こんにちは!
NFTアーティスト、コラムニストのおねんねです!
先日(8月31日)は、わたしの講演に大勢の方がご参加くださり大変嬉しかったです。ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
チャット欄も大いに盛り上がりました。さながらYouTubeライブでしたね。笑
みなさんの盛り上げのおかげでわたしもとても充実した時間を過ごせました。
ご質問に一気に答えていきます!
講演の中で、ご質問もたくさんいただいていました。
ただ、時間の関係上お答えできないものもあって、この記事はその分のご質問に答えるものになります。
ではさっそく、どんどんいきましょう。
Q1.NFTで売っていけないものはあるのでしょうか?
二次創作NFTのレギュレーションがないもの全般はだめです。レギュレーション、あるいはガイドラインとは、「うちのキャラクターはNFTに自由に使っていいですよ、でもエロとグロはなしですよ」といった、使用する際のお約束ごとみたいなものです。
例えばCryptoNinjaのガイドラインでは
(以下、NinjaDAOから引用)
【禁止事項】
・CryptoNinjaのイメージを損なう内容
・他者の権利を侵害する、または侵害するおそれのある内容
・CryptoNinjaの公式コンテンツであると誤解をまねく内容
・ファンアート作品を、その創作者に無断で再利用する行為
・その他過剰な性的表現や猟奇的な表現、特定の個人、団体、人種などを中傷する内容等、社会通念上著しく不適応だと判断される行為
という感じなんですね。
基本的に有名なIP(キャラクターの権利元)はこういったNFTに対するガイドラインを出していません。ポケモンとか絶対にダメなわけですね。個人のクリエイターでも、たとえばわたしはガイドラインを出しています。しかし、出していない、設定していない方も多いので、見つからない場合は本人に聞いてからが良いでしょう。
Q2.NFT売買時ロイヤリティはどこが支払うのでしょうか。
AさんがBさんにOpenseaで10万円で10%ロイヤリティのものを販売したとき、10万円から、2.5%がOpenseaに、10%が作者に分配され、残りをAさんが受け取ります。
つまり出どころはBさんの支払いだということになります。ロイヤリティが多ければ多いほど、Aさんの手元に入る利益は少なくなります。そのため最近海外ではこのロイヤリティを払いたくないムーブメントもあるそうです。
しかし「それではNFTプロジェクトの運営元に資金が入らず、プロジェクトの成長が見込めないじゃないか!」という意見もあり、どうなるかはまだ論争の最中のようです。
わたしも、ちょっとロイヤリティをタダにしろというのは、買い手が利己的になりすぎではないかなあと感じています。儲けたいだけであんまりプロジェクトを応援する気がない買い手をどうするか?という問題は多くのプロジェクトの課題となっています。
Q3.NFT作品の取引は仮想通貨に限られるのでしょうか?
例えば、HEXAというプラットフォームは日本円での売買が可能です。ほかにもクレジットカード対応を始めているプラットフォームもあります。
Q4.楽天NFTやLINE NFTの国内向けの独自ブロックチェーンでのNFT販売はどう考えますか?
いまのところ、出品できる人が限られているはずなので、そもそもそれに選ばれなければ販売できないのではないかと思います。また、よほど海外に対してそのプラットフォームが頑張らないと、海外市場、つまり外貨を諦めることになるんですよね。
逆に、日本人にしかわからないような面白さを売るときにはいいかも?でもなんにせよ、販売できる権利が一般人にないなら意味がないです。
Q5.会社でNFTを買う場合の経費処理はどうなりますか?
少し長いご質問です。「会社でイーサリアムなどの仮想通貨を扱う場合、経理処理出来ないのですが、これを可能としている会社はどのように経理処理しているのでしょうか?イーサリアムはイーサリアムのまま、円とは別で計上したりするのでしょうか?」
イーサリアムの状態で日本企業が経費計上しようとすると、資産の購入に当たってしまうとのことだそうで、ふつうの経費計上とは処理が異なるのだそうです。仮想通貨やNFTに関する税のルールは、まだ未完成で変更される恐れは十分にあります。正確なことはわたしより税理士さんに聞いた方がいいと思います。
Q6.NFTを支える人は必要ですか?支えるメリットはありますか?
こちらも少し長いご質問です。「ビットコインを支えるために世界中でマイニングがされていて、支えている人たちにはビットコインを稼げることがインセンティブになっていると考えています。NFTもビットコインのように誰かが支え続ける必要はありますか?必要な場合、支えてくれる人は何を目的(インセンティブ)に支えてくれているのでしょうか?」
NFTを支える?必要は特にないです。ちょっと質問の意図がわからなくてすみません。まあ、プロジェクトを応援するとかそう言う意味での「支える」であれば…その目的は様々です。
・投機的な意味合い
・長期投資として買っておく
・単純に作家さんを応援したい などですね。
わたしのNFTで言えば、それをもっているとわたしの有料テキストが読み放題になる…などのユーティリティ(絵を手に入れる以外の「使える」メリット)があるので、基本的にはそれが目当てで買う方が多いです。
Q7.現物の絵とそのNFTは別で販売していいのでしょうか?
面白いご質問をいただきました。「例えば日本画をデジタル化してNFTとして販売したとしたら、リアルな日本画を別の方に販売するのは可能なのでしょうか?」
可能か不可能かで言えば可能です。でも、心理的にどうか?と言う問題はあります。つまり、例えば日本在住の日本画家さんが大好きな、オーストラリア在住のAさんがいて、現物を運んでもらうのは大変だからそのNFTを買ったとします。それとはべつに、現物の方を投機目的(すぐ売り払うつもり)でBさんが買い叩いたとしたら、Aさんはどうおもうか?ということですよね。Aさんを大切な、長期的な顧客としたい場合は、その感情も大切にした方がいいと思うんですよ。
逆もあり得ます。現物をすごく大事に家に飾っていたAさんが、投機目的でその絵のNFTを売り抜こうとするBさんをみてどう思うか?なので、ちゃんと売る相手を選ぶなり、NFTと現物をセットとして考えるなり、顧客の感情には配慮した方がいいと思います。
というわけで、全部で7問でしたね!ご質問ありがとうございました!
無料配布の書籍はもう手に入れましたか?
ところでみなさんは、講演で無料配布された書籍原稿は手に入れましたか?
まだの方は、こちらから受け取れます。
さらにご質問を受け付けます!
・今回の記事を読んでさらに気になったこと
・あとからわからなくなったこと
・おねんねに聞いてみたいこと
など、NFTに限らず、ネット副業についてや、考え方など、
わたしで答えられることであればお答えいたします。
こちらからご質問を送ってください。それでは、また。
筆者
ゲーム実況者、NFTコラムニスト、YouTubeアドバイザー。
日本人女性。
Twitter @OnenneNft
NFTについてのコラムを多数執筆。
日本最大級のNFTコミュニティ「Soudan DAO」にもコラムを寄稿。YouTubeチャンネル「おねんねハウジング」を運営しており、このチャンネルは大人気ゲームであるファイナルファンタジー14のハウジングという機能に特化したチャンネルの中では世界一の規模である。その経験を活かし、YouTube運営(特にゲーム実況)や、Twitterなど各SNSとの連携についてのアドバイスを行っている。著書に「NFTアート最初の1枚を売る方法: イラストのド素人でも売れた!仮想通貨のキホンから解説 (おねんね書房) Kindle版」がある。