Bunkamuraは、新型コロナウイルス感染症の影響により一部施設を長期休館中のなか、文化・芸術の発信を継続するため、様々な取り組みを行っている。その一環として、大阪芸術大学との連携により開始された「マンガデザインで北海道をメタバース」プロジェクトが、新たなフェーズへと突入した。

Bunkamuraは、次世代クリエイターの育成を目的とした取り組みをさらに強化するため、「マンガデザインで文化ツーリズム」と題し、発表の場を【Bunkamura オープンヴィレッジ】のウェブサイトに移転。本企画では、大阪芸術大学の学生が、日本各地の“文化”をテーマに、独自の視点で描き出したマンガデザイン®作品を随時公開していくという。メタバース空間を通じて、若き才能による個性豊かな表現に触れる機会を提供する。

『マンガデザインで文化ツーリズム』とは

大阪芸術大学のデザイン学科、キャラクター造形学科、美術学科、映像学科等の学生が、全国47都道府県の豊かな“文化”をマンガデザイン®で表現。“文化”には、歴史や祭、建造物、伝統工芸や地域を象徴する風景、食文化など、広く含まれます。作品を選出するのは、同大学で教鞭をとるマンガデザインプロデューサーの吉良俊彦氏。本サイトでは作品と合わせて制作者による制作意図や吉良氏のコメントも掲載し、各地へのツーリズムを誘うきっかけを創出する。2025年に大阪・関西万博の開催を控えている「大阪府」を皮切りに、「兵庫県」「京都府」と、関西圏から順に全国を巡る予定。

「マンガデザイン®」とは

日本発のオリジナルグラフィックデザイン。グラフィックデザインの特徴であるクライアントニーズの明確化、メディアに応じたフレキシビリティ感にマンガの特徴である分かりやすさやストーリー訴求、空想の世界の描写が可能な点等を加え、2つの強みを最大限に活かし、創造した広告モデル。

『マンガデザインで文化ツーリズム』作品紹介(一部)

『和泉蜻蛉玉の輝き』(デザイン学科 Y.Y.)


【地域の文化芸術をマンガデザインに】
「小さい蜻蛉玉をアップにして映すことでもののきらめきを分かりやすく表現しました。」

『たこ焼き+妖怪「白坊主」』(キャラクター造形学科 M.T.)


【1+1=∞の表現】
「和泉市を中心として大阪にまつわる妖怪「白坊主」が大阪のたこ焼きを食べて船皿の上で食い倒れている姿を描きました。」

『国生みの島・淡路島』(美術学科 R.M.)


【マンガデザインで描く日本神話】
「国生みの島、淡路島を描きました。『古事記』の冒頭を飾る「国生み神話」、イザナギノミコトとイザナミノミコトが最初に作った国土が淡路島という話をもとに描きました。」

『京舞』(キャラクター造形学科 N.M.)


【切り絵のようなデザインで所作を表現】
「祇園を中心とした京舞を描きました。調べたところ京舞は柔らかな中にも鋭敏で直線的な所作が含まれるとあったので、線画自体にも直線を使って描いてみました。また、柔らかさも表現するためにごわごわしたペンを使い、びっちりしすぎないように線を飛び出させたりしました。」

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000179.000031037.html