多くの企業やメディアが、検索結果での上位表示を目指して日々SEO対策に取り組んでいる。しかし、「上位表示が実際のクリック数をどの程度押し上げるのか」という点は常に気になるところではないだろうか。

SEO支援実績が4,300社を超えるランクエストが運営するメディアの2024年12月データを用いて、検索結果上位10位までの「クリック数(a)」「表示回数(b)」「クリック率(=a/b)」を分析し、順位とCTRの関係を明らかにした。

調査概要
調査期間:2024年12月1日~2024年12月31日
調査機関:株式会社eclore
調査対象:ランクエストサイト(https://rank-quest.jp/ )
有効回答数(サンプル数):903キーワード
対象キーワードは、2024年12月中にランクエストサイトで検索結果1位から10位に掲載されたものに限定し、各順位ごとのクリック率を分析
調査方法
・Googleサーチコンソールのデータを使用し、対象キーワードの検索順位別クリック率(CTR)を算出しました。
・クリック率(CTR)は、クリック数を表示回数で割り、その結果に100を掛けてパーセンテージとして表しています。

2024年12月度:表示順位におけるクリック率

上記は、ランクエストが運営するサイトにおける2024年12月度のデータ調査結果です。観測したキーワードの総数は903件にのぼる。検索順位が下がるほどCTR(クリック率)は大きく低下していく傾向が見られます。特に1位(28.3%)から2位(12.5%)への落差が顕著で、その後も3位以下は1ケタ台、さらに6位以降は1%を切る順位が続く。

1位(28.3%)

最上位に表示されるだけあって、検索画面上でユーザーの目に留まりやすく、4人に1人以上がクリックしている計算になります。ほかの順位と比較すると、CTRの高さは際立っている。

2位(12.5%)

1位からは半分以下の水準ですが、それでも10%を超えるCTRを確保できています。多くのユーザーが最初に1位を確認しつつ、2位にも目を向けるケースが一定数あると考えられる。

3位・4位(2.7%、2.5%)

2位からさらに大幅に下がり、CTRが2%台に突入します。上位2つとの比較では見劣りするものの、「ユーザーが1位・2位に満足できなかった場合にクリックされる」ポジションとして機能しやすいだろう。

5位(1.9%)

CTRが1%台に落ち込み始めるライン。1位〜4位よりも明らかにクリックが減り、検索結果のトップ領域から少し外れた感がある。

6位・7位(ともに0.7%)

1%を下回る水準まで落ち込み、画面をスクロールしないと見えない場合が増えることも要因の一つと考えられます。ユーザーの視線が集中しにくい領域といえる。

8位・9位(0.6%)

ほぼ6位・7位と同等の低水準で推移しています。このあたりまで順位が下がると、見込めるクリック数はごくわずかになることが多い。

10位(1.0%)

わずかにCTRが1%台に戻っていますが、全体としては下位のため、上位ほどの期待値は高くありません。10位以内といえども、1位からの落差は大きいといえる。

こうして順位別のCTRを眺めると、「検索結果でどの位置に掲載されるか」がいかに重要かが再認識できます。1位の存在感が圧倒的である一方、2位や3位でもまだ一定のクリックが見込める。

5位以下になるとCTRが一気に低下する傾向が明らかです。上位を目指すSEO施策においては、このCTRの傾向を踏まえたうえで、検索意図を満たすコンテンツ設計やメタ情報の最適化などを行うことが重要となる。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000140336.html