デザインプラットフォーム「Figma」を提供するFigma, Inc.(本社:米サンフランシスコ)は、5年ぶりにブランド・アイデンティティを刷新したことを2024年9月18日に発表した。このリフレッシュは、同社が提供するサービスの成長と多様なユーザー層への対応を反映したものである。

クリエイティブディレクターのダミアン・コレル氏は、「Figmaの成熟と新たなオーディエンスへの対応を象徴するもの」と述べ、今後の成長を見据えた柔軟かつ包括的なブランドイメージの構築を目指していると語った。

今回のリフレッシュに伴い、初のフルファネルブランドキャンペーン「Make. Believe.」が開始された。ニューヨークのタイムズスクエアなど、米国内の複数都市でビルボードを使用した広告が展開され、Figmaユーザーやコミュニティメンバーが作成した作品が紹介されている。

Figmaは2012年にユーザーインターフェイスをデザインするツールとして設立され、その後、コラボレーションツール「FigJam」やデザイン変換機能「Dev Mode」などの新サービスを次々に導入。現在、ユーザーの3分の2はデザイナー以外の職種であり、その多くが米国外に拠点を持つ。

新しいブランド・アイデンティティは、多様なクリエイターが共に成長できる場としてFigmaが進化している姿を示す。ビジュアル面では、より幅広いカラーパレットやカスタムフォント「Figma Sans」が採用され、Figmaの遊び心を残しつつ新しいデザインシステムを導入している。また、キャンペーンではFigmaのコラボレーションの強みを象徴するメッセージも発信されている。

今回のキャンペーンは、ソーシャルメディアや屋外広告を活用して世界中で展開され、Figmaが目指す「すべての人にデザインを」という理念を体現する取り組みとなっている。