いまパチスロが新たな姿に変わってきています。これからの遊技機業界に必要とされているのは、エンタメとしての魅せ方や楽しませ方など、クリエイティブな制作能力。
今回は、遊技機業界がエンタメ業界全体からも注目される3つの理由について解説をしていきます。
理由1:規制によってクリエイティブな能力が必要に
度重なる規制の強化によって、遊技機業界に求められる能力が変化してきました。射幸性の部分に規制が掛かり、従来の考え方のまま遊技機を制作することが難しくなったのです。
過激なギャンブルとしての集客が難しくなった分、純粋に映像美や演出によるエンタメとしての集客が求められるようになりました。射幸性ではない部分で、お客さんをワクワクさせられるようなセンスが必要になってきました。
またテクノロジーの進歩も表現幅の向上に寄与しています。昔はパチンコ台に搭載された液晶画面が小さく、そこまで能力の高い映像制作の技術を必要としていませんでした。しかし、現在は液晶の大型化によって、よりリッチな映像が求められるようになりました。
パチンコ・スロットは台の特徴で差別化することが難しいので、映像や演出で差別化を図ることになります。よって、今の遊技機クリエイターにはかなり高いレベルのセンスと技術が求められるようになりました。
理由2:豊富なキャリアパス&転職しやすい雰囲気に
遊技機業界からのキャリアパスにも変化が起きています。現在の遊技機業界では高いクオリティの映像表現が求められており、遊技機業界で活躍する人材は、他業種でも必要とされる人材になってきました。遊技機業界から、映画業界や広告業界、テレビ業界、ゲームクリエイターに転職するキャリアパスも考えられる時代になっています。
また、業界内の転職に対する考え方も大きく変わってきました。遊技機は製品リリース後の運用期間が重要となる収益モデルなので、リリース後も機密を守る期間が長く続きます。よって、昔は転職するだけでも情報漏洩に対する懸念が強くありました。
しかし現在は、より多様な技術力や発想力が求められる業界になったことで、業界内外の転職に関しても寛容になってきました。また最近では、遊技機業界でスキルと案件を手に入れ、フリーランスになっていくクリエイターも増えているようです。
理由3:店舗の大型化
店舗数の減少によって、需要が危惧される遊技機業界ですが、実は設置台数はそこまで減少していません。これは小さなパチスロ店が減り、大きなホールが増えている傾向にあるためです。店舗の大型化が進んだことで、各店舗に分散されていたパチスロ台が大きなホールに集約されたということになります。
求人数も増加の傾向にあり、企画、2Dデザイナー、3DCGデザイナー、コンポジット・オーサリング、演出、プログラミングなど、様々な職種にニーズが生まれています。
さいごに
遊技機クリエイター特有の魅力として、実店舗でお客さんが遊んでいる姿を目にすることができる点が挙げられます。コンシューマーゲームやアプリゲームは実際にお客さんが遊んでいる姿をクリエイター側が目にする機会は少ないかもしれません。しかし、遊技機の場合は実機があるので、店舗にいけば自分が作った台を楽しんでいるお客さんがいます。これは大きなやりがいを感じられる瞬間の1つです。クリエイターにとって、お客さんが実際に遊んでいる姿を見ることは何物にも代えがたい喜びといえるでしょう。
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