映画「侍タイムスリッパー」の応援感謝!舞台あいさつが10月14日、新宿ピカデリーで行われた。

本作は、京都で米作り農家を営みながら映画製作をしている安田淳一監督の自主制作映画で、脚本、原作、撮影、照明、編集、VFX(視覚効果)整音、タイトルデザイン、タイトルCG製作、現代衣装、車両、製作など1人11役以上を務め、10人足らずのスタッフとともに製作。山口馬木也演じる会津藩士の武士・高坂新左衛門が、落雷によって時代劇撮影所にタイムスリップしてしまい「斬られ役」として幕末から140年後の現代を生きていく姿を描いたコメディー映画だ。

この日は、キャスト陣が劇中の役衣装を着用して登壇。劇中でのシーンや台詞を再現するなど、鑑賞後の観客を大いに沸かせる中、安田監督は「皆さんの顔を見ていると1館で始まった頃を思い出します。こんな日がやってきたということを、心の底から喜んでおります」と笑顔で挨拶をした。

司会から次の目標を聞かれると、時代劇の斬られ役として名を馳せ、本作のモデルにもなった福本清三の名前を挙げ「やっぱり福本さんあってのこの映画だと思っています。(「ラストサムライ」出演した)福本さんつながりで、トム・クルーズにこの映画のリブートを撮って欲しい。ハリウッドに行きたいです」と夢を告白。これに対し、山口は「想像外でした」としながら、「僕は小学生や中学生の映画鑑賞会などで、この映画を見て欲しいです」と希望を明かしていた。

8月に池袋シネマ・ロサのみで封切られるも、その面白さがクチコミで広がり現在では全国172館の映画館で拡大上映中の本作。その人気っぷりは安田監督の日常生活にも影響を及ぼしているようで「新幹線に乗っていたら、男の人に”おめでとうございます”と言っていただきました」と振り返る一幕も。これに対し、井上が「マスコミに一番出ているのは監督ですからね」とツッコミを入れると、「皆さんのために仕方なく出てるんです。これだけはわかってほしい」と返し、会場をわかせていた。

映画「侍タイムスリッパー」は全国で拡大上映中。