縦横無尽に増殖する根茎・地下茎を意味する“Rhizome”を語源として、2006年に誕生したライゾマティクス。現在では、ハードウェア・ソフトウェアのエンジニア、デザイナー、プランナーなど多分野のスペシャリストが在籍し、アイディアから実装まで一手に引き受ける稀有な集団として、その活動をさらに拡張しています。創立10周年を迎えた2016年には、より専門性の高いプロジェクトを手がけるため、表現の追求と研究開発を基軸としてエンターテイメント分野をも切り拓く「Research」、新たな建築の概念を提示する「Architecture」、デジタル領域の新たなソリューションを展開する「Design」の3部門体制となったそうです。
そのRhizomatiks(ライゾマティクス)の創立10周年を記念して展覧会「Rhizomatiks 10」が開催されます。本展では、これまでにライゾマティクスが手がけてきた、メディアアート作品やアーティストとのコラボレーションによるミュージックビデオ、大規模な広告プロジェクトなど、現在の活動の礎となった過去10年間の軌跡をアーカイブによってたどります。また、制作段階の試行錯誤や、制作の裏側なども合わせて公開します。
新たな技術の研究開発を軸に、その応用をさまざまな領域でアウトプットし、未知なるクリエイティビティを生み出し続けている彼らの軌跡と展望を本展で巡ることで、テクノロジーの本当の可能性を肌で感じる機会となることでしょう。
部門紹介:Rhizomatiks Research
技術と表現の新しい可能性を探求する部門。
メディアアート、データアートといった研究開発要素の強いプロジェクトを中心に扱い、まだ見たことのないモノ・コトを世の中に発表していく。ハード・ソフトの開発から、オペレーションまでプロジェクトにおける全ての工程に責任を持つ。また、人とテクノロジーの関係について研究し様々なクリエイターとのコラボレーションワークを実践していく。
開催概要
Rhizomatiks 10(読み:ライゾマティクス テン)
会期:2017年4月19日(水)~30日(日)
11:00~20:00 会期中無休
会場 :スパイラルガーデン(スパイラル1F)
〒107-0062東京都港区南青山5-6-23
東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅
入場:無料
お問い合わせ先:TEL 03-3498-1171(スパイラル代表)
共催:株式会社ライゾマティクス、株式会社ワコールアートセンター
企画制作:株式会社ライゾマティクス
企画協力:スパイラル
(2017年3月28日 CREATIVE VILLAGE編集部)