動画配信・映像制作スキルとは

将来性 関連資格 代表的な職種
★★★★☆ 色彩検定
画像処理検定
など
映像ディレクター
映像プロデューサー
カメラマン
音声
CGクリエイター
など

映像制作には、映像の撮影や音声・CGの編集・加工など専門的なスキルが必要です。

テレビ・CM・映画・ネット・ゲームなどで使用される映像を作成するためのこうしたスキルを映像制作スキルといいます。

映像制作の全工程を一人で行うためのスキルを身に付けるのに、完全に独学では限界があります。専門学校や美術系の大学、スクールなどで専門的な知識を体系的に学ぶのが近道でしょう。

映像制作を行う職種は、プロデューサーやディレクターなどの「制作系」とカメラマンやCGクリエイターなど「技術系」の2つに分類できます。

一般的に映像制作スキルといえば、「技術系」の職種で用いられるスキルを指します。

ただ、近年は映像クリエイターの分業制がなくなりつつあり、制作系の仕事でも映像編集ソフトを使える方がほとんどです。

制作系を目指している方でも映像制作のスキルを身に付けていた方が良いでしょう。

また、撮影や編集に関する映像制作のスキルは動画配信にも活かすことができます。

ただし、YouTubeなどのプラットフォームの利用法や、ライブ配信に関するスキルなど動画配信特有のスキルもありますので、動画配信をしたい場合はそちらも身に付けなければなりません。

動画配信・映像制作スキルに関する資格

動画クリエイターとして活動するのに必須の資格はありませんが、「CGクリエイター検定」「色彩検定」「画像処理検定」などに関する知識は業務を行う上で役立つでしょう。

動画配信・映像制作スキルの将来性

コロナ禍の需要拡大も後押しし、動画広告市場は拡大を続けています。

サイバーエージェントとデジタルインファクトが発表した国内動画広告の市場動向調査によると、2021年の動画広告市場は、4,205億円(前年比42.3%増)と算出されました。

さらに成長を維持し、2025年には1兆円に達する見込みです。

(データ引用:サイバーエージェント、2021年国内動画広告の市場調査を発表 | 株式会社サイバーエージェント | 2022年1月19日

動画配信・映像制作スキルは今後も活躍の場が増えていくでしょう。

ただし、需要の増加に加え、安価な機材の性能が上がってきたことで、動画制作を行える人は増加しています。

その結果、単に「カメラで映像を撮影できる」「動画の編集が可能」というだけでは、すでに稼ぐことが困難な時代に突入しています。

そうした実作業だけを受託する簡単な依頼に関しては、より安い単価で引き受けてくれるクリエイターが選ばれる傾向にあります。

映像クリエイターとして活躍していくためには、撮影や編集といった単一のスキルだけでなく、周辺のスキルも身に付ける必要が出てきています。

たとえば撮影であれば、ただカメラを回せるだけでなくライティングや音声収録の知識があると有利です。
クリエイターがワンオペで回すような小規模の案件だと特にカメラマンにもそうしたスキルがあると、強みだと言えます。

編集であれば、デザイン力の有無も重要になります。
画面構成などといったアートディレクションのスキルも兼ね備えているクリエイターが今後も生き残っていくでしょう。