京都を舞台にアーティスト主導で開催されるアートフェア「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2025」(主催:京都府、京都新聞、実行委員会)が、来年2月に開かれる。このフェアでは、若手アーティストの創作活動を支援し、日本の現代美術の発展に寄与するアワード「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2025 マイナビ ART AWARD」が実施されることが発表された。協賛は株式会社マイナビで、同社は2022年からこの取り組みに携わっている。

「マイナビ ART AWARD」は、フェア出品作品の中から特に優れたアーティストを選出する賞で、最優秀賞に選ばれたアーティストには賞金100万円(個展開催費および新作制作費)が贈られる。さらに、受賞者の個展開催が支援されることも特徴だ。これまで、若手アーティストの登竜門としての役割を果たし、多くの才能を世に送り出してきた。

2024年のアワードでは、アーティスト志賀耕太氏が最優秀賞を受賞。志賀氏の作品《SPIRAL JETTY MONJA》が評価され、現在、東京・銀座の「MYNAVI ART SQUARE」で個展「SIDE GAME」を開催している。

2025年の審査員には、飯田志保子氏(キュレーター)、高橋瑞木氏(アーティスト支援プログラム担当)、中井康之氏(美術館学芸員)、山峰潤也氏(アートディレクター)らが名を連ねる。これに加え、ディレクターの椿昇氏が審査を統括し、フェア出品作品から受賞者を選出する。

授賞式は、フェア開催前日の2025年2月27日に京都の歴史的建造物である臨済宗大本山 東福寺で行われる。審査員から作品の選定理由や見どころを聞ける貴重な機会で、一般の来場者も参加可能だ(定員制)。

メイン協賛企業のマイナビは、2023年に東京・銀座でアート施設「MYNAVI ART SQUARE」をオープン。アートやアート思考を通じて人々の新しい可能性を切り開く活動を展開している。同社は「アーティストの可能性を切り開く新たな一歩を支援したい」とし、アワードの意義を強調した。

「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2025 マイナビ ART AWARD」は、若手アーティストが活躍の場を広げ、世界へ羽ばたくきっかけとなると期待されている。京都で生まれる新たな才能の芽吹きに注目が集まる。