企業が自社サービスを提供したり、クライアントから仕事を受注したりしていく上で重要な役割を担っている業務に「営業」があります。
さまざまなジャンルで営業職に従事している方は数多く、既存顧客とのコミュニケーションや新規顧客獲得に向けた営業活動に日々奮闘しています。

企業によって、社風やビジネスモデルが異なることから一概には言えませんが、営業が過酷な状況で「辞めたい」と感じる方も少なからずいることでしょう。

そこで本記事では、営業を辞めたいと思うのは甘えなのか?や、辞めてよかったと思えるために必要なことについて解説していきます。

また、営業を辞めたいと感じた時の対処法も紹介していますので、ぜひ最後までご一読ください。

「営業を辞めたい」理由

営業を辞めたい?_営業を辞めたい理由
人によって営業を辞めたい理由はさまざまであり「辞めたい」と思う突発的な出来事があったり、積もり積もって辞めたいと思うようになったりなどがあげられるでしょう。

しかし「営業」という職業ジャンルはどれも同じ業務が多く、そもそもの原因は似たようなところにあるようです。

本章では、営業を辞めたいおもな理由を3つあげて、それぞれ内容を深掘りしていきます。
その理由は下記の通りです。

  • 結果に右往左往しメンタルが不安定になる
  • 電話営業や飛び込み営業がつらい
  • 業務量と報酬が見合わない

本記事を読んでいる方にも一つは当てはまる項目があるはずですので、じっくり読み進めていきましょう。

結果に右往左往しメンタルが不安定になる

営業の結果とは、端的に言うと「案件獲得」「顧客獲得」といったところでしょう。
基本的に営業職にはノルマが付きもので、今月の獲得数はこれだけ、来月はこれだけといったように、契約できた数字を求められることがほとんどでしょう。

当然、ノルマを達成すれば評価される世界ですが、常にうまくいくわけではありませんので、数字が下がることもあります。
このように、結果が全てと言わんばかりに仕事に振り回され、メンタルがどんどん不安定になっていく方も少なくありません。
みるみる精神的に疲弊していき「辞めたい」と感じてしまう傾向にあります。

電話営業や飛び込み営業がつらい

営業はジャンルにもよりますが、新規顧客開拓のために、今まで関わったことのない企業や団体に電話での営業やアポなしでの飛び込み営業がおこなわれています。

これは、接客が好きな人や人見知りしない人でもかなりストレスを感じやすい手法と言えます。
営業をおこなった相手先が、必ずしも親切で丁寧に対応してくれるとは限らず、突然の営業に驚き、嫌悪感をみせる人も少なからずいるのが現実です。
このように、見ず知らずの人に嫌な顔をされる、強い口調で断られるなど、営業職ならではの苦悩があります。

迷惑がられる出来事が重なると、営業がつらく感じてしまい「辞めたい」と思うようになります。

業務量と報酬が見合わない

営業は体力勝負な一面もあり、一日中新規開拓に動き回ったり、既存顧客の対応や挨拶に回ったりなど、休む暇なく働くことが多い傾向にあります。

また、顧客都合を最優先する必要があり、残業や休日出勤を余儀なくされるケースもないとは言い切れないため、知らぬ間に疲れが溜まってしまいます。

企業によってさまざまではありますが、無理な働き方をしたとしても、なかなか見合った給料が受け取れない場合もあります。
自分の業務量と報酬が見合っていないと感じたときに「辞めたい」と思う方も少なくありません。

【結論】営業を辞めたいと思うのは甘えなのか

結論として「甘え」ではありません。
他者から、それは甘えだと言われたとしても「甘えで悪いのか?」「体が資本であり健康を害してまでやる必要はあるのか?」と自身で考えることは必然と言えます。

「めんどくさいから」「仕事をしたくないから」といった、いい加減な理由ではなく、辞めたいと思う明確な理由が存在しているわけですので、それを甘えと一言で言い切ってしまうにはあまりにも無理があるでしょう。

人生はまだ何十年と続いていきます。営業を辞めるというのは、その人生の一つの選択として捉え、自分自身を大切にしていきましょう。
道はいくらでも広がっており、いまいちど視野を広げてみてはいかがでしょうか。

営業を辞めたいと思った時の対処法

営業を辞めたい?_辞めたいと思った時の対処法
営業職を辞めたいと感じてはいるが、その場合の対処法が分からず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

いざ辞めようと思ってもなにから動けば良いか迷う方や、現状の仕事が忙しく対処を考える暇さえない方まで、ぜひ参考にしていただき、より良い方向へ向かっていきましょう。

下記の3つが対処法となり、それぞれ具体的な考え方について細かく解説していきます。

  • 営業におけるストレスの原因を潰す
  • 社内での環境を変える
  • 職を見直す

それでは詳しく見ていきましょう。

営業におけるストレスの原因を潰す

そもそものストレスになる原因を追求し、思考を変えてみる方法です。
今の考え方で凝り固まっている思考を、少し違った角度で柔軟に考えていくだけで、思いもよらぬ楽しさを見出せる可能性があります。

方法によっては、個々に向き不向きがありますので、そのあたりも踏まえて参考程度に見てくださいね。

とにかく結果を出す

営業成績という結果に感情が揺さぶられてストレスに感じるケースなら、思い切った逆転の発想として「とにかく結果を出す」ことだけに集中する方法です。

結果を出すにはどうすれば良いかを自分なりに試行錯誤する必要があるため、営業を「やらされている」といった感覚から抜け出せるはずです。

義務感で毎日していた営業が、自分のオリジナリティ溢れる発想でおこなうことにより、前向きに進めていけるようになるでしょう。

ゲーム感覚で営業を楽しむ

「きつい」や「つらい」と感じている営業をゲーム感覚でこなしていく方法です。
とは言え、遊びながらやるといった意味ではなく、真面目に仕事として業務を遂行しながら、自身の気分をゲーム感覚に置き換える意味と捉えてください。

飛び込み営業で例えると、自分の営業トークで何回相手を笑顔にできたかや、ここで少しでも相手に興味をもってもらえたら、自分にちょっとしたご褒美を与えようなど。

やり方は人それぞれで構いませんので、営業に対する心の持ちようが少しでも変化すれば効果があると言えます。

社内での環境を変える

現状の営業活動を苦痛に感じていれば、社内および営業部で環境を一新してみる方法です。

これがうまく噛み合えば、今の状況を打破するきっかけになり得ますし、ビジネスにおける発想が飛躍的に伸びる可能性があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

営業のDX化を検討・提案する

新規顧客の開拓方法に電話営業や飛び込み営業が採用されており、その手法がストレスの原因になっているのであれば、いっそのことDX化を検討し、提案してみる方法です。

扱う商材のジャンルによっては、大幅な効率化を実現し優位性を獲得できる可能性があります。
しかし、入社間もない期間や新人扱いをされている時期にはなかなか実行に移し難い方法でもありますので、そのあたりはよく考えた上で判断することをおすすめします。

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異動を希望する

そもそも現状のような営業をしなくて済むように、部署ごと変えてしまう方法です。
企業によって異動を希望できるか否かは、社内ルールに従う必要はありますが、それが可能であれば、同じ会社に属しながら環境を一新できる手段であると言えます。

職を見直す

営業職に見切りをつけて、新しい仕事を見つける方法です。
もっとも代表的な方法としては、転職やフリーランスとして活動することが挙げられます。

とは言え、どういった流れで行動するのが良いか、迷う方も少なくないので、以下で詳しく解説していきます。

営業職を続けつつ転職活動する

営業要素の少ない職種を選択し、転職する方法です。
とは言え、収入源はあるに越したことはありませんので、ひとまずは営業職を続けながら転職活動していくことをおすすめします。

しかし、どうしても今すぐ営業職を辞めて、転職活動に集中したいという方もいらっしゃるでしょう。その場合は、無理に営業職を続ける必要はありませんので、自身の経済面を考慮して決断すると良いでしょう。

営業要素の少ない代表的な職種には「Webデザイナー」や「動画クリエイター」が挙げられます。
上記の職種は、キャリア初期は特に、専門技術の習得や実務が重視されるため、営業職とは180度違う環境で業務ができます。

また、未経験者OKとしている企業求人も出ていますので、専門的なスキルをもち合わせていなくても、転職が可能であると言えるでしょう。

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副業から始めてフリーランスになる

前述の内容にも紐づきますが、転職ではなく個人の副業から始めてスキルを習得し、最終的にフリーランスとして独立する方法があります。

まずはやってみたい職種を選び、独学や職種別スキルを学べるスクールに通うなどといった方法で学習を進めていきます。
今ではネット上で案件を獲得できるプラットフォームがありますし、スクールで学んだ場合は卒業後の仕事を斡旋してくれるケースもあります。

副業として軌道に乗ってこればタイミングを見て、営業を辞めてからフリーランスとして活動できるようになるでしょう。

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「営業を辞めてよかった」と思うために必要なこと

営業を辞めたい?_辞めてよかったと思うために
本章では、営業職を辞めるという決断をすでにした方が「辞めてよかった」と思えるために必要なことをまとめています。

結論として、その時の感情に任せて「とにかく辞める」と勢いよく退職してしまっては、その後の生活が立ち行かず、貯金が減っていくリスクが考えられます。
それでは「辞めてよかった」と思えない可能性が出てきます。

そこで必要になってくるのが、辞めるための「準備」になりますので、以下で解説するステップを参考にぜひ試してみてくださいね。
ステップは下記の4つに分かれます。

  • Step1.辞めたい理由を書き出す
  • Step2.計画を立ててイメージする
  • Step3.アクションを起こす
  • Step4.新たな仕事を心から楽しむ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Step1.辞めたい理由を書き出す

まずは辞めたい理由、すなわち現状の気持ちを紙やPCなどに書き出してみましょう。

書き出しが必要な理由としては、感情の整理ができる点や営業を辞めたあとに見返すと、その頃自分が何を感じ、何をしていたのかを思い出す材料になる点が挙げられます。

今後培っていくキャリアに役立つときがきっと訪れるはずです。

Step2.計画を立ててイメージする

次にざっくりでもかまわないので、計画を立ててみましょう。
前述にあった通り、ただ闇雲に営業を辞めてしまってはその後の生活が不安定になるリスクを抱える可能性があります。それでは辞めてよかったとは思えません。

ある程度の計画性をもち、辞めた後のイメージをもつことは非常に大切であると言えます。

Step3.アクションを起こす

いよいよ、転職やフリーランスになるためのアクションを起こしていきます。
このステップからは実働が増えていき、おもに転職先を探すために求人情報を見たり、自分がやってみたい職種を見つけたりする段階となるでしょう。

また、フリーランスを目指そうと考えている方は前述の通り、まずは副業から始めることをおすすめします。
とは言え、まずはスキルの習得が必須となってくるので学習からスタートしましょう。

例えば、動画クリエイターになるため、独学でスキル習得を視野に入れている方は「Premiere Pro」という動画編集ソフトの編集スキルをeラーニングで学ぶ方法が良いでしょう。
自宅での時間や通勤時を利用して、スキマ時間に学ぶことが可能ですので、以下で詳細を確認してみましょう。
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Step4.新たな仕事を心から楽しむ

最後に、新たな仕事を見つけ、営業職とは全く違う職種に就いたことを楽しみましょう。
仕事をする上での「楽しさ」や「やりがい」は大切であり、プライベートにも影響してきます。

そういった点も含めて、心から楽しむことができれば、営業を「辞めてよかった」と思えることでしょう。

営業を辞めたい理由から整理しよう!

営業を辞めたいと感じている方には、それぞれ明確な理由があるはずです。
辞めたいと思うことは決して甘えでも弱さでもありませんし、ストレスを抱え健康面を害してまで続ける必要はないと言えるでしょう。

また、これまでやってきた営業経験は、転職や副業にきっと活きてくるはずです。
営業職を通して得たスキルは、ビジネスに必要不可欠なものが多いので、これからの活動に役立てていきましょう!

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