AIと人間ライター、皆さんはどのように使い分けていますか?
そんな疑問を解決するため、「SEO対策」のキーワードで検索順位No.1(注1)を獲得したランクエストは、現役SEO担当者134名を対象に2025年3月18日~3月26日の期間で独自のアンケート調査を実施。AIと人間ライターの使い分けに関するリアルな実態が明らかになった。
調査日: 2025年3月18日~3月26日
調査対象地域: 全国
調査機関: Freeasy
調査方法: オンラインアンケート調査
調査人数: 134名
調査対象: 現在、SEO業務の実務に携わっている人
<<調査結果の利用条件>>
情報の出典元として「4,300社以上のSEO支援実績を誇るランクエスト」を明記してください。
ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:
https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/
https://rank-quest.jp/column/column/tecnical-seo/
AIと人間ライターを使い分けていますか?
最も多かった回答は「ある程度は使い分けている」(35.1%・47名)でした。執筆内容や品質・納期に応じてAIと人間ライターを併用する人が多いようだ。次に多かった「明確に使い分けている」(27.6%・37名)は、得意領域をはっきり分けて使う層。
「あまり使い分けていない」(20.9%・28名)も一定数おり、基準が曖昧なまま柔軟に選択する層がうかがえる。一方、「まったく使い分けていない」派(人間のみ9.7%・13名、AIのみ3%・4名)も存在し、前者は品質重視、後者は効率重視と推測される。また、「AIツールの使用を検討中」(3.7%・5名)も少数ながら見られ、今後の導入が進む可能性が示唆される。
「この記事はAIで作成しても問題ない」と判断できるのは、どのような記事ですか?
最も多かった回答は「社内マニュアルや内部資料など外部に出ない記事」(44%・59名)。社内向けコンテンツであれば文章のクオリティやクリエイティビティよりも「迅速さ」や「手間削減」を重視してAIを活用していることがうかがえる。次に多かったのは「定型的で情報提供が主な記事」(38.8%・52名)で、いわゆるFAQのような形式化された情報発信や更新作業が中心となる内容も、ある程度パターン化できることから、AIで十分対応できると考える声が多いようだ。三番目は「SEO対策用の記事(量産コンテンツ)」(30.6%・41名)で、一定以上の文字数やキーワードを入れた大量作成が求められるような場合、AIの生成能力を活かしやすいと見られる。一方、「速報性・スピード重視の記事(ニュースなど)」(22.4%・30名)も一定数の回答があり、リアルタイム更新が求められるトピックにおいては、AIを活用することで素早く情報を発信できるメリットがあると考えられる。さらに「専門性や正確性がさほど求められない記事」(17.9%・24名)や「短文・SNS投稿用の記事」(15.7%・21名)もAI活用に抵抗がないという意見が一定数見られた。最後に「基本的にどんな記事でもAIで問題ないと感じる」(3%・4名)という少数派も存在する。
「絶対に人間に依頼したい」と考える記事はどれですか?
最も多かった回答は「読者の感情を動かしたい記事(共感重視)」(37.3%・50名)でした。感情面に訴えるような文章やストーリー構成は、人間のライターならではの表現力が求められるためと考えられる。僅差で「ブランドの信頼性が問われる記事(信用重視)」(36.6%・49名)や「商品やサービスを深く伝える記事(訴求力重視)」(34.3%・46名)も多く、人間のライターが持つ説得力や丁寧な取材力が重視されているようだ。また、「インタビューや体験談・取材記事」(31.3%・42名)も支持が高く、人との直接コミュニケーションや生の声を引き出す力を期待していることがうかがえる。一方、「専門的・技術的な内容で正確性が求められる記事」(22.4%・30名)も一定数あり、誤情報へのリスクを避けるため、専門知識を持った人間に依頼するニーズがあると考えられる。さらに「新規性やオリジナリティが強く求められる記事」(8.2%・11名)は、独自の発想力やクリエイティブな視点を重視している層が少なからず存在するようだ。最後の「AIを使ったことがなく、人間に依頼するしかない」(5.2%・7名)は、単純にAI利用の経験がないために人間ライターに頼らざるを得ない層と推測される。
将来的に人間ライターの利用を減らしてAIに置き換える可能性はありますか?
「基本的には人間ライターを使い続けるが、AIも活用したい」(31.3%・42名)という回答が最も多い結果となった。これに「一部の記事ならAIに置き換える可能性がある」(30.6%・41名)、「積極的にAIに置き換えたい」(18.7%・25名)と続き、全体の約8割がAIの活用を前向きに検討している。一方、「AIの利用を増やす予定はない」(10.5%・14名)や「現時点では判断が難しい」(6.7%・9名)とする回答も合わせると17.2%ほどあり、依然として慎重派も少なくありません。さらに一部では「すでに大部分の記事をAIに置き換えている」(2.2%・3名)例も見受けられる。
AIと人間、求められるのは『使い分け』と『共存』の時代へ
今回のアンケートでは、AIライターと人間ライターを明確に、あるいはある程度使い分けている人が全体の6割以上を占めた。特に社内マニュアルや定型的な情報提供コンテンツ、SEO用の記事など、量産や効率化が求められる分野ではAIライターが重宝されていることが明確になっている。一方で、読者の感情に訴えかける記事やブランドの信頼性が重要な記事、インタビューや取材を伴うコンテンツでは、人間ライターの表現力や共感力が圧倒的に支持された。その理由として、こうした記事では人間特有の感性や繊細なニュアンス、文脈理解が必要とされるため、AIでは表現が画一的になりやすく、深い共感や信頼性を築きにくいという課題が挙げられる。
つまり、「AIが人間の仕事を奪う」という二者択一の議論はもはや現実的ではなく、それぞれの得意分野を理解したうえで、適切に使い分けることが、今後のコンテンツ制作において必要不可欠になっている。ライティング業界は、すでにAIと人間が互いの長所を活かし合う共存の段階へ移行しており、今後さらにその傾向が強まっていくだろう。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000112.000140336.html