日本PCサービス株式会社は、デジタル遺品に関する相談が増加する中で、デジタルデータの生前整理を促進するための『生前デジタルデータ整理ガイド2024』を無料で配布開始した。このガイドは、まこと法律事務所の弁護士監修のもと、新たにセルフチェックシートが追加され、個々の状況に応じた整理ができる内容となっている。

デジタル遺品とは、故人が残したデジタルデータやオンラインアカウントを指す。急速にデジタル化が進む現代社会では、デジタル遺品の整理は全世代にとって重要な課題となっており、同社は2016年からこの問題に対応してきた。今年もガイドブックの配布を通じて、家族や親しい人々との話し合いのきっかけを提供し、デジタル遺品トラブルへの注意喚起を図っている。

まこと法律事務所の北村真一弁護士は「デジタル技術の進展により、デジタル遺品問題は全世代に広がっている。今回のガイドは、自己チェックリストが追加され、どこから始めればよいか分からない方々にとって手助けになる」と述べている。また、日本PCサービス株式会社の田村勇樹氏は「デジタル遺品問題は現代社会で避けて通れない。家族にとって安心できる備えとして、このガイドが役立つことを願っている」とコメントしている。

デジタル遺品に関する相談例として、故人のパソコンにかかっているパスワードが分からない、暗号資産の確認が必要といったケースが多く報告されている。このガイドは、こうした問題に対処するための知識と手段を提供し、円滑なデジタル遺品整理を支援する。