「統合型リゾート(IR)整備推進法案」(通称、カジノ法案)の成立により、海外でなければプレイできなかったカジノを、国内で楽しめるようになります。実際に日本でプレイできるようになるのは、2025年頃の見込みです。
カジノ関連の仕事が増えるため、具体的にどのような仕事があるのかが気になる方もいるでしょう。
本記事では、カジノ内で働くスタッフの仕事や、遊技機の企画・製造にまつわる仕事について、詳しく解説します。
- どんな仕事がある?カジノ内で働く仕事10種類
- カジノディーラー
- フロアパーソン
- ピットボス
- テーブルゲームマネージャー
- チェンジパーソン
- メカニック
- カジノマネージャー
- カジノコンシェルジュ
- カジノホスト
- 調査・監視員・セキュリティ部門
- カジノ関連の仕事はスタッフだけではない!遊技機の企画・製造の仕事
- ディレクター
- プランナー
- デザイナー
- プログラマー
- 人気のあるカジノディーラーになるには?仕事内容や年収など
- カジノディーラーの仕事内容
- カジノディーラーの勤務体系
- カジノディーラーの年収
- カジノディーラーになるには?
- カジノ関連の仕事は種類が豊富!今後の需要に期待
どんな仕事がある?カジノ内で働く仕事10種類
カジノの仕事といえば、真っ先にカジノディーラーを思い浮かべる人が多いかもしれません。けれども、カジノにはディーラー以外にも、さまざまな仕事があります。まずは、カジノの施設内で活躍するスタッフについて、仕事内容の違いを知っておきましょう。
カジノディーラー
カジノと聞けば必ずと言っていいほど頭に思い浮かべる役割ではないでしょうか。
カジノディーラーは、ルール説明、カードの配布、勝敗の判定、配当金の分配など、ゲームの進行をスムーズに行うための進行役を務めます。
華麗な手さばきでカードを配ったり、瞬時にチップの計算を行ったりするなど、手元の技術も去ることながら、その場に応じた的確な判断力も求められるため、高いスキルが求められます。
正確にゲームを進めるだけでなく、プレイヤーを楽しませるための高度な会話スキルも必要です。
フロアパーソン
フロアパーソンは、複数のテーブルを管理する役割があります。ディーラーが進めるゲーム進行や両替などが適切に行われているかをチェックを行うことが主な仕事となります。
場合によっては、ディーラーとしてもゲームに参加することもあるため、カジノディーラーとしての技術も必要なポジションとなります。
またディーラーのサポートを行う仕事でもあるため、ドリンクの注文のためにウェイトレス、ウェイターを呼んだり、トラブルがあった際は裁定を行うこともあります。
ピットボス
ピットボスは、複数のテーブルをまとめたグループ(ピット)を管理します。いわば複数のテーブルを統括する現場責任者がこのピットボスになります。
一般企業で言えば、管理職にあたるため、ディーラーの交替を指示したり、クレームに対応したりするなど、ゲーム進行が滞ることのないよう、現場をうまく回すのが主な仕事です。
テーブルゲームマネージャー
テーブルゲームマネージャーは、すべてのテーブルゲームを管理し、責任を負う立場です。テーブルゲームに関係するすべてのことを統括する役割があるため、ゲームのルール・システムの設定、収支管理、新しいテーブルゲームの導入など、その仕事内容は多岐にわたります。
特に収支管理という仕事については、カジノ側の利益とプレイヤーが当選する確率を計算し、カジノ側への利益を生むことができるようにしなければならないため、ゲームの勝敗よりもシビアな要求に応える必要があります。
チェンジパーソン
チェンジパーソンは、スロットゲームに必要なコインを両替する仕事です。スロットゲームは元々、トークンと呼ばれるコインを投入し遊ぶことができていましたが、そのトークンを現金に両替することがチェンジパーソンの仕事でした。
しかし現在のスロットゲームは現金(コイン)を直接使えるようになったため、このチェンジパーソンという仕事は姿を消しつつあります。
メカニック
メカニックは、その名の通り機械を扱うことを仕事としており、主にスロットマシンの不調やトラブルに対応する仕事です。彼ら調整一つでカジノの売上が大きく変化する可能性もあるため、マシンのトラブルを最小限に抑えるために、定期的に点検・保守を行います。
カジノマネージャー
カジノには、テーブルゲーム・スロットマシン・ポーカーなど、ゲームの種類ごとに責任者が存在します。カジノマネージャーは、それらの責任者を束ねる、カジノの最高責任者です。トラブル発生時の最終判断は、カジノマネージャーが下すこととなるため、非常に責任の重い仕事となります。
カジノコンシェルジュ
カジノコンシェルジュは、交通機関の手配や地域情報の提供など、ゲストの要望に応える仕事です。カジノを快適に楽しんでもらうために、満足度の高い接客を心がける必要があります。
カジノホスト
カジノホストは、ゲストに対するPR活動を行い、イベントやトーナメント、パーティなどを開催します。顧客満足度を最大限に高められるよう、ゲストの好みに合わせて工夫をこらす必要があります。
調査・監視員・セキュリティ部門
ゲーム中の不正を監視する部門です。トラブルがその場で解決しない場合に、監視カメラをチェックし、事実を調査する役目を担います。
人気のあるカジノディーラーになるには?仕事内容や年収など
カジノの仕事として特に注目されるのが、ゲームの進行役を務めるカジノディーラーです。カジノディーラーとして働きたいなら、仕事内容や勤務体系、年収などを知っておく必要があります。また、人気のあるカジノディーラーになるためには、どうすればよいのかも把握しておきましょう。
カジノディーラーの仕事内容
プレイヤーと直接対峙し、ゲームの進行役を務める重要な役割を担います。ゲームを手際よく進行できるか、配当金の計算にミスがないか、会話や演出で場を盛り上げることができるかなど、高い能力が求められます。
プレイヤーがゲームを満喫できるかは、ディーラー次第でもあるため、非常に大切なポジションです。そのため、集客力の高いディーラーになるためには、相応の知識と技術を身につけなくてはなりません。
カジノディーラーの勤務体系
海外のカジノの大半が年中無休・24時間営業で、勤務体系は3交代や2交代など、シフト制勤務が中心となっています。勤務先によっては、日勤のみ働くことも可能です。勤務時間中は、ミスのないゲーム進行を維持するため、通常は1時間程度で休憩が入ります。
カジノディーラーの年収
たとえば、アメリカのカジノは時給制が多く、ディーラーの時給はその州の最低賃金(日本円で800円程度)で設定されています。シンガポールやカナダなど固定給の国もあり、その場合の平均的な給料は、日本円で月25万円~30万円程度です。
いずれの場合もディーラーは給料とは別に、プレイヤーからチップをもらうことができ、金額は日によって変わります。
ディーラーの平均年収は300万円から600万円あたりですが、勤務先や個人の能力によって金額は異なり、規模の大きいカジノであればチップの金額も大きく、年収1,000万円以上稼ぐディーラーも存在します。
カジノディーラーになるには?
カジノディーラーとして就職するには、技能試験の合格に必要なスキルを身につけなければなりません。そのためには、独学で習得するよりも、カジノスクールに通うのがもっとも効率的です。
本格的にカジノの営業が始まる前に、ひと通りスキルを習得しておき、就職活動の際にアピールできるよう、実力をつけておくのがよいでしょう。
カジノ関連の仕事はスタッフだけではない!遊技機の企画・製造の仕事
カジノにまつわる仕事は、カジノ施設内のスタッフだけではありません。遊技機の企画や製造に関する仕事もあります。
カジノディーラーなどは高い接客スキルを求められる仕事ですので、接客が苦手なら、遊技機関連の仕事を検討してみるのもひとつの方法です。日本では、パチンコメーカーやパチスロメーカーも、カジノ用のスロットマシンの開発・製造などを行います。
ここでは、遊技機関連の仕事について、いくつか例を挙げていきます。
ディレクター
開発・製造における総合的なディレクション業務を行います。スロットマシンの企画・ゲーム設計・プロジェクトの進捗管理・プロモーションなど、開発・製造を進めるうえで、要となる仕事です。スタッフの管理や、他社との交渉など、幅広く対応できる能力が求められます。
プランナー
プランナーは、スロットマシンの演出やシステムなどを企画する仕事です。プログラマー・デザイナー・サウンドクリエーターなど、他の部署と連携しつつ、制作を進めていきます。新しいアイデアを頭の中からひねり出し、企画書・仕様書に分かりやすくまとめる能力も求められます。
デザイナー
遊技機メーカーにおけるデザイナーは、スロットマシンの映像演出やUIなど、2DCGや3DCGを駆使して魅力的な表現を提案します。海外のスロットマシンにおいても、昔のようにただリールが回るだけでなく、近年では液晶画面が使われるようになっており、ますます表現の幅が広がっています。スロットマシンの人気に直結する重要な役割です。
プログラマー
プランナーやデザイナーが考えたアイデアを、実際に液晶画面に表示させるため、プログラミングを行います。プログラマーとして活躍するには、遊技機のプログラム設計に必要なプログラミング言語を習得しておかなければなりません。スロットマシンの表示によって当たり外れが決まるため、特に高度な知識とスキルが求められます。
カジノ関連の仕事は種類が豊富!今後の需要に期待
カジノ関連の仕事というと、施設内で働くカジノディーラーなどプレイヤーと接する仕事をイメージしがちですが、遊技機の企画・製造に携わる仕事もあります。カジノ関連の仕事は非常に多種多様ですので、今後の需要に期待できるでしょう。
日本でも、カジノの営業開始日が近づけば、カジノ関連の仕事にさらに注目が集まると予測されます。カジノで働きたいと考えているなら、自分に適した仕事を事前に調査しておくことが大切です。カジノでの採用率を高めるためにも、就職活動が始める前に入念な準備を行いましょう。