向にあり、技術があったとしても難しい、というのが実情です。
今回は資格について解説いたしましたが、これらの資格が必ずしもゲーム会社へ就職するためのパスポートにはなりませんが、一定の水準の知見があることをアピールするためのものであることには変わりありません。
こうした資格を身に着けつつ、自作のゲームを作るなどして、ゲーム会社にアピールできるものがあるといいかもしれません。