2019年10月18日(金)~27日(日)「東京の街がミュージアムになる10日間」とし、都内11ヵ所(表参道、外苑前、原宿、明治神宮前、渋谷、恵比寿、代官山、中目黒、六本木、新宿、銀座)でデザインとアートの祭典「DESIGNART TOKYO 2019(デザイナート トーキョー 2019)」が開催されました。
世界中からアート、デザイン、インテリア、ファッション、フードなど様々なジャンルのモノ・コトが集結し、都内各所で展示会が行われました。第三回目を迎えた今年は女性アーティストによる作品が数多く並んだことで、昨今話題の「社会の中での女性の活躍」を感じさせる年となりました。
“Living with Art”をテーマに活躍する抽象画家:吉田花子氏(以下:吉田氏)と、今年デザイナートに初めて参加するニューヨーク発ライフスタイルブランド:TORY BURCH(トリー バーチ)とのコラボレーションが実現。お話をうかがいました。
吉田花子氏 プロフィール
日常の暮らしに喜びとやすらぎを与える作品を制作。美術家である父、インテリアデザイナーである母から受け継いだ感性を持つ。日常生活のある時間・場所・記憶・人との関わりの中で得たインスピレーションを表現。
公式サイト
https://www.secretgarden-flower.net/
作品について
吉田氏初の試みとなる巨大な掛け軸の作品をトリー バーチ店内に設置。足を運んだ際に店内はテキスタイル含めインテリアの細部までこだわった空間で、まるで家に招かれたような感覚におちいったそうです。店内の階段の踊り場に掛け軸をかけることができたら素敵だと思ったことが制作のきっかけ。
「日本の古色」にこだわり、マテリアルは江戸時代末期のものを使用。令和と江戸。二つの時代のレイヤーが作品に時間の奥行きを与えます。
作品全体としてのテーマ
女性特有の身体的な悩み・トラウマは尽きることがなく、それは彼女らが社会に出た時も同様。劣等感を感じ、時代背景も絡むことでより複雑化します。そのプロセスに着目するのではなく、それらを含むあらゆるネガティブな要素を突破し、最終的には物事が解決に向かっていくさまが描かれています。
作品を構成する色はその時の日本の女性が輝く瞬間をイメージして選定されました。
【Award】
2017 第7回 「New Art展」入選(朝日新聞厚生文化事業団主催)
第1回 DESIGNART TOKYO 2017
2018 第2回 DESIGNART TOKYO 2018
「シェル美術賞展2018」入選 国立新美術館
2019 第3回 DESIGNART TOKYO 2019
【Workshop】
2015「超ショートショート講座」世田谷文学館
2017 「自画像を抽象的に描いてみよう」世田谷区桜ヶ丘区民センター
「誰でも絵かき」世田谷文学館
2018 「誰でも絵かき」世田谷文学館
2019 ムサ美埼玉展「くらしとアート」埼玉県立近代美術館 基調講演
【Group exhibition】
2013 「BankART Artist in Residence OPEN STUDIO」BankART Studio NYK 横浜
2014 「第7回 三井不動産商業マネジメント・オフィース・エクスビション」三井不小津さん商業マネジメント株式会社
2017 第7回 「NextArt展」(朝日新聞厚生文化事業団主催)
2018 「シェル美術賞展2018」国立新美術館
【Next exhibition】
2020 画廊企画 「吉田花子展」ギャラリーQ 銀座 1月7日(月)~1月18日(水)
世界中の自信に満ちた人々が持つ個性や美しさからインスパイアを受けたライフスタイルブランド。コレクションはウェア、シューズ、ハンドバッグ、アクセサリー、時計、インテリア、フレグランスなど、幅広く扱っています。北米、欧州、中東、南米、アジア、オーストラリアに250以上のブティックを展開し、世界中の3,000店以上の百貨店や専門店、公式オンラインストアにて商品を取り扱っています。トリー バーチ 銀座店
電話番号:03-3538-3538
営業時間:11:00~20:00
デザイナートは、世界中にあるデザインとアートを横断して感動を与えてくれるモノやコトを新たに定義した言葉です。世界屈指のミックスカルチャー都市・東京を舞台に、世界中からアート、建築、インテリア、プロダクト、ファッション、フード、スポーツ、テクノロジーなどのモノとコトが集結し、ギャラリーやショップをはじめとしたあらゆる場所を利用して、多彩なプレゼンテーションを行う革新的な取り組みです。
各展示を回遊して街歩きを楽しめる、まさに東京の街全体がデザイン& アートミュージアムになるイベントです。
ヴィジョン
1. 日本を中心としたクリエイティブ産業の活性化
より多くの人が質の高いものづくりに触れ合い、「価値のある暮らし」という体験の積み重ねをすることがクリエイティブ業界の活性化につながると考えます。企画・運営するフェスティバルでは、この時限りの一品を購入できる場となります。購入希望者への支援策としての「インテリアローン・ ショッピングクレジット」の普及活動なども行なっております。
2. 世界の人々が創造的に感化しあうプラットフォームの提供
ジャンルを問わない国内外の様々なクリエイティブ関係者が交わることで、想像を超えた化学反応が生まれ、新しいプロジェクトへの発展、思いもよらない出会いをボーダレスに繋ぐ環境や機会を提供します。
3. 若手デザイナー/アーティストの後押し
10年後・20年後の文化発展を見据え、 若手クリエイターが冒険心をもち、独創性のある作品を発表する機会を構築していきます。
事業内容
・デザインからアートまで独創性の高いプロモーション事業
・世界のクリエイターが手がけるパブリックアート事業
・地域と連携した観光文化イベントのコンサルティング事業
インタビュー・テキスト・撮影・編集:田中 祥子(CREATIVE VILLAGE編集部)