近年、日本の経済成長や雇用創出、社会課題解決の担い手として、スタートアップへの期待が高まっています。政府もスタートアップ育成に力を入れており、2022年には「スタートアップ育成5か年計画」を発表。人材育成や資金調達などの環境整備を進めている。
スタートアップへの転職は増加傾向だが、求人数が上回る
リクルートの調査によると、スタートアップへの転職者数は2015年と比較して2023年には3.1倍に増加。一方で、求人数は6.8倍と、転職者数の伸びを大きく上回っている。つまり、スタートアップの人材に対する需要が非常に高まっている一方で、供給が追い付いていない状況である。
スタートアップへの転職をためらう理由と魅力
求職者がスタートアップへの転職をためらう理由としては、企業風土や賃金、働き方に関する不安などが挙げられる。しかし、実際には、スタートアップは以下のような魅力も持っている。
裁量権の大きさ: 事業や会社の成長に大きく貢献できる。
成長機会の多さ: 新しい経験やスキルを身につけることができる。
社会課題解決への貢献: 社会にインパクトを与える仕事ができる。
多様な働き方: フレキシブルな働き方ができる企業が増えている。
ミドル・シニア層の転職も増加
特に注目すべきは、ミドル・シニア層のスタートアップへの転職が活発化している点。
経験と知識の活かし方: 大企業での経験や専門知識を活かして、スタートアップの成長に貢献できる。
社会課題解決への貢献: 社会的な意義のある仕事に携わりたいという思いが強い。
働き方の多様化: より柔軟な働き方を求めている。
スタートアップの年収水準は上昇傾向
従来、スタートアップの年収は低水準であるというイメージがありましたが、近年は資金調達の増加やビジネスの成長に伴い、年収水準が上昇傾向に。特に、400万円以上の高年収帯での転職者の割合が増加している。スタートアップは、日本経済の活性化に不可欠な存在となっている。しかし、人材の需要と供給のミスマッチが課題として浮上している。スタートアップは、自社の魅力を積極的に発信し、求職者の不安を解消することで、より多くの人材を惹きつけ、成長を加速させる必要がある。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002721.000011414.html