テレビCMやアーティストのMV、YouTube・TikTokなどのSNSで今や必要不可欠な「動画編集」。
動画編集スキルを有しているクリエイターは、今の時代なにかと重宝される傾向にあります。
しかし一方で、動画編集を仕事にしていると「業務がきつい」や「つらい」といった感情を抱いている方も実は少なくありません。
そこで本記事では「なぜ動画編集の仕事は辛いのか」「辞めたいと思う理由」に焦点をあてて深掘りしていきます。
現在、動画編集をしている方が共感できる内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。
動画編集の仕事はきつくて辛い?
結論、動画編集の仕事はきつくて辛いと言えるでしょう。
人によって、会社員やフリーランスなど働き方はさまざまですが、基本的な業務内容は同じであり、動画編集における「きつさ」や「辛さ」は一緒と言えるため、境遇の似ているクリエイターは多いはずです。
とは言え、動画編集を始めた当初は好きで仕事に就いた方がほとんどであり、動画編集に魅力を感じてスタートしたことでしょう。
それではなぜ、仕事を続けていくと「きつい」「辛い」といった感情になってしまうのでしょうか。次章でじっくり整理していきましょう。
動画編集の仕事がきついと感じる場面【3パターン】
働き方に多少の違いはあれど、動画編集は大半同じ業務をおこなっていくため「きつい」と感じる瞬間は、動画クリエイターのほとんどが共通していると言えます。
そこで本章では、動画編集の仕事がきついと感じる場面を3つに分けて解説していきます。
現状の自分と照らし合わせて、感情の整理や今後の参考にしてくださいね。
「きつい」と感じるおもなパターンは下記の3つです。
- 編集業務に長時間を要している
- 動画編集スキルの停滞期
- 労働と報酬が見合っていない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
パターン1.編集業務に長時間を要している
動画編集は短い内容の動画であっても、カットやエフェクト演出、テロップ挿入などの細かい作業が多いため、どうしても時間がかかってしまいます。
動画編集を始めたてであればなおさらで、スキル習得に必要な学習も同時並行しながら業務をおこなうため「きつい」と感じてしまいがちです。
また、初心者を脱した方でも長時間作業をするのは同じであり、慣れてきたがゆえに任せられる範囲が広がり、結局編集に長時間を要してしまうのが実情です。
パターン2.動画編集スキルの停滞期
これはある程度のスキルを身につけ、初心者から脱した方に多いパターンです。
基本的なスキルを習得していく過程で「できるようになってきた」と感じる一方、そこからしばらくは現状のスキルレベルで不満なく編集作業ができてしまうため、スキルの停滞期が訪れます。
つまり、動画編集スキルに対して頭打ちがきたと感じてしまい、そこからなかなか抜け出せないと「きつい」と感じる傾向にあります。
決して、勉強不足や怠慢な仕事をしているというわけではなく、基本スキルを身につけると次の段階にいくまでに少し時間がかかってしまうことが理由と言えるでしょう。
パターン3.労働と報酬が見合っていない
企業やクライアントによって、もちろん違いはありますが、業務量に対する報酬が見合っていないパターンが挙げられます。
動画編集の仕事には「納期」がつきものであり、その納期に遅れないため、残業や休日返上で働くことも全くないとは言い切れません。
そして一ヶ月頑張ってきた結果、給与明細を見て愕然とするというようなケースもしばしば。
「これだけやってきたのに」と、ふと我に返った瞬間「きつい」と感じてしまいます。
やはり仕事として動画編集をする以上、労働と報酬のバランスは重要視するポイントになるでしょう。
動画編集の仕事を辞めたいと思う理由【考察】
前述の、きついと感じる3つのパターンを参考に、動画編集の仕事を辞めたいと思う理由について考察していきましょう。
まず、先ほどの3パターンに当てはまる、または似たような感覚がある方がほとんどでしょう。
基本的には、辞めたいと思う時点で何らかのきっかけになる出来事が存在します。
それは、些細なことが積み重なり生じたことかもしれませんし、突発的な大きなことかもしれません。
しかしその大小は関係なく、人それぞれにきっかけがあると言えます。
動画編集の仕事は地道で細かい作業が多く、精神的・肉体的な体力勝負の要素も強いので、必然的に「きつい」「つらい」という感情に陥ってしまうのも仕方がありません。
以上のことから、好きで始めたけれども理想と現実のギャップに苦しむ、という方が多い傾向にあるため「こんなんじゃもう辞めたい」という結論に至ってしまうのです。
動画編集の仕事がきつい状態はずっと続く?
動画編集が「きつい」「つらい」と感じている方には、あることが浮かぶでしょう。
それは「この状態はずっと続くのか」といった疑問です。
結論から言いますと、きつい状態がずっと続くことはありません。
その理由として、きつい・つらい状態を打破する解決策があり、それを実行に移すことで現状から抜け出せすことが可能になるためです。
そこで本章では、動画編集の仕事がきついという状態を打ち破る、4つの解決策を紹介していきます。その解決策とは下記の通りです。
- 効率を高める
- 上流工程を担うポジションになる
- 同業種で転職する
- フリーランスになる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
解決策1.効率を高める
シンプルに業務効率を見直し、生産性を高めていく方法です。
目の前にある業務に追われてしまい、作業の効率性を欠いているケースが意外と多く見受けられます。
仕事に忙殺されている状態のため仕方ないことではありますが、一度立ち止まってみて、現状の工程や一つの作業にかけている時間など、本当にそれで正しいのかを見直してみましょう。
きっと、更に効率化できる部分が見つかるはずですので、その点を解決し生産性を高めると、動画編集における負担やストレスが軽減していくでしょう。
今までかかっていた負担やストレスが軽減することにより、おのずと「きつい」「つらい」といった感情が薄まっていきます。
解決策2.上流工程を担うポジションになる
上流工程を担うポジションにあたる「ディレクター」を目指す方法です。
この解決策はキャリアを積んでいく必要があり、少々時間がかかるため、長期目線で考えることが求められます。
しかし、動画編集の実務をおこなわずに、映像業界に携わり続ける事が可能な方法であると言えるでしょう。
当然、ディレクション業務にも、それ相応の大変さや仕事量の多さはありますが、動画編集とは違った視点で仕事をすることが比較的多いため、現状を打破する解決策になります。
解決策3.同業種で転職する
同業種の企業へ転職し、今の環境を変えて解決に向かう方法です。
転職することで、労働環境の改善や報酬面の不満を解決できる可能性があり、引き続き動画編集を仕事にしていきますので、経験者優遇措置が適用されるケースもあります。
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解決策4.フリーランスになる
現在、会社員として動画編集を仕事にしている方は、フリーランスとして活動していく方法があります。
会社勤めと比較すると、自由に動ける時間を作りやすく、ストレスがかかりにくい働き方と言えるでしょう。
また、すでに動画編集におけるスキルや知識を兼ね備えているため、仕事を獲得していく上で有利に働くでしょう。
ただ、全ての案件を自ら取りにいく必要があり、営業から動画編集実務までおこなうという大変さがあるのも実状です。
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動画編集の仕事を続けるべき理由はある?
動画編集の仕事が「きつい」「辛い」と感じている方は、これからも続けていく理由はあるのか?と自問自答することがあるでしょう。
現在、動画編集を仕事にしている方の多くは、始めたきっかけとして、映像系のクリエイティブな仕事が好きだったことが挙げられるはずです。
このことから、動画編集に対する魅力を一番理解していると言っても過言ではありません。このように「楽しい」「好き」という気持ちが少しでも感じられるなら、続ける理由として成立すると言えるでしょう。
さらに、動画編集には将来性もあると言えます。
2022年国内動画広告の市場はサイバーエージェント社の調査によると、動画広告市場は前年比133.2%となる5,601億円、さらに4年後の2026年には1兆2,451億円を推計しています。
上記の内容から、動画市場の規模は増加傾向にあり、今後も拡大していくことが予想されます。
それに付随して、これからの動画編集者の需要も衰えないと予測されているという点は、今後も続けていく理由になると言えるでしょう。
参考
『動画配信市場調査レポート2023』発行について-PR Times
ショート動画やコネクテッドテレビの需要が急拡大。国内動画広告市場の課題と今後
動画編集の仕事がきつくてどうしても耐えられない場合は?
動画編集という仕事の魅力や将来性も分かってはいるが、きつさや辛さの感情が上回っている場合はどうしたら良いか、気になる方もいるでしょう。
結論として、その場合は動画編集の仕事から身を引く判断をとるのが最善と言えます。
これは、今の仕事から逃げているというわけではなく、人生を有意義にするための一つの選択であると捉えましょう。
動画編集以外にも、クリエイティブな仕事は数多くあり、動画編集で培ったスキルや経験は無駄になるものではありません。
これからもクリエイターとして生きていきたいという方は「Webデザイナー」「Webライター」「プログラマー」といった職種に就くことを検討してみてください。
以下の記事では、それぞれの職種を詳しく紹介・解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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自分に合った解決策を見つけよう!
動画編集の仕事が「きつい」「辛い」と感じている方は、それぞれに根本的な原因を抱えており、現状をなんとか変えたいと望んでいることでしょう。
解決の仕方は人それぞれであり、自分に合いそうな方法でとりあえず行動してみることがおすすめです。
もう一度解決策をまとめると、
- 効率を高める
- 上流工程を担うポジションになる
- 同業種で転職する
- フリーランスになる
となります。
上記以外に、別のクリエイティブな仕事をするという選択肢もありますので、本記事を参考に、気持ちの整理やクリエイターとしての今後の在り方を見直してみましょう!