コクヨ株式会社は、罫線部分と無地部分の境界が曖昧なことで、使い手の論理的な思考と直感的な感受性が緩やかに融合するノート「EMBRACE NOTE(エンブレイスノート)」を3月19日(水)からコクヨ直営店並びに公式オンラインショップで発売する。
「EMBRACE NOTE」は中紙の罫線の色が左から右にかけて徐々に薄くなり、罫線と無地部分の境界を曖昧にすることで新しい使用シーンを生み出すノート。中紙のデザインは波打ち際をイメージし、罫線に書くものと無地部分に書くものが緩やかに混ざり合います。左側に文字、右側に図やイラストを描く使い方や、左側で思考の整理をし、右側で思考の発散をさせる使い方など様々な使い方が考えられる。情報を分けすぎず、そして混ぜすぎないことで、情報の多様さを受け入れつつ整理がしやすい、新しい形のノートとなっている。本製品は、コクヨが主催するプロダクトデザインの国際コンペティション「コクヨデザインアワード2023」で優秀賞を受賞した、中国のデザイナーGuo Chenkai(カク・シンガイ)氏の作品を製品化した。
発売予定:2025年3月19日(水) ※店頭展開日は店舗により異なる。
メーカー希望小売り価格(消費税抜):900円
取扱店舗:コクヨ直営店舗
・THINK OF THINGS(JR原宿駅竹下口より徒歩3分)
・THE CAMPUS SHOP(JR品川駅港南口より徒歩3分 THE CAMPUS南館1F)
・KOKUYODOORS(「羽田空港第3ターミナル」駅直結 羽田エアポートガーデン 2F)
・コクヨ公式ステーショナリーオンラインショップ(https://www.kokuyo-shop.jp/)
・コクヨステーショナリー楽天市場店(https://www.rakuten.co.jp/kokuyogst/)
1商品特徴
(1)自由で柔軟なノート使い
罫線と無地部分が混ざりあうシンプルなデザインで、目的に応じて柔軟な使い方ができます。罫線がグラデーションになっていることでイラストや文字が「はみ出す」という意識が薄れ、自由でありながらも整理されたノートを作ることができる。
(2)思考の邪魔をしないフラット製本
フラットに開く製本仕様になっており、綴じ部分までページを広く使うことができる。A5サイズでコンパクトながら、見開きでA4サイズとして使うことも可能。
2.コクヨデザインアワードについて
コクヨデザインアワードは、ユーザー視点のものづくりの推進を目的に2002年にスタートしました。近年は海外からの応募者が半数近くを占めるなど、国際的なコンペティションとして成長を続けています。 受賞作品の製品化検討を前提にしており、MoMAのパーマネントコレクションに認定されている「カドケシ」をはじめ、「本当の定規」、「白と黒で書くノート」などユニークな発想の製品を生み出しています。近年では、2023年3月に製品化・発売された「スマートなダブルクリップ」が、2023年グッドデザイン金賞を受賞するなど、次なる高い評価にもつながっています。また、製品化プロセスにおいて受賞者との協業を行うなど、若手デザイナーの成長の支援や活躍の礎づくりにも力を入れています。
3.コクヨデザインアワード2023審査員講評(最終審査時/一部抜粋)
2023年度のコクヨデザインアワードでは、『embrace』をテーマとし、社会が直面する課題や、人それぞれの違いを受け入れ、肯定することにより、見る人や使う人を前向きにする作品を募集しました。
川村真司(Whateverチーフクリエイティブオフィサー)
最終審査のプロトタイプを見て、実際にページをめくりながら、ノートの罫線がグラデーションで消えていくことの意味や心理的な効果を実感でき、その細かいディティールを評価した。
田根剛(Atelier Tsuyoshi Tane Architects 代表 建築家)
最終審査のプレゼンテーションでの「波打ち際がゆらいでいる」という作者の言葉が印象に残っており、このノートを使うことでさまざまな思考が混ざり合い、創造的になれるイメージが浮かんだ。
田村奈穂(デザイナー)
規則的な線が消えていくさまは、未知の未来に対する期待感や、拘束から解き放たれていく感じがする。ふわっと透けながら消えるところが今の時代らしく、まさに「embrace」なノートといえる。
柳原照弘(TERUHIRO YANAGIHARA STUDIO. CO LTD. クリエイティブディレクター・デザイナー)
現状は罫線と余白のボリュームがひとつだが、このノートならではの完璧なボリュームや比率を詰める余地がある。またシリーズとしての多様性もあり得ると思う。
吉泉聡(TAKT PROJECT 代表 デザイナー)
使い手を違う思考に誘ってくるような、書くことの予感みたいなものがあり、このグラデーションが心理に直接働きかける機能をもっていることが強く感じられた。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001038.000048998.html