岸田首相は7日、映画製作者の発掘・育成や労働環境の改善を目的とした「映画戦略企画委員会」を9月上旬に設立する方針を表明した。この委員会は、映画産業の持続的な発展を目指し、内閣府に設置される予定である。

同日、岸田首相は東京国際映画祭の関連企画を視察し、この委員会の設立を求めていた映画監督の是枝裕和氏らと意見交換を行った。視察後、岸田首相は「官民の健全なパートナーシップを築き、コンテンツ産業のさらなる発展を目指す」と述べた。

「映画戦略企画委員会」は、内閣府を中心に文部科学省や経済産業省などの関係省庁、さらに映画業界の関係者によって構成される予定である。

この委員会では、若手クリエイターを海外に派遣し、経験を積む機会を提供することや、クリエイターを志す高校生や専門学校生への留学支援などを通じて、人材の発掘・育成を図る。また、日本の映画製作現場で指摘されてきた長時間労働や低収入といった労働環境の改善にも取り組む予定だ。