任天堂は29日、経営方針説明会 / 第2四半期決算説明会を開催。第2四半期累計期間(2015年4月~9月)の業績、通期予想を説明するとともに、今後の戦略を明らかにした。
新アカウント制度「Nintendo Account(ニンテンドーアカウント)」をスタートさせ、「ニンテンドーアカウント」をベースに新しい会員サービスを提供する。新会員サービスは、ゲーム専用機だけでなく、スマートフォンも対象にする。
現在提供しているポイントプログラムは、ゲーム機・スマホで共通して使える新プログラムに移行。従来は「購入」によりポイントを付与していたが、新プログラムでは「購入」だけでなく「ゲームを遊ぶ」ことでもポイントを付与するという。またゲームを遊ぶプレイヤー同士を結び付ける「フレンド関係」の考えを導入。こちらもゲーム専用機だけでなく、スマートフォンも対象にし、どちらでも活用できるイメージだ。
「Nintendo Account」を背景に、新しい会員サービス「My Nintendo(マイニンテンドー)」もスタートさせる。「My Nintendo」の開始にあわせて、同社初のスマホアプリとなる「Miitomo(ミートモ)」をリリースするとのこと。時期は2016年3月の予定。
「Miitomo」は無料のコミュニケーションアプリで、自分のMii(アバターキャラクター)が作成可能。Miiの質問に答えることで、情報が蓄積され、Mii同士がコミュニケーションを行うという。コミュニケーションはフレンド登録したトモダチの間で行われる。ユーザーが自分のことを自分から発信するのではなく、Miiから訊かれたことを、Miiが勝手に発信するのが特徴とのこと。
スマートデバイス事業について、利用するIP(キャラクターやゲームシステムなど)にとくに制限は設けない方針。2017年3月末までに5タイトル程度を投入する予定だ。
(2015年10月29日 RBB TODAY)《冨岡晶》