この記事は弊社・転職エージェント監修の下、未経験からゲームデザイナー(ゲームプランナー)を目指す人に向けてゲームデザイナーの仕事内容や必要なスキル、年収について説明しています。
過去に掲載したクリエイターの実話も交えていますので、進路や就職・転職で悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。
- 1.ゲームデザイナーになるには?
- 1-1.ゲームデザイナーに向いている人
- 1-2.ゲームデザイナーに必要なスキル
- 1-3.学べる学校
- 1-4.おすすめの資格
- 2.ゲームデザイナーとは
- 2-1.ゲームデザイナーの仕事内容
- 2-2.ゲームデザイナーの年収
- 3.まとめ
1.ゲームデザイナーになるには?
ゲームデザイナーになるにはまず、ゲーム機メーカーやゲームソフト制作会社などゲーム関連会社への就職を目指しましょう。
フリーランスで活躍するゲームデザイナーも、ゲーム関連会社で技術を習得してから独立している場合がほとんどです。ゲームデザイナーの仕事には最新のゲーム技術やノウハウが必要なため、ゲーム制作現場での経験が不可欠です。
専門知識と高度なスキルが求められるため、ゲームデザイナーとして採用されるためには、実力を示す実績が必要です。たとえば、ゲーム系やコンピュータ系の専門学校を卒業していることや、美術系の大学や専門学校でデザインの勉強をしていることなどが挙げられます。
ゲーム関連会社に就職、または採用されたあとは、ゲーム制作に関わる仕事をこなしながら、ゲームデザイナーへのステップアップを目指します。簡単な道ではありませんが、ゲームデザイナーとして活躍できるようになれば、実績を生かしてアニメや映画などの世界に進出する道が開ける可能性も出てきます。
1-1.ゲームデザイナーに向いている人
ディレクターや制作チームへ仕様書の説明をする必要があるため、論理的な思考とコミュニケーション能力をもっている人が向いています。また、ソーシャルゲームの場合はKPIの設定・分析・改善が重要なため、より論理的思考が必要になるといえるでしょう。
ゲームプランナーからWeb漫画家へ転身したやしろあずきさんも「ゲームプランナーの仕事は各職種とコミュニケーションを取る必要があるのでより”チームプレイ”が求められる職種です」と過去インタビューでお話しされています。
また弊社転職エージェントによると「ゲームへの熱意」がある人を求める企業が多いとのことです。
『ファイナルファンタジーXIV』プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹さんも”ゲーム業界でトップを目指したい”と思うのであれば、ゲームを死ぬほどプレイして、ゲームが死ぬほど好きじゃないと辛いことがたくさんあります」と過去インタビューにてお話しされています。
ゲーム業界で働き続け、スキルアップするにはゲームが好きであることをモチベーションに変化させることが必要だといえるでしょう。
1-2.ゲームデザイナーに必要なスキル
まず、ゲームデザイナーにはデッサン力、コミュニケーション能力が必要です。これはゲームデザイナーがディレクターとのやり取りでプランニングしたゲームの説明やその後の制作の指示だしをする時、必要になります。
また、ゲームデザイナーはゲームプランナーとも呼ばれ、仕様書(企画書)の作成から制作の指示だしを行うためゲーム全般の幅広い知識が必要になります。市場のニーズが高いジャンルを把握していれば、仕様書の作成に活かせるでしょう。
Illustratorやphotoshopのスキルがあると制作への指示出しが明確になり、業務の幅も広がるため重宝されるでしょう。
1-3.学べる学校
初心者がゲームデザイナーを目指す場合は独学ではなく、専門学校のゲームデザインコースなどで専門的な知識や技術を習得すると良いでしょう。ゲーム機の進化にも対応できる高いCG技術を習得することができる上、ゲーム関連会社の求人も集まりやすいので就職に有利です。
また、コンピュータ系の専門学校でプログラミング技術を習得することや、美術系の大学や専門学校でデッサンを書く技術を身につけることもゲーム関連会社への就職に繋がります。
いくつか学べる学校をまとめましたので参考にしてみてください。
クリエイティブアカデミー
クラス | 3DCGモデラークラス/3Dモーションデザイナークラス/VFXアーティストクラス/ポートフォリオブラッシュアップクラス(夜間) |
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特長 | 業界ネットワークを活用した就職率96.2%の実績。自分のペースで学べる360時間個別学習。経験豊富なクリエイターのマンツーマン指導 |
受講期間 | 3か月間 |
受講料 | 無料 |
卒業後に目指す職種 | エフェクトデザイナー、3Dモデラー、モーションデザイナー |
公式HP | https://www.creativevillage.ne.jp/lp/creative_academy/ |
学校法人 日本教育財団 HAL東京
学科 | ゲーム4年制学科 |
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コース | ゲームデザインコース(昼間) |
特長 | ニンテンドー3DS?、Nintendo Switch?などプロ用ゲーム開発環境の提供、第一線のプロによる直接指導など、任天堂の開発・制作技術を教育に導入。企業からの依頼を受け、他学科ともチームを組んで実際にゲーム作品を制作することができる |
卒業後に目指す職種 | ゲームCGデザイナー、キャラクターデザイナー、モーションデザイナー、背景デザイナー、エフェクトデザイナーほか |
公式HP | https://www.hal.ac.jp/tokyo/course/game_design |
バンタンゲームアカデミー
学部 | ゲーム学部 |
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コース | ゲームグラフィック総合(3年制)、ゲームグラフィッカー専攻(2年制)、3DCGクリエイター専攻(2年制)、キャラクターデザイン総合(3年制)、伽rかうたーデザイナー専攻(2年制) |
特長 | 実習中心のカリキュラム、すべての講義講師が現役プロフェッショナル |
卒業後に目指す職種 | キャラクターデザイナー、ゲーム2DCGグラフィッカー、背景デザイナー、モーションデザイナー、ゲーム2DCGデザイナー、ゲーム3DCGデザイナーなど |
公式HP | https://www.vantan-game.com/faculty/game/index.php |
日本コンピュータ専門学校
学科 | デジタルクリエイター科(2年)/Webスペシャリスト科(4年) |
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コース | 3DCGゲームデザインコース/3DCGゲームデザインコース |
特長 | 情報系では「資格取得」クリエイター系では「作品制作」を主軸にした段階的指導を行う。 |
卒業後に目指す職種 | ゲームクリエイターやキャラクターデザイナー、CGデザイナーなど |
公式HP | https://www.ncp.ac.jp/ |
デジタルハリウッド大学
学科 | デジタルコンテンツ学科 |
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特長 | 3DCGソフトMayaを使用し、モデリング、マテリアルなどの3DCG制作技法の基礎から、プログラミングの技術を実践的に学ぶことができる。 |
公式HP | https://www.dhw.ac.jp/ |
1-4.おすすめの資格
必須ではありませんが、実務に役立つ資格があります。CGクリエイター検定とマルチメディア検定です。ゲームデザインに必須になるCGや、マルチメディアに十分な知識があることの証明になります。
このほか、Illustratorクリエイター能力認定試験や、Photoshopクリエイター能力認定試験も実践で生かしやすい資格です。Illustratorは主にイラストの作成、Photoshopは主に写真の加工や編集に向いています。
一覧でまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
CGクリエイター検定
検定概要 | デザインや2次元CGの基礎から、構図やカメラワークなどの映像制作の基本、 モデリングやアニメーションなどの3次元CG制作の手法やワークフローまで、 表現に必要な多様な知識を測る。 |
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想定職種 | CGデザイナー、ゲームクリエイター、CGディレクター、グラフィックデザイナーなど |
公式HP | https://www.cgarts.or.jp/kentei/about/creator/ |
マルチメディア検定
検定概要 | マルチメディアに関連するディジタルコンテンツ、情報技術の基本的な知識と、日常生活や社会へのマルチメディアの応用について、幅広い知識を測る。 |
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想定職種 | コンテンツ制作に関係するビジネスパーソン、学生など |
公式HP | https://www.cgarts.or.jp/kentei/about/multimedia/ |
Illustratorクリエイター能力認定試験
検定概要 | ドキュメントデザイン技術に関する知識を有し、IllustratorRを駆使して、提示されたテーマ・素材から、仕様に従ってコンテンツを制作する能力を認定する。エキスパートとスタンダードの2種類があり、それぞれ知識問題・実技問題が出題される。 |
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公式HP | https://www.sikaku.gr.jp/ns/il/ind/about/content/ |
Photoshopクリエイター能力認定試験
検定概要 | 画像編集技術に関する知識を有し、PhotoshopRを駆使して、提示されたテーマ・素材から、仕様に従ってコンテンツを制作する能力を認定する。エキスパートとスタンダードの2種類があり、それぞれ知識問題・実技問題が出題される。 |
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公式HP | https://www.sikaku.gr.jp/ns/ps/ind/about/content/ |
2.ゲームデザイナーとは
ゲームデザイナーとはゲームの世界観やストーリー、音楽、システムなどゲームに必要なさまざまなものをデザイン・制作する仕事です。物や人物を造形するだけではなく、武器やアイテムを使用したときの視覚効果なども手がけます。
2-1.ゲームデザイナーの仕事内容
ゲームデザイナーの仕事は大きく以下の2つに分けることができます。
- キャラクターやアイテム、建物や背景、メニュー画面の図柄や視覚効果などのデザイン
- ゲームの世界観、ストーリー、システム、音楽などの企画・設計など簡単なプログラミング
デザインセンスやCGに関する知識や立体のデッサン力、プログラミングの知識が必要になるでしょう。またゲームデザイナーは企画の段階からシナリオライター・グラフィックデザイナーなど、多くの関係者とコミュニケーションをとりながら、ゲーム制作に関わります。そのため、ゲームを企画するゲームプランナーと同じような意味で使われることもあり、ミュニケーション能力やゲーム全般の幅広い知識も求められます。
2-2.ゲームデザイナーの年収
大手のゲーム会社に所属するゲームデザイナーの初任給は、基本給が16?20万円程度。住宅手当などの給付金が加算されると、月に19?23万円程度となります。年収にすると約300~400万円が目安とされています。
経験者ともなれば平均の年収は500万円程度となり、他業界、職種と比べても遜色のない水準となります。
ゲームデザイナーのほとんどは、ゲーム機メーカーやゲームソフト制作会社の社員です。したがって年収も一般の会社員とそれほど大きく変わりません。ただし、会社の規模や本人のスキルと実績によって差が出てくる場合もあります。大手のゲーム会社であればあるほど、給与や休日などの待遇面が恵まれる傾向にあります。
ゲーム会社は実力主義の傾向が強いので、スキルが上がって実績が評価されれば、収入はアップしていきます。また、ゲームデザイナーとしての実績を積むことでゲームディレクターやゲームプロデューサーへと昇格し高収入、高待遇も望めます。
4.まとめ
ゲームの世界はテレビゲームからポータブルゲーム機へ、そしてスマホやソーシャルゲームへと発展し続けており、市場規模も拡大しています。よって、優秀なゲームデザイナーは引く手あまたで、活躍できる幅も広がっています。
ゲームデザイナーとして就業をお考えの方はお気軽にクリーク・アンド・リバー社の無料転職サービスへお気軽にご相談ください。