「クリエイターワークス研究所」(運営会社:株式会社ユウクリ│本社:東京都渋谷区、代表取締役:武藤覚)は、現在第一線で活躍中のグラフィックデザイナー・Webデザイナーを中心としたクリエイター411名を対象に「仕事満足度」のアンケート調査を実施中。今回はクリエイターの転職事情についてのアンケート調査を発表した。転職の経緯、入社の決め手、転職回数、仕事の悩みなどデジタル系、グラフィック系との比較検証を交えながら報告している。
調査概要
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:クリエイティブ業界で活躍中のデジタル系クリエイター(ユウクリ登録クリエイターも含む):n=171(※クリエイターの内訳:UI/UXデザイナー、Webデザイナー、Webディレクター、コーダー、エンジニア、マーケター、映像・動画編集クリエイター、CGクリエイター、プロデューサーなど)
グラフィック系クリエイター(ユウクリ登録クリエイターも含む):n=225(※クリエイターの内訳:アートディレクター、グラフィックデザイナー、パッケージデザイナー、エディトリアルデザイナー、DTPオペレーター、空間デザイナー、イラストレーターなど)
クリエイターの転職経緯は求人サイトが1位!2位はエージェントがランクイン
まず、どのような経緯で現在の会社に入社したのか?についての回答は、圧倒的に『求人広告・求人サイトからの直接応募』が多い結果となった。(n=179 単一回答)。
続いて多かったのは「エージェントからの紹介」。最近では、弊社ユウクリのようなクリエイター専門の他、エンジニア専門やWeb業界専門など、専門職ならではの特化型サービスを売りとしたエージェントが増えていることで、クリエイター職でもエージェントを介しての転職が増えてきていることが予想される。さらに、友人・知人からの紹介(リファラル)」が3位。5位にも「前職の先輩・同僚から誘われた」がランクイン。クリエイティブ業界の狭さを有効に活用した転職成功事例もあるよう。一方で、最近一般職で増えつつあるSNS採用は、クリエイティブ職ではまだ少ないようだ。
さらに、デジタル系、グラフィック系で分類してみたところ、「求人サイトからの直接応募」「前職の先輩・同僚から誘われた」という経緯での転職はグラフィック系の方が多いことが分かる。
※デジタル系(n=59):マーケター、Webディレクター、Webデザイナー、UI/UXデザイナー、コーダー/マークアップエンジニア、システムエンジニア、動画・映像編集、CGデザイナー
※グラフィック系(n=105):アートディレクター、グラフィックデザイナー、パッケージデザイナー、エディトリアルデザイナー、空間デザイナー、DTPオペレーター、編集ライター、制作進行管理
一方、デジタル系は『企業サイトを見て直接応募した』がグラフィック系の倍以上、さらには「SNS経由で企業採用担当者から声がかかった」も多く、直接的な方法で転職成功している傾向が見られた。また、「その他」の回答では、「アルバイト中にスカウトされた(グラフィックデザイナー/40代男性)」「派遣から社員化になった(グラフィックデザイナー/50代男性)」という回答や、「SNS経由で直接応募した(コーダー/30代女性)」「飛び込み(グラフィックデザイナー/30代女性)」という行動派の方も。
企業選びは「興味」「能力」「価値観」が合うかどうかがカギ!?
続いて、現在の会社を選んだ理由についてもアンケート調査。
1位は「仕事の内容に興味があったから」が最も多く、2位には「実務経験やキャリアを積めるから」「専門的な知識・技術を活かせるから」が続き、能力についての項目が伸びた。6,7位に「会社の将来性が期待できるから』『会社の理念に共感したから」となり、価値観に関する回答が続いた。
さらに、「社員の人柄がよかったから」という声も多く、人間関係もまた重視しているクリエイターも多いことが分かる。一方で、休日や給料などの条件が良いだけの会社を選ぶクリエイターはやはり少ないようだ。入社の決め手についても、デジタル系とグラフィック系で比べたところ、全体的には似たような傾向となったが、違いが見える項目もいくつかあった。
例えば、デジタル系がグラフィック系よりも伸びたのは、人間関係や価値観に関する項目「社員の人柄がよかったから」「会社の将来性が期待できるから」「会社の理念に共感したから」。さらには、デジタル系職種は比較的働き方がフレキシブルな環境が多いという利点からか、「リモートや出社など働き方を自由に選べるから」もグラフィック系より伸びた形となった。
一方、グラフィック系が伸びたのは、能力に関する項目「実務経験やキャリアを積めるから」「専門的な知識・技術を活かせるから」となった。
会社員クリエイターの現在の仕事の悩みとは?
クリエイティブ業界ではスキルアップのためにも転職が当たり前ですが、ようやく転職課題をクリアした転職先が見つかりしばらくその環境で働いていると、当然新たな悩みや課題が出てくるもの。そこで、現在の本業の仕事での悩みについても聞いた。
最も多かったのは「給料(年収)が上がらない」。続いては「スキルアップできているのか分からない」。少々残念に感じたのは、「目標となる先輩や上司がいない」が3位にランクインしたことだった。
出典元:《クリエイターの仕事満足度調査⑦》デジタル(Web/IT)系・グラフィック(広告/SP)系クリエイターの転職事情