日本が中心となって発信し続けている漫画文化は国境を飛び越え、世界中に波及するようになったことは誰もが知るところでしょう。
現在では漫画家の方はもちろん、漫画家を支える編集者、漫画を活用したコンテンツ作成を行うスタッフと幅広い人材が求められる時代です。
クリーク・アンド・リバー社では「漫画が大好き!」「漫画に関わる仕事をしたい!」と考えているクリエイターを募集しています。
なぜ、漫画業界にクリエイターの力が必要なの?
海外で評価が高い日本の漫画をもっと多くの人に届けたい
2016年リオデジャネイロオリンピック閉会式で披露された日本のパフォーマンスでは、海外でも人気のアニメやゲームのキャラクターが登場し、世界中の人たちの注目を集めました。
これらアニメやゲームの原作となることが多い日本の漫画は、世界中から高く評価されています。漫画、アニメ、ゲーム文化を海外に発信していくとともに、世界中に日本文化のファンを作っていくのがクリエイターの仕事です。
漫画の楽しみ方が増えている
近年では特に単行本や雑誌以外での漫画の楽しみ方が増えています。
本を持ち歩かなくとも手持ちのスマホで手軽に漫画を楽しむことができるようになり、漫画と消費者とを結びつけるものが紙だけでない時代に突入しました。
そうした漫画の楽しみ方の変化によって、これまでにはなかった様々な人材が求められています。
もしあなたが「漫画に関わる仕事をしてみたい」と希望があるなら、世の中にスマートフォンが出てくる時代の前から比べると、チャンスが広がったといえます。
実際にどんな仕事をがあるのかを見てみましょう。
漫画に関わる仕事例
編集者
漫画の編集者は昔からある仕事で、読者におもしろい漫画を届けるために、作家と二人三脚で漫画を作っていく仕事です。
作家と一緒に新しい作品の企画をすることもあれば、出来上がった漫画に対してアドバイスをすることもあります。
そして、時には作家に対して厳しいダメ出しをすることもします。そんな関係性だからか、担当編集者が漫画に登場することもあったりするなど、作家に一番近い立場とも言えます。
出版業界は不況とは言われつつも、漫画や漫画に関係するコンテンツはインターネットを通じて求められる傾向にあるため、引続き多くの人材が求められています。
プロデューサー(作品を使ったビジネス企画など)
漫画作品を原作とし、アニメ化やゲーム化といったメディアミックスに加え、漫画キャラクターを使った新たなビジネスを作り出す仕事です。
一般的にはアニメ化がオーソドックスな例となりますが、例えば2.5次元舞台演劇、ミュージカルといった新しいジャンルにまで及びます。
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漫画原作を使ったビジネスを作ることによって新しいキャッシュポイントを作り出すことができ、作家は多くの報酬を得ることができます。その他グッズ化などもプロデューサーによって企画されることがあります。
グラフィックデザイナー(雑誌表紙のデザインなど)
「この漫画を読んでみたい」と、読者に興味関心を持ってもらうためには魅力的な表紙のデザインは欠かせません。
読者を惹きつけるための表紙デザインは、電子書籍化が進んだ現在でも未だ重要な要素のひとつで、表紙の善し悪しによって売上が大きく左右されることもある重要な仕事です。
電子書籍配信サービス運営、制作に関するデザイナー
電子書籍配信サービスのアプリやWebサイトは使いやすくなければなりません。読者が漫画を毎日楽しめるよう、デザイナーによって日々改善がされています。
本屋のポップや平積みと同様に、電子書籍配信サービスでは、読者が興味を持つように、アイコンの工夫や、レイアウトの調整などを行っています。
クリエイターが漫画に関わる仕事に就く方法
漫画に関わる仕事をするためには、まずは漫画業界に入ることが大事です。
例えば、以下のような会社に転職することで漫画に関わる仕事に就ける可能性が高くなります。
出版社
漫画雑誌や単行本を発刊している出版社に転職することで、漫画に関わる仕事に就ける可能性は高くなります 。
ただ、そのような出版社は転職人気が高く、漫画に関われる求人が出にくいのも特徴です。
また、即戦力を求める傾向があるため、漫画に関わるポジションに業界未経験の人は簡単には就けません。
電子書籍配信会社
電子書籍は歴史が浅く、出版業界以外で活躍していた人も多くいるのが特徴的です。
電子書籍配信サービスでは、人気週刊誌で連載を持っていた有名な作家による漫画もあれば、売り出し中の若手作家による読み切り漫画もあり、バラエティに富んでいます。
漫画好きで、WebやIT関連のスキルを持っている人は、電子書籍配信会社に就きやすいでしょう。
いろいろな業界から人が集まっているため、漫画に関する仕事が未経験だったとしても、出版社と比べると仕事に就きやすいです。
作家エージェント会社に転職する
作家エージェントは、「作家の価値」と「作家が得られる報酬」を大きくする仕事です。
出版社が、その役割を担当することが多いのですが、最近では作家エージェントが担当することが増えてきています。
作家エージェントが担当する、マネジメントやプロデューサーとしての仕事は、芸能事務所のマネジャーの仕事に近いです。
漫画業界未経験であってもクリエイティブ業界でプロデューサーとして活躍してきた人であれば、作家エージェントへの転職も可能性が広がるでしょう。
世界に広がる日本漫画の魅力
政府が推進するクールジャパン政策
世界中から注目を浴びている、日本の「カッコイイ・カワイイ」文化を表す言葉、「クールジャパン」。
経済産業省がクールジャパン政策を2010年から推進し、外国では、日系大手広告代理店がクールジャパンイベントを開催するなど、2020年東京オリンピックに向けて一段と「クールジャパン」を海外に発信するムーブメントが起こっています。
クールジャパンの一躍を担う日本の漫画は、コミックと言わずに、海外でも“MANGA”で伝わるようになりつつあります。
日本の漫画ならではの、絵やストーリー性は、海外のコミックに比べてバリエーションが多く、特に、海外にはない「少女漫画」は独自の魅力を持っています。
ヒーローものが主流のアメリカンコミックにはなかった、胸が“キュン”とするようなときめく思いを読者に与え、外国人のファンが増加しています。
日本の漫画業界がさらに発展をしていくためには、クリエイターの力が必要不可欠です。
電子書籍の登場や漫画の実写・アニメ化等、漫画は時代とともに変化しています。
また、WebやSNSなどいろいろな手段を使い、漫画人気をさらに広げていくことが求められています。
新たな漫画の可能性を一緒に、共に作っていきませんか?ご応募お待ちしております。