数々のヒーローを生み出した天才マンガ家・石ノ森章太郎のライフワークとして約30年にわたり、各月刊マンガ誌、週刊マンガ誌、新聞など16媒体に掲載された『サイボーグ009』。
009(ゼロゼロナイン)・島村ジョーをはじめとする9人のゼロゼロナンバーサイボーグたちが、悪の組織により戦争のための兵器として改造手術を受けながらも、組織から脱出し、世界から争いをなくすために闘う同作が、フル3DCGアニメーションという新たな姿で生まれ変わります。
総監督は、『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズを手がけ2012年に『サイボーグ009』を原作としロングランを記録した映画『009RE:CYBORG』を担当した神山健治。『009 RE:CYBORG』の演出、『蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-』の助監督を手がけた柿本広大が、監督を務めます。キャラクターデザインは『楽園追放 -Expelled from Paradise-』『キャプテンアース』で注目を集めた俊英・齋藤将嗣が担当し、これまでの009たちをさらに進化させます。
Netflixでは、2月10日(金)より、『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』の独占オンラインストリーミングを開始します。本作は、2016年11月に劇場版三部作として公開されたストーリーをオリジナルストリーミング用に再構成したものです。
その配信を前に、実際の制作風景を再現し、新たなサイボーグ009がいかにして生み出されたのかに迫ることができるスタジオ取材ツアーが行われました。
取材で公開されたのは、劇場版『ポケットモンスター』や『妖怪ウォッチ』を始めとする数々のアニメーションを手掛けるOLM Digitalのスタジオ。最初に、二宮侑樹プロダクションマネージャーより、脚本からスタートし絵コンテを動画に置き換えていく等の一通りの流れが説明されました。その過程で、登場キャラクターが増えると動かすものが増えるので、作業の難易度が上がるとの話が出た際に、記者から、その他にCGで難しいところは?という質問が出ました。
それに対しては「ジョン・ウーみたいな凄いカメラワークがあると、イメージがそれぞれ違うので、統一していくのが難しいです。アクションシーンは難しくもあり、やりがいもあります。9人が総出のアクションは皆に動きをつけるので、キャラクターを考え、個性に合わせて動きをつけていきます」との答えでした。
また、今回の制作にあたり、現場で苦労した点は「キャラクターの顔をきれいに出すこと」だったそうです。「3Dでライティングすると不要な影が出てしまうので、ライティングではどうしようもなく、手作業で消したり足したりしていきます。自動化では負えない部分には苦労があったと思います」と現場の様子を明かしました。
その一方で「アニメ的なダイナミックさ」を表現できる部分も増えてきたとのこと。例えば、アニメでは画面の手前に来ると、拳が大きくなるような表現をしますが、スライダーツールを使用することで「最初の仕込み段階でそういうことができるギミック、演出的に嘘をつくようなこともできるようになってきたと思います」と手応えを語りました。
新たな技術、演出も取り入れながらフル3DCGアニメーションで生まれ変わる『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』に、さらに期待が高まります。
作品概要
Netflix オリジナルアニメシリーズ『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』
原作:石ノ森章太郎 / 総監督:神山健治 / 監督:柿本広大 / キャラクターデザイン:齋藤将嗣
アニメーション制作:SIGNAL MD・OLM Digital,Inc.
製作:石森プロ・Production I.G
http://www.cyborg009.jp/
Netflixで2月10日(金)より配信スタート!
https://www.netflix.com/jp/
(2017年2月7日 CREATIVE VILLAGE編集部)