EXILE TRIBEが、ドラマ、動画配信、映画など様々なメディアコンテンツ展開を繰り広げる総合エンタテインメント・プロジェクト「HiGH&LOW」。
その映画第2弾である『HiGH&LOW THE RED RAIN』は雨宮兄弟【雨宮雅貴(TAKAHIRO)、雨宮広斗(登坂広臣)、雨宮尊龍(斎藤工)】による華麗なアクションシーンに加え、次第に明かされる兄弟の過去と真実が胸を打つ物語。
10月19日現在、興行収入6億、動員数50万人を突破する大ヒットとなっている本作のメガホンをとるのは、山口雄大監督。山口監督が「HiGH&LOW」プロジェクトに携わることになったきっかけや、伝えたいテーマなどを語ったオフィシャルインタビューをお届けします。
●今回、どういった経緯で『HiGH&LOW THE RED RAIN』に関わることになりましたか?
監督デビュー最初からインパクトが欲しくて、「なんでこいつこんな映画作るの?」と思ってもらいたくて、第1作目である漫☆画太郎の原作漫画を映像化した『地獄甲子園』を始め、とにかくインパクト重視で(作品を)選んできました。しかし、その色がつきすぎてしまったのか、“変わったコメディ映画しか撮れない”と思われてしまうんですよね(苦笑)。実は、北村龍平監督と一緒に『ヴァーサス』というアクション映画を撮ったのがキャリアの出発で、北村監督とは『あずみ』まで一緒でした。だから、インパクトのあるコメディ映画だけじゃなく、他のベクトル(王道のアクション映画だったり、エンターテインメント映画だったり)も手がけられるということを知られないまま、僕にレッテルを貼られてしまっていて、それを払拭したいなという悩みがありました。そんな事を思っていた時期と『HiGH&LOW』プロジェクトに関わるのが決まったのが、ほぼ同時期だったのです。当初はTVシリーズの最後2話だけという話だったので、こんなに長い時間関われるとは思ってなかったのですが(笑)。こういう作品に携わることにより、今までとは違う作品が撮れる良いきっかけを与えてもらいました。
●今回の作品で伝えたいテーマはありますか?
HIROさんを筆頭にした「EXILE TRIBE」というプロジェクトで、血よりも濃い絆というのを感じており、それが『HiGH&LOW』シリーズにも継承されていると考えていました。なので『HiGH&LOW』シリーズを通して何よりも“絆”は大きなテーマであり、それを描こうと思っていました。
『HiGH&LOW』のシーズン1に入る時に、人物関係を作品の中で読み取るのではなく、HIROさんの自伝を読もうと思いました。「EXILEがどういう成り立ちで出来たのか」、「EXILE TRIBEとは何なのか」など、それを紐解いていくとやっぱり“絆”というのが強くありましたね。
そして今回の『HiGH&LOW THE RED RAIN』を撮る時にも、あらすじを読んで“絆”というテーマが色濃く出ていたので、『HiGH&LOW』とHIROさんが作りたいものはこれだと確信しましたし、そこは丁寧に描かないといけないなと感じました。僕の手がけた『HiGH&LOW』プロジェクトが失敗に終わってしまうのは、絶対に避けなければいけないので、常にテーマを意識して進めていましたね。
●今後の展望として、どのようなテーマ、作品づくりを描いていらっしゃいますか?
前は、インパクトのある映画や、他の人がやらない事に挑戦する、というところに重きを置いていたのですが、今は大多数の人が観て面白いと感じてもらえる映画を撮りたいと強く思っています。僕の得意分野はどちらかと言うと、アクション映画だったり、ホラー映画だったり、男っぽい映画なので、その分野に特化していきつつ、今回の『HiGH&LOW THE RED RAIN』のように、自分の趣味趣向をあえて目立たせずに撮るのもいいのかなと思ったりもしています。今後は広い意味でのエンターテインメント映画を撮りたいなと思います。
■作品情報
映画『HiGH&LOW THE RED RAIN』全国ロードショー中
http://high-low.jp/redrain/
(2016年10月20日 CREATIVE VILLAGE編集部)