デジタル庁は、2022年10月2日(日)11:00より「デジタルの日」オンラインイベント をYouTube、Twitterにて生配信した。
河野太郎デジタル大臣(以下、河野大臣)がデジタルアバター姿で登場。「社会全体でデジタルについて体験し、デジタル化への機運を高めるための大切な機会。少しでも多くの皆様にデジタルにふれていただけたら。」と開会挨拶を行いました。イベントでは、河野大臣がデジタル領域の次世代人材である、石山アンジュ氏・立崎乃衣氏・森谷頼安氏・渡辺創太氏と対談。「どうなる!?日本のデジタル社会」をテーマに、「もし私がデジタル大臣だったら」などこれからのデジタル社会像に関する意見交換を行いました。また、落合陽一氏・若宮正子氏らとともに社会と行政のデジタル化進行度を測る「デジタル度」調査の結果発表や、自治体や企業等の「デジタルのゲンバ」紹介などを通じて、デジタルで変化を遂げる日本社会の最前線をお届けしました。また、「good digital award 2022(※1)」表彰式には、「ソーシャルインパクト審査員特別賞」を受賞した、“ボーカロイド(※2)”やデジタルプラットフォームを活用した楽曲で社会全体にインパクトを与え続けている歌い手Ado氏がビデオメッセージで出演。「大変光栄な限り。これからもたくさんの方々に歌を届けていきたい。」と喜びの声を寄せた。
※1「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」に貢献している、または今後貢献しうる個人や企業・団体の取り組みをデジタル大臣等が表彰するアワード。2022年は9つの部門を設けている。
※2 ボーカロイド:歌詞とメロディーを入力すると、パソコン上でキャラクターに歌を歌わせることが出来る歌声合成システム
2022年「デジタルの日」イベント概要
開催日時:2022年10月2日(日) 11:00~13:00
配信場所:デジタル庁 公式YouTubeチャンネル、公式Twitterアカウント ※アーカイブ視聴可
公式YouTubeチャンネル:https://youtu.be/BAR533VW3Uk
公式Twitterアカウント:https://twitter.com/i/broadcasts/1lDGLndjVaoxm
イベントハイライト
オープニング
登壇者:河野大臣アバター
デジタルアバター姿で登場したデジタル大臣より開会の挨拶。「デジタルの日とデジタル月間は社会全体でデジタル化の機運を高めていくための、大切な機会。少しでも多くの皆様に、デジタルに触れていただけたら。」と『デジタルの日』への期待を語った。
日本のデジタル度2022
登壇者:浅沼デジタル監・落合陽一氏・若宮正子氏
昨年に引き続き、社会と行政における日本のデジタル化進行度に関する調査結果を発表。日本の「デジタル度」として「テレビやスマートフォンなどの、デバイス保有率」など日常生活に関する項目から、「デジタルの行政手続き利用率」など行政サービスに関する項目についての現状を確認した。落合氏は「あらゆるデジタルデータや行政サービスの定期的な点検をすることがデジタルの日を作った目的の1つであり、大切だと思います。」と話し、継続的に様々な指標でデジタル化の進捗を振り返ることの重要性を熱弁。若宮氏は「マイナンバーカードがあって良かったなど、デジタル化していて良かったと利用実感のあるものを出していければ良いのではないか」と日本のデジタル化のこれからに期待を寄せた。これを受けて浅沼デジタル監は「利用実感を高めていくこと、デジタル基盤インフラを3年〜5年かけて整えていくことをしっかり進めていきたい。」と意気込みを述べた。
どうなる!?日本のデジタル社会
登壇者:河野大臣・石山アンジュ氏・立崎乃衣氏・森谷頼安氏・渡辺創太氏
河野大臣と今注目のデジタル人材が「今後の日本のデジタル社会」にまつわる熱い議論を繰り広げた。「あなたがもしデジタル大臣だったら日本をデジタルでどう変える?」という質問に対し、渡辺創太氏は「Web3など日本が世界に対してアドバンテージを取れる可能性のある領域に、スタートアップももっと自由に参画できるようにしたい。」、石山アンジュ氏は「日本のデジタル民主主義を進め、国民が投票以外の形でも、行政とコミュニケーションできるようにしたい。」と意見を展開。議論を振り返り、河野大臣は「日本のデジタル化を進めるためには、みなさんの世代にどれだけ実力を発揮してもらうか、アイデアを出してもらえるかが重要。これからも引き続きデジタル庁にご意見をいただきたい。」とさらなる日本のデジタル化に向けて改めて意気込みを語った。
good digital award 2022表彰式
登壇者:河野大臣・村井純氏
「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」に貢献している、または今後貢献し得る個人や企業・団体の取組を対象に、デジタル大臣が表彰する「good digital award」。各9部門の受賞者が表彰されるとともに、全部門の最優秀賞の中からグランプリの発表が行われた。社会へ及ぼす影響力が強い取組・行動・発信をしている個人に贈られる「ソーシャルインパクト審査員特別賞」は歌い手のAdo氏が受賞。ビデオメッセージで「大変光栄の限りです。ボーカロイドが大好きで、幼い頃からずっと聴いており、14歳のときに動画をはじめて投稿したことが歌い手としてのスタートでした。これからもAdoとして皆さんに歌を届けていきたい」とコメント。マイナンバーカードの普及率や関連取り組み状況等を総合的に判断し、優れた市区町村に贈られる「マイナンバーカード特別賞」は宮崎県都城市が受賞。マイナンバーカード申請補助専用自動車「マイナちゃんカー」で高齢者を対象とした申請サポートを実施した池田宜永市長がリモートで表彰された。そして、「good digital award 2022」のグランプリは「アクセシブルライブラリー~視覚障害者専用電子書籍音声自動読み上げサービス~」に取り組む株式会社メディアドゥが選ばれ、河野大臣よりトロフィーが授与された。
デジタルのゲンバ
登壇者: 小熊美香氏、千葉功太郎氏、若宮正子氏、藤本真樹CTO、水島壮太CPO
「デジタルのゲンバ」では、府省庁、自治体、企業・団体の様々な取り組みを紹介。 まずは、北見市の行政手続きのDX「書かないワンストップ窓口」、十勝の農業DX「TAFシステム」の取材VTR、続けて、農林水産省で実施している電子申請システム「eMAFF」などの事例を紹介。また、デジタルの日の賛同企業の1つである長野県の「株式会社はたらクリエイト」へのリモートインタビューでは、DXを用いて働き方改革にチャレンジしている様子をご説明。最後に、小熊アナが現場に突撃し、デジタル庁のマイナンバー担当者への取材とマイナンバーカードを活用した前橋市の「マイタク制度」を取材しました。取材中、「マイナンバーカードは身分証明書の一つとしてしか認識していませんでした。」とオンラインの行政手続きなどにも利用できることに驚いてた。
エンディング
登壇者: 浅沼デジタル監、若宮正子氏、村井純氏
『デジタルの日』オンラインイベントの締めくくりに、若宮氏は「デジタル改革はデジタル庁だけではなく私たちもみんなでやらなければいけないと感じました。」、村井氏は「それぞれの専門性を互いに学んで発展させるのがデジタル社会だと思います。デジタルの日は1年に1回その成果をみんなで確かめる日だと感じました。」と述べ、浅沼デジタル監が「デジタルはあくまで手段なので、嬉しい、楽しい、助かるという価値の部分を国民の皆様や企業の皆様などに届けていきたいです。」と今後の展望も含め、総括した。
出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000086734.html