履歴書は、学歴や職歴、資格、自己PR、趣味・特技などを通じて、自分の経験や人となりを伝えていく大事な書類。しかし、「書き方が分からない」と思っている方も多いはず。
この記事では、履歴書の書き方、採用担当者が見ているポイントを紹介します。履歴書サンプルやテンプレートもご用意。ぜひ、活用してみてください!
採用担当者が見ているポイント
正確性
生年月日、学歴、職歴など、記載されている情報がすべて正しいか確認されます。誤字脱字があると、丁寧さに欠けるという印象を与えてしまう可能性があります。
論理的構成
職務経歴や自己PRは、論理的に構成されているか、時系列で分かりやすく書かれているかなど、文章構成力も評価されます。
経験とスキル
応募する職種に必要な経験やスキルを持っているか、過去の経験からどのような能力を身につけているかなどが注目されます。
特に、具体的な実績や数字を交えてアピールすることで、説得力が増します。
熱意と目標
その企業で働きたいという熱意や、入社後の目標が具体的に書かれているか、企業への理解度が伺えるかなどが評価されます。
企業研究をしっかり行い、なぜその企業で働きたいのかを具体的に説明することが大切です。
自己PRの質
あなたの強みや個性、他の応募者との違いなどをアピールできているか、具体的なエピソードを交えて説明できているかなどが評価されます。
応募する職種に合った自己PRであることも重要です。
丁寧さ
履歴書の見た目や字の書き方など、丁寧さや誠実さが伝わってくるか、応募書類に対する姿勢が評価されます。
企業とのマッチング
企業が求める人物像と、あなたのスキルや経験が合致しているか、企業の理念や事業内容への理解度が評価されます。
【項目別】履歴書の書き方
どのような項目を記載すれば良いのか、迷う方も多いでしょう。
ここからは、一般的に履歴書に記載する項目と、それぞれの書き方について解説します。履歴書のサンプル例を見ながら、具体的な記載内容を確認していきましょう。
【履歴書の基本項目】
①基本情報
氏名: フルネームを楷書で正確に記入しましょう。
生年月日: 西暦と和暦の両方で記入することが一般的です。
現住所: 連絡が取れるように、正確な住所を記入しましょう。
電話番号: 携帯電話の番号を記入し、連絡がつきやすい時間帯を明記すると丁寧です。
メールアドレス: 履歴書用として、シンプルなものを使用しましょう。
写真: 最近の、服装も整えた写真を貼付しましょう。
②学歴欄、職歴
学校名: 卒業した学校名を正確に記入しましょう。
入学・卒業年月: 年月を正確に記入しましょう。
専攻・学部: 専攻や学部を明記しましょう。
③免許・資格
取得年月: 取得年月を正確に記入しましょう。
資格名: 資格名を正確に記入しましょう。
④趣味・特技・長所・短所・健康状態
趣味・特技: 仕事に活かせるような趣味・特技をアピールしましょう。
長所: 具体的にエピソードを交えて説明しましょう。
短所: 短所と同時に、その短所を克服するためにどのような努力をしているか、または克服するためにどのように活かしているかを記入しましょう。
健康状態: 特に気になる健康状態があれば記入、なければ「健康状態は良好です」と記入しましょう。
⑤志望動機
志望動機の例文
以下に、Web制作会社への転職を想定した志望動機の例文をいくつかご紹介します。
例文1:未経験からWeb制作の道に進みたい場合
贵社の〇〇というプロジェクトに大変感銘を受け、貴社で働きたいと思いました。特に、〇〇という点に共感し、私も貴社の理念に貢献したいと考えています。
これまで、[あなたのこれまでの経験]という経験を通して、[スキル]を身につけてきました。貴社でWeb制作を学び、将来は[あなたの目標]を目指したいと考えています。
例文2:経験者で、より専門性を深めたい場合
前職では、[過去の経験]を担当し、[実績]を上げることができました。特に、[スキル]を活かして、[プロジェクト名]の成功に貢献しました。
貴社は、[企業の強み]という点で業界をリードしており、私も貴社の一員として、より一層スキルアップしたいと考えています。
特に、[興味のある分野]のプロジェクトに携わり、[具体的な目標]を達成したいと考えています。
例文3:キャリアチェンジをしたい場合
これまで、[前の職種]として働いてきましたが、[理由]からWeb制作の道に進みたいと考えました。
貴社の[企業理念]に共感し、私の[スキル]を活かして、貴社の成長に貢献したいと考えています。
まずは、[具体的な目標]を達成し、将来は[将来の目標]を目指したいと考えています。
⑥自己PR
自己PRは、あなたの強みやスキル、経験などを企業にアピールする重要な項目です。履歴書全体の中でも特に目を通される部分ですので、丁寧に作成しましょう。
自己PR作成のポイント
具体的に: 抽象的な表現ではなく、数値や具体的なエピソードを用いて説明しましょう。
例えば、「コミュニケーション能力が高い」ではなく、「学生時代に〇〇のプロジェクトで、チームメンバーと協力し、〇〇という成果を上げました」のように具体的に説明します。
簡潔に: 長文は読みづらいので、簡潔にまとめることが重要です。
ポジティブに: ネガティブな表現は避け、あなたの長所や強みを積極的にアピールしましょう。
企業に合わせる: 応募する企業の求める人物像や、事業内容に合わせて内容を調整しましょう。
熱意を伝える: なぜその企業で働きたいのか、あなたの熱意を言葉で伝えましょう。
自己PRの構成例
結論: 自分の強みを1文で端的に表す
背景: 強みを持った背景や原体験のエピソードを書く
根拠: 強みの根拠となる経験のエピソードを書く
未来: 入社後、志望企業でその強みをどう生かせるかを書く
⑦本人希望欄
あなたが希望する勤務地、職種、給与などを記入する欄です。
職務経歴書を書く上で、よくある質問
履歴書の作成で悩んでいる方に向けて、よくある質問とその回答をご紹介します。
Q.履歴書は手書きとパソコンどちらで作成するのが良いですか?
A: 一般的には、パソコンで作成することが推奨されます。理由は、文字の統一感や修正のしやすさ、データ保存の容易さなどです。ただし、応募先企業が手書きを指定している場合は、それに従いましょう。
Q.履歴書の項目は全て埋めないといけないのですか?
A: 必須項目は企業によって異なりますが、一般的には、氏名、生年月日、連絡先、学歴、職歴、スキルなどが挙げられます。空白の項目がある場合は、その理由を簡潔に説明したり、該当する項目がない旨を記載したりしましょう。
Q.アルバイトやパートの経験も記載すべきですか?
A: 履歴書に記載するかどうかは、応募する職種や企業によって異なります。しかし、応募する職種に関連するスキルや経験が得られたアルバイト・パート経験は、アピールポイントになる可能性があります。
Q.転職回数が多い場合は、どう書けば良いですか?
A: 転職回数が多い場合は、各職場で得たスキルや経験を具体的に記載し、転職理由を簡潔に説明しましょう。転職の度に成長してきたことをアピールすることが大切です。
Q.履歴書に嘘を書いても大丈夫ですか?
A: 絶対にやめるべきです。採用後、嘘が発覚した場合、採用取り消しになる可能性があります。誠実に、自分の実績を記載しましょう。
履歴書サンプル
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