若年層の就職支援を手がける株式会社ジェイック(本社:東京都千代田区)は、自社サービス「ジェイック 就職カレッジ®」に登録する20代の求職者を対象に、「上司に求める指導タイプ」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
調査は2024年12月5日から2025年3月8日までの期間にウェブ形式で行われ、145名が回答した。
上司に求めるのは「一緒に考える」姿勢
「上司に求める指導タイプ」について最も支持を集めたのは、「伴走型(課題の解決方法を一緒に考え、具体的なアドバイスを提供する)」で44.8%。続いて、「教示型(業務の進め方や手順を細かく指導する)」が42.8%となった。
一方で、「委任型(自主性を重視して仕事を任せる)」および「模範型(行動で示して学ばせる)」はそれぞれ6.2%にとどまり、若年層が求めるのは“放任”ではなく、寄り添うようなサポートであることが浮き彫りとなった。
会社に期待するのは「相談しやすい環境」
また、「入社1年間で会社に実施してほしいサポート」を尋ねた設問では、「同じ部署の先輩に相談できる場の提供」が62.8%と最も多く、次いで「上司との定期的な面談機会(1on1制度など)」が47.6%となった。
この結果について、ジェイック取締役で教育事業部長の近藤浩充氏は、「若手社員は、具体的な指示や相談できる環境を求めており、単に“任せる”だけでは育成につながらない」と分析。その上で、「育成にあたる上司には、部下一人ひとりの成長計画に合わせたフォロー体制や、仕事の裁量範囲を明確に示すといった、丁寧なマネジメントが求められている」と述べた。
また、直属の上司だけでなく、周囲の社員が新入社員に積極的に声をかける姿勢も、職場への適応や成長を後押しすると強調した。