REVISIO株式会社が、2024年4月クールに放送された民放キー局のバラエティ番組注目度ランキングを発表した。これは、家庭に設置された人体認識技術を活用し、視聴者がどれだけ画面に注目していたかを測定したものだ。視聴率では見えない「本当に視聴者が注目した番組」が明らかになった。

個人全体注目度1位を獲得したのは「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(金スマ)だ。この番組は特に女性視聴者から高い支持を受けている。その理由の一つは、MCである中居正広の卓越した進行力にある。4月26日に放送された「ママのお悩み一刀両断SP」では、藤本美貴や横澤夏子、中村仁美といったママタレントたちが育児の悩みを率直に語り合い、特に島田珠代の母子関係修復のエピソードが感動を呼んだ。中居正広はゲストの言葉に丁寧に耳を傾け、共感とユーモアを交えながら巧みにトークを引き出す。このように、女性視聴者の感情を的確に読み取り寄り添うMC力が、番組の人気を支えている。

一方、コア視聴層(13歳から49歳)で最も注目度が高かったのは「水曜日のダウンタウン」だ。この番組は、過激で予測不能な企画が視聴者を惹きつけており、スリルと笑いの絶妙なバランスが魅力となっている。演出を手掛ける藤井健太郎は、独自性にこだわり、他の番組と差別化を図っている。さらに、SNSでの拡散を意識したインパクトのあるシーンや展開が視聴者の関心を引き、番組の話題性を高めている。放送時間が22時以降という点も、コア視聴層がリラックスして視聴できる時間帯に合致しており、高い注目度を獲得する要因となっている。

このランキングは、視聴率だけでは測れない視聴者の本当の関心を浮き彫りにしており、今後の番組制作においても参考になるデータとなりそうだ。