iStockを運営するゲッティイメージズは、世界的な市場調査会社であるMarketCast社と提携し、26カ国13言語で1万人以上の消費者と専門家を対象に調査を実施。今、求められているコンテンツは、日常の“ちょっとした瞬間“に幸せを感じるようなビジュアルだということを発表している。
Z世代とミレニアル世代は「最も金銭面に不安を感じやすい」
調査によると、日本のZ世代とミレニアル世代の6割弱にあたる58%が、他の世代と比較しても、「最も金銭面に不安を感じやすい」という結果が出ています。また、Z世代とミレニアル世代の77%が、「今後の生活費が自分の収入を超えるだろう」と予想しており、全世代では71%が同様の回答をしていることと比較すると、その差は大きくなっています。若い世代は就職などで社会に出てからの年月が浅く、金銭面に余裕のある生活がまだまだ難しいことがうかがえる。先の見えない物価高騰や経済への不安がある中で、若い世代は金銭に関するリテラシーを高め、将来に備えた貯蓄への意識が高いことも分かっている。
人々は “ちょっとした瞬間”に幸せを感じる
一方で、消費者の77%が、「日々の生活の中で、何か良いことを見つけて喜びを感じる機会を探している」ことが明らかに。ゲッティイメージズとiStockでダウンロードされているビジュアルを分析してみても、何か大きな出来事に対する喜びというよりも、日常の“ちょっとした瞬間“に幸せを感じるようなビジュアルが好まれていることが分かっていて、人々は、人生の大きな節目に焦点が当てられたようなビジュアルよりも、「今、ここにある」身近な体験を描いた画像や動画、イラストに共感する傾向があることが分かる。
企業やブランドは、経済不安を感じる時代を乗り越えるビジュアル選択を
さらに、消費者の5人に3人(60%)が、商品を購入する際に、画像や動画、イラストなどのビジュアルコンテンツを判断材料にしていることも判明。Z世代やミレニアル世代などの若い世代がとりわけ金銭面に不安を感じやすいことが明らかになり、企業やブランドは、自社の広告やWEBサイトなどに使用するビジュアルコンテンツについて、若い消費者にどう届いているかを改めて分析する必要がある。その上で、「家を買う」などの大きな喜びを描いたビジュアルではなく、日々の生活の中で、「友人と美味しいものを食べた」、「家族でお出かけした」など人生のちょっとした瞬間に幸せを感じるようなビジュアルを選択することが大切だ。企業やブランドは、人々が経済的に不安を感じる時代を乗り越えるために、これを良い機会と捉えて自社のビジュアル表現を見直すことが必要となる。
ビジュアルメッセージには「共感」と「ウェルネス」を
ビジュアルを選択する際には、若い世代など経済的に物価高騰の影響を受けやすい立場の人たちに寄り添ったものを選ぶことによって、視覚的にも消費者に情報を伝えサポートすることができる。「共感」とより良く生きようとする「ウェルネス」といった視点をビジュアルメッセージの中心に据えることは、消費者との信頼関係を構築するためのカギとなりそうだ。
*ゲッティイメージズは、2020年2月より、世界的な市場調査会社であるMarketCast社と提携し、26カ国13言語で1万人以上の消費者と専門家を対象に調査を行い、「今、求められているビジュアルコンテンツ」を具体的な数字とともに明らかにした「VisualGPS」と呼ばれるガイドラインを作成しています。
VisualGPSの詳細情報:https://creativeinsights.gettyimages.com/ja/visual-gps
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000018083.html