文化・芸術・エンタメ分野で起業を目指すスタートアップを支援するアクセラレーションプログラム「Blooming Ups(ブルーミング・アップス)」の募集が、4月10日より開始された。主催は大阪関西国際芸術祭実行委員会(株式会社アートローグ内)、共催はさくらインターネット株式会社。同社が運営するイノベーション施設「Blooming Camp」(大阪・梅田)を拠点に、選ばれた起業家たちを支援していく。
このプログラムは、「“タネ”を咲かせる」ことをコンセプトに掲げており、創造の芽に光と土を与えることで、文化芸術産業の未来を担う人材の育成を目指す。対象となるのは、アート、デザイン、音楽、ファッション、ゲーム、観光など、創造性を軸にしたビジネスアイデアを持つ個人や法人、チーム。特に、法人化や資金調達に至っていない構想段階の起業家が対象だ。
参加者には、次の4つの支援が用意されている。
まず、豪華講師陣によるゲストトークが実施され、ベンチャーキャピタルや先輩起業家から、クリエイティブ・エコノミーの可能性や事業拡大のヒントが共有される。次に、担当コミュニティマネージャーによる伴走支援として、Slackでの相談や2週に1度の定例ミーティングを通じた進捗管理が行われる。また、イベント会場の提供や、会員コミュニティとのマッチング、中間発表でのフィードバックなど、実践的な成長の機会も設けられている。さらに、芸術祭やBlooming CampによるSNSを活用した情報発信支援も行われる。
プログラムは5月11日にキックオフされ、7月5日のファイナルピッチを経て、選出された3チームは、7月23日に開催されるビジネスコンテスト「StARTs UPs」のステージでの登壇機会を得る予定だ。
会場となるBlooming Campは、2024年にさくらインターネットが大阪・梅田の「グラングリーン大阪」内に開設したオープンイノベーション拠点で、多様な人材の交流と挑戦を促す場として設計されている。
募集期間は4月10日から5月2日まで。未来の文化・芸術産業を形作る「創造のタネ」を持つ起業家たちの挑戦が、今まさに始まろうとしている。