エンジニア向けの情報共有プラットフォーム「Qiita」を運営するQiita株式会社(本社:名古屋市、代表:柴田健介)は、2024年11月14日と15日の2日間にわたり「Qiita Conference 2024 Autumn」をオンラインで開催した。今回のカンファレンスは、日本最大級のエンジニアコミュニティが主催するイベントとして過去最多の3,200名以上が参加を申し込み、大盛況のうちに幕を閉じた。

「Qiita Conference」は、エンジニアが技術的な知見を共有し、新たな発見やキャリアの気づきを得る場として毎年開催される。本年の秋大会では、18名のゲストスピーカーが登壇し、幅広いテーマで講演を実施。参加者からは「将来のキャリアを再考するきっかけとなった」「技術的な洞察が深まり、大いに刺激を受けた」といった声が多く寄せられ、アンケートの満足度スコアは8.13/10という高水準を記録した。

基調講演では、多彩な分野で活躍するエンジニアや経営者が登壇し、特に注目を集めたのが安野貴博氏による「キャリアの転機と意思決定の思考法」をテーマにした講演である。自身の挑戦を交えた実践的な内容が、聴講者の共感を呼んだ。また、藤本真樹氏は「巨大組織を牽引するCTOの矜持と未来への展望」と題し、経営者目線での技術戦略を披露。Rubyの開発者であるまつもとゆきひろ氏は「プログラミング言語デザインケーススタディ」と題してRubyの設計哲学を深掘りし、エンジニアならではの視点での講演を行った。そのほか、グローバル企業で活躍する上杉周作氏らが、日本と世界をつなぐキャリア形成の実例を紹介し、聴講者の関心を集めた。

イベントのセッション動画は、YouTubeのQiita公式チャンネルで公開されている。基調講演のほか、技術的なトピックに特化したプレゼンテーションも視聴可能であり、多くのエンジニアや企業関係者から注目を集めている。

Qiita株式会社は、今後もエンジニアに向けたイベントを積極的に企画し、企業や個人ユーザーにとって新たな技術共有の場を提供していく方針を明らかにしている。同社代表の柴田氏は「プラットフォームを通じてエンジニア同士のつながりをさらに強化し、新たな価値を生み出していきたい」と意気込みを語った。