株式会社ロケグーは、番組制作者向けロケ仕込みマニュアルを製作。仕込み方&バラシ方そしてトラブル対応など、詳細が記されている。
番組制作者として、さらにはロケ地検索サイトの運営者として、これまで500人以上の広報と会話をしてきたという同社。その中で、「予想以上に取材やロケを通して、番組制作や映像制作に悪いイメージを抱いている企業さんやロケ地が多いことを知った」という。当マニュアルは、企業やロケ地と信頼し合える関係を保ち、素晴らしい番組や作品を作り続ける一助になりたいという思いで作られたそう。
広報さん500人と話して知った”本当に困った番組制作者”とは?
多くの広報が困っていたのは「連絡・返信がない」「傲慢な態度」「注意事項を守らない」といった社会人としての当たり前の礼儀やマナー。ほとんどの番組制作者や映像制作者は、しっかりとマナーを守って対応されているが、一部そうではない方がいるのを、ロケ地検索サイトを運営して初めて目の当たりにした。
守って欲しい仕込み&バラシの3つルール
⒈問い合わせをしたら必ず返信する
複数の企業に問い合わせを送ったのに、取材する企業だけに返信しがち。しっかりと問い合わせしたら、返信するのが社会人としてマナー。
⒉バラシ(お断り)の連絡を忘れない
企業は取材の有無を期待してずっと待っている。バラす場合は迅速に忘れずに連絡すること。その際、対応してくれた感謝も伝えるとGOOD。
⒊謙虚な姿勢で対応する
取材をさせてもらう姿勢で対応するべき。企業は、わざわざ時間を割いて取材に応じてくれているため横柄な態度は業界全体の悪となる。
多くの企業やロケ地は番組・メディアに取材して欲しいと思っているが、そこに上下関係は存在しない。協力してくださる企業やロケ地があって、初めてロケや取材が成立することを忘れていけない。
トラブルを防ぐ社内共有と上長への相談
⒈プロデューサー・アシスタントプロデューサーにも注意事項の共有
企業からの注意事項をAD・ディレクターのみで共有せずに、P・APにもメールなど文章で共有し、チームで管理していくのがトラブル回避へと繋がる。
⒉不明な部分はすぐに企業に確認
直接言われた内容など、忘れてあやふやな事があればすぐに企業に確認すべき。放送・配信後に気づいても遅い!気になる事は迷わず連絡すること。
⒊企業やロケ地のルールを守る
打ち合わせで聞いた企業やロケ地のルールは、きちんと守るべき。面白いからOKではなく、NGな事は事前にチーム全体に共有する。
AD・Dだけが情報管理するのではなくチーム全体共有
企画会議・仕込み・ロケ・編集・収録・本編と休みなく続いていくADさん、ディレクターさんだけに全てを任せるのはもう時代遅れ。
疲弊し企業としっかりと向き合う事ができず、テキトーな対応になる事で、トラブルが起こり、テレビ業界のイメージが悪くなる原因の一つにもなっていると考える。これからのテレビ業界を守るためにも、トラブルを未然に防ぐ「制作会社・番組全体で情報を把握する環境」を整えることがのが大切になる。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000137164.html