クリエイティブ業界での転職活動では、マネジメント経験をうまく活用・アピールできると有利です。
しかし「マネジメント」が意味する業務内容はわかりにくく、きちんと把握せずに使っている方も少なくありません。
実はマネジメント経験者なのに、それを自身で把握できてないこともありえるでしょう。
そこでこの記事では、マネジメントとは何を指すのか、どのような能力が求められるのかを解説します。また、転職活動でマネジメント経験をうまくアピールする方法も紹介します。
クリエイティブ業界でマネジメント経験を活かした転職をしたい方は、ぜひ参考にしてください。
マネジメントとはそもそもなに?
マネジメントを辞書で引くと 「経営などの管理をすること」と出てきます。しかし、ビジネス上ではどのような役割や能力を指すのでしょうか。以下で詳しく解説します。
マネジメントとはビジネスの成功に必須!
企業において、マネジメントの役割を担う職種といえば、経営者や管理職、マネージャーなどです。
具体的な仕事内容としては「目標を立て、行動指針を作って部下へ指示を出す」ことが挙げられます。
マネジメントの役割を担う場合は、プレイヤーとして実務を遂行するときと異なり、チーム全体を目標の実現へ導く力が強く求められるでしょう。
そのため、市場環境の変化やプロジェクトの現状を分析する力、仕事に優先順位をつけて必要な施策を打つ判断力なども必要です。
特に、クリエイティブ業界は多くの人と協力して仕事を進めることが多いため、プレイヤーであってもマネジメントスキルがあるほうが有利になります。
マネジメントとリーダーシップは違う
マネジメントとリーダーシップは混同されることも多くありますが、実はこの2つは異なるものです。
リーダーシップとは業務上で「人」を動かす能力を指します。リーダーシップで重要となるのは対人スキルであり、チームを引っ張る力強い人柄やメンバーに信頼される誠実さなどが該当します。
つまり、「コミュニケーションでチームを導く力」とも言い換えられるでしょう。
一方、マネジメントで動かすのは「人」だけではありません。「情報」「資金」「環境」など、プロジェクト全体の管理が求められます。マネジメントは、人柄や誠実さに留まらない総合的な能力が必要となるでしょう。
マネジメント経験は転職に有利!?
マネジメント経験は、転職する際にクリエイティブ業界を含む、多くの業界で有利に働きます。
なぜなら、マネジメント経験のある人は「即戦力が期待できる」「スキルに応用力がある」と、人材価値の高い場合が多いからです。
マネジメント経験が転職に有利に働く理由について、より詳しく見ていきましょう。
即戦力として期待できる
マネジメント経験があると、実力と経験がある人物と評価される傾向があります。入社したての新人や、実力のない人にマネジメントを任せる会社は少ないでしょう。
マネジメントは、目標達成のためにチームを管理する重要な仕事です。特に、中途採用の場合は即戦力になれる人材が求められます。
その際、マネジメント経験をアピールできれば、自分の実力や経験の裏付けになるでしょう。ただし、役職があるだけで部下がいなかった場合は評価されません。
反対に、たとえ役職に就いていなくてもチームをまとめる立場を経験したのなら、立派なマネジメント経験といえるので、積極的にアピールしましょう。
マネージャーの人材不足
現在、派遣・フリーランスなど雇用形態の多様化や少子高齢化などのさまざまな理由により、社会全体でマネージャーが不足しています。
特に、クリエイティブ業界のような人の入れ替わりが速い業界では、マネージャー候補が転職してしまうことも少なくありません。
そのため、マネジメント経験がある人はそれだけで希少な人材といえます。
どの業界でも活かせる能力
マネジメントスキルは、どの職種・業界でも活かせる応用力があります。人をまとめられるコミュニケーション能力、部下を育成・指導する対応力を持つ人材は、すべての組織で必要不可欠です。
そのため、プレイヤーとしての実務スキルにやや不安がある人でも、マネジメント経験があれば希望の業界へ転職できるチャンスが広がります。
ただし、マネジメントといっても、その意味は企業によって以下のように異なる点に注意してください。
- プロジェクトマネージャー(PM)のようなプロジェクト管理経験
- 人材育成や評価に携わるラインマネジメントの経験 など
応募したい企業が求める「マネジメント経験」が何を指しているのか、仕事内容からきちんと見極めましょう。
マネジメント経験を転職でうまくアピールする方法3選
豊富なマネジメント経験があっても、職務経歴書にただ列挙するだけでは不十分です。ここではマネジメント経験をうまくアピールし、転職活動を有利に進める方法を解説します。
具体的に数値を出す
どの業界・職種であっても、マネジメントの成果を数値で表すと採用担当者に伝わりやすくなります。
具体的には、目標数値に対する達成数値などです。売上や集客率、改善率などがわかりやすいでしょう。事務職の人なら、残業削減率や業務効率化なども成果に含まれます。
ポイントは目標設定の裏付けから達成できた理由までを、きちんと自分の言葉で説明できる成果を選ぶことです。多くの場合、書類選考が通ったあとには面接が待っています。
数字は面接官の目を引くので話を振られることを想定し、きちんとアピールできるよう準備しておきましょう。
PDCAを使い、文章にして伝える
具体的な数値を出すにあたり、マネジメント経験を一つの流れとして文章で伝えることが重要です。その際、下記のようにPDCAを意識するとうまく書けるでしょう。
- Plan(計画):「売上120%アップという目標を設定し」
- Do(実行):「SNSの広告を使った施策を打つことにより」
- Check(評価):「潜在顧客からのサイトへのアクセスが増え」
- Action(改善):「売上130%アップを達成した。」
「売上130%向上」のように、結果の数字だけを書いてしまわないよう気を付けましょう。
その書き方では、自分の働きが寄与して売上がアップしたのか、別の要因があったのかが見えません。採用担当者にわかりやすいよう、PDCAを意識して順序立てて書きましょう。
マネジメントに対しての心がけを明確に
マネジメントにあたっての自身のポリシーを、きちんと伝えましょう。採用担当者は、働く姿勢や心がけにも注目しています。
具体的にはマネジメントで大切にしてきたことや、目標設定にあたっての考え方などを盛り込むとよいでしょう。
マネジメント経験を評価されて採用された場合は遠くない将来、会社において大切な人材の育成を任される可能性があります。
そういったことも考慮し、自分なりの明確なポリシーをもってマネジメントにあたったことを、職務経歴書で積極的にアピールしましょう。
マネジメント経験をうまくアピールして転職しよう!
マネジメント経験とは「目標を立て、行動指針を作って部下へ指示を出した」ことです。たとえ役職に就いていなくても、チームをまとめた経験があるなら「マネジメント経験あり」といえます。
特に、多くの人と関わりながら仕事を進めるクリエイティブ業界では、マネージャーでなくてもマネジメントスキルが重要視されます。クリエイティブ業界に転職を希望する方は、マネジメント経験を積極的にアピールしましょう。その際は、具体的な数値を示したり、PDCAを使って文章化したりするとより効果的です。
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