“東京の中のフランス”として、さまざまなフランスの文化に触れられるコミュニケーションセンター「アンスティチュ・フランセ東京」。2月10日よりコンテンポラリー・アートとデジタル・アートの分野において、日本とフランスでの新たな創造性の広がりを紹介するフェスティバル「デジタル・ショック」が開催されます。日本やフランスのメディアアートの主要な機関とのパートナーシップに基づいて開催しており、これまで数多くの先進的な作品を紹介。毎回延べ7万人以上の来場者数を記録しています。
日仏独のアーティストが集結して繰り広げるAI・ロボットとの音のパフォーマンス
“欲望する機械(マシン・デジラント)”と題して2月17日に行われるライブパフォーマンスは、日仏独の3ヵ国からアーティストが集結。日本からは人工知能のエンジニアでありアーティストのQosmo徳井氏が参加。人とAIの掛け合いによるDJパフォーマンスを繰り広げます。
人工知能やロボットとともに生み出されるサウンドから表現の可能性を探る、実験的なイベントです。
出演アーティスト情報
Nao Tokui 徳井直生
Qosmo代表取締役,博士 (工学)
東京大学工学系研究科博士課程修了。工学博士。
在学中から人工知能に基づいた音楽表現とユーザ・インタフェースの研究に従事するとともに、DJ/プロデューサとして活動。ソニーコンピュータサイエンス研究所パリ客員研究員などを経て、2009年にQosmoを設立。2015年には人工知能DJイベント「2045」をスタート。近作としては、AIを用いたBrian Enoのミュージックビデオの制作など。AIと人の共生による創造性の拡張の可能性を模索する。
Website:http://www.naotokui.net/
David Letellier ダヴィッド・ルテリエ
1978年フランス生まれ、ベルリン在住のアーティスト。フランスとドイツで建築について学ぶ。カンディング・レイ(Kangding Ray)の名でドイツの電子音響レーベル「ラスター・ノートン」に所属。カーステン・ニコライとの息の長いコラボレーションでも知られるルテリエは、オーディオビジュアル・パフォーマンスからサウンド・インスタレーションまで、さまざまな媒体で表現を行う。建築、アート、音楽にまたがる彼のアプローチは、「動く形(フォルム)」としてのサウンドに関する探究であるといえる。Némo(パリ)、MediaRuimte(ブリュッセル)、Scopitone(ナント)等のヨーロッパのデジタル・アートフェスティバルで精力的に作品を発表している。
Website:http://www.davidletellier.net/
Moritz Simon Geist モーリッツ=サイモン・ガイスト
1981年生まれ。ドレスデン在住のドイツ人コンテンポラリー・アーティスト。クラシック音楽とロボット工学を学ぶ。3Dプリンターのスペシャリストでもあり、3Dプリンターを使って造形作品を作る。アーティスト・コレクティブSonic Robotsとして、エレクトロニック・ミュージックのパフォーマンスや、ロボッティック・サウンドインスタレーション、社会におけるロボットの進化についての討論など、さまざまなプロジェクトを展開している。これまでにアルス・エレクトロニカ(リンツ、2014年)、Transmediale(ベルリン、2013年)、マッピング・フェスティバル(ジュネーヴ)等で作品を発表。17日のイベントでは、未来派ロボティック・サウンド・インスタレーション「Tripods One」を使ったライブパフォーマンスを行う。
Website:http://sonicrobots.com/
インスタレーション作品「Tripods One」について
Video teaser:https://vimeo.com/182052276
Project website:http://sonicrobots.com/Project/tripods-one/
開催概要
ライブ・パフォーマンス「欲望する機械(マシン・デジラント)」(第6回「デジタル・ショック」内開催)
日時:2017年2月17日(金) 19時開場/19時30分開演(22時30分終演予定)
会場:渋谷WWW
料金:一般3,500円、前売り・学生・会員3,000円(ドリンク別)
出演:Qosmo AI DJ + Nao Tokui (Back to Back set) / Visualization : Shoya Dozono,
Sonic Robots (モーリッツ=サイモン・ガイスト)
ダヴィッド・ルテリエ (a.k.a Kangding Ray) / VJ : Akita Yoshiko,
Albino Sound (DJ)
主催:アンスティチュ・フランセ東京
共催:東京ドイツ文化センター
協力:株式会社Qosmo
チケット取り扱い:Peatix
お問い合わせ:アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
イベントサイト:http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/live-machine/
(2017年1月30日 CREATIVE VILLAGE編集部)