株式会社クリーク・アンド・リバー社では新卒の方の就職支援を行っております。「ゲーム×IT業界フォーラム」をはじめ、クリエイティブ業界を目指す学生の方に有益なコンテンツをお届けしていきます!
今回は第二弾として、「株式会社バンダイナムコスタジオ」の新卒クリエイター、採用担当者のインタビューをお送りします。
新卒入社の就活事情、採用担当は学生に何を期待しているのか。株式会社バンダイナムコスタジオで”働くこと”にフォーカスしています。ぜひ参考にしてください。
2012年に(株)バンダイナムコエンターテインメントから開発機能を分社化し独立した、クリエイター・エンジニア集団の会社です。家庭用ゲームソフト、モバイルコンテンツ、PCコンテンツ、業務用ゲームなどの企画・開発・運営を行っております。
新卒クリエイター自己紹介
ヴィジュアルアーティスト(キャラクター関連のデザイン・モデリング)
横山(入社二年目・四年制大学卒)
・趣味
映画鑑賞です。基本的になんでも観ますが、生物学系のSF、ホラー、邦画ヒューマンドラマが好きです。
・休みの日の過ごし方
大体映画を見ているか、散歩をしているか、ゲームをしているか、絵を描いているかのどれかです。
・好きなエンタメコンテンツ
好きな映画は沢山ありすぎて言えませんが、好きなゲームはDS版のレイトン教授シリーズです。デフォルメの強いキャラクターデザインとストーリー性の強いゲームが好きです。
・学校で学んでいたこと
英語学専攻でした。特定の分野に特化していたわけではなく、映画評論や翻訳、文化研究等の授業を英語で受けていました。
就活
・就活で苦労したこと
就活で一番苦労したのは面接やエントリーシート等の実作業よりも、「自分が今まで学んできたことを捨てる覚悟をすること」だったと思います。
私の大学の専攻は英語です。小学生の頃から大学を卒業するまで約15年の間、英語漬けの毎日を送っていました。好きだったとからいうよりは、当時通っていた学校では英語を話せない生徒は授業についていくことはおろか、友達を作るのも難しかったからです。嫌いだったわけではないですが、ある種仕方なさのようなものは当時から感じていました。しかしさすがに10年以上同じことをやっていると例えそこまで思い入れのない事でもなかなか手放せなくなるもので、当然語学力を生かした仕事に就くのが道理だろうと思っていました。
如何にそこからゲーム業界を目指すようになったかということはとても長くなってしまうので割愛させていただくのですが、長く悩んだ末、結局一年目の就活を諦めて、ポートフォリオに専念することにしました。近年のグローバル化の事を考えると英会話力というのはデザイナーにとっても重要なスキルであるので、結果の話だけをするならば「捨てた」という言葉は間違っています。しかし、当時そのことを知らなかった私にとって、一年目の就活を諦めるという事は、10年間崩さず積み上げてきたものを無かったことにするのと同義でした。今考えると思いつめすぎだったと思いますが、就活においてはこの決断をするのが何よりも難しかったと記憶しています。
・就活履歴、応募社数
あまり思い出せませんが、途中で終えてしまった一年目の就活では15社程受けていたと思います。思い出せるだけでホテル、IT、広告、食品、エンターテイメント、出版等、当時は英語を使えればなんでも良かったので、見境なくどこでも受けていました。
二年目からはゲーム業界に的を絞り、自分が本当に行きたいと感じられた5社のみに応募しました。
入社
・なぜこの会社を選んだか、決め手
応募した理由は扱っているビジュアルの幅が広かったからというのが大きいですが、入社の決め手は大勢の応募の中から自分を選んでいただけたからです。
ポートフォリオ作成に向けて絵の学習をしていた際、ゲームに特化した絵を学習するか、自分の好きなものと商業的な絵のバランスを取るかで長い間迷っていました。絵の学習をまともに始めたのは大学四年生の春だったので両方学習できるほど時間的な猶予がありませんでした。
悩んだ結果、例え万人受けするものでなくても好きなものを追求した方が、同じようなジャンルに興味のある方々がいる場所で働ける可能性が高いと考えました。もし面接に呼んでいただけなくても「趣味が合わなかっただけ」という健全な言い訳がしやすいな、という捻くれた考えも頭の端にありました。ポートフォリオ用に用意した作品はかなり趣向の変わったものが多かったはずですが、それでも選んでいただけたという事が最終的な決め手になりました。
・入社してからのギャップ
入社するまで3D経験が一切無かったので、数年はとにかく白い目で見られ叱られ続けるのだろう…と想像していたのですが、入社してから今までの約1年半の間、全くそのようなことはありませんでした。研修はもちろん業務中も相当手厚く、根気強く学習を手伝っていただき、入社以前からは想像もつかないほど3D環境で作業が出来るようになりました。もちろんまだまだ半人前ですが!
社員同士で業務以外の会話をする機会が思っていたよりも少ないです。飲み会などに無理矢理誘われるようなことはまずないので、あまり大勢いる場でコミュニケーションをとるのが得意ではない私には有難いですが、お話をしてみたい、聞いてみたい!と思った社員さんと知り合うとっかかりがなかなか見つけられず入社当時は焦っていた覚えがあります。しかし業務外で集まることが少ないとはいえ、「お話がしたいので一緒にお昼休みどうですか」と聞くと快諾してくれる方ばかりなので、あまり気負いせずに自分から話しかけていけるのが有難いです。
会社のこと
・会社のおすすめポイント
同じことを繰り返してしまうようですが、先輩方は本当に優しい方ばかりです。入社直後の専門的な研修や実務における学習等、かなり手厚くサポートしていただきました。一年目で何もわからない状態で、常にメモが手放せない、30分に一度は質問をしてしまうような日々が続いていましたが、わからない事やできない事に関して大変丁寧にアドバイスしていただきました。
自分の適性と興味をしっかり汲んでもらえている、と感じています。私は一年目から自分の希望のセクションである「キャラクター」の制作に携わらせていただいています。入社する前は、まずは自分の苦手な事やあまり興味のない分野の事もやらなければならないという覚悟をしていたのですが、入社してすぐにキャラクターのデザインやモデリングに関わらせていただけて、とても驚きました。
・うちの会社、こんなすごい人がいるんです!
凄くない人と会話したことが無く特定の方を紹介できないほど凄い人だらけです。私が知っているのは主にビジュアルの方になってしまいますが、入社してまもなくアートディレクターやリードアーティストを務めているのに、今でも怠ることなく業務の外でも日々鍛錬を積んでいる方や、プロジェクトを数個跨げるぐらい描ける絵の幅が広く、描くのが早い方が沢山います。
・就職活動をしている学生へ一言
ずっとゲーム会社を目指してきた、ずっと好きだったものがある方々は、そのまま自分の「好き」を追求するのが良いと思います。元気で楽しく好きな事をやっていて欲しいです。必ず、といった無責任なことは言えませんが、興味のある事をやっていた方が道が開けるというのは本当の事だと思います。
好きなことが無い、ぼんやりとしか興味のある分野がないという方々も、思い詰めないでいてほしいです。就活は人生の大きな節目ですが、人生の全てではありません。失敗しても全てが終わるわけではなく、夢を諦めなければならないわけでもないですし、もし成功してもそれを唯一の選択肢にする必要はないと思います。やってみたら案外楽しいかもしれない、ぐらいの気持ちでやってみるのも良いかと思います。
一緒に働けるのを楽しみにしています。
採用担当者自己紹介
経営企画部 HR課 採用チーム
鷹嘴奈津美
・会社の強み
バンダイナムコグループに所属しているので、グループの強みであるIP軸戦略の一端を担っています。また、社内にはゲームデザイナーはもちろん、ビジュアルアーティスト、エンジニア、サウンドクリエイターなど、ゲーム開発に必要な職種は全てそろっているので、様々な職種と密に協力し合いながらチーム一体となってゲーム開発をすることが可能です。
・学生に期待すること(活躍している人材とは)
情熱を持ち、自分から積極的に行動できる人!
どの職種にも言えるのが、自分から積極的に行動できる人が活躍しているということです。
新卒で入りたての頃は、わからないことがたくさん出てくると思います。臆せず、最初はいっぱい聞いて、様々なことを吸収していってください。それが成長への第一歩です。そして、入社後もその積極性を忘れることなく、どんどん挑戦・探求していってください。与えられた仕事だけをこなすのではなく、また、目の前で必要になっている技術だけを習得するのではなく、自ら挑戦・探求することで、入社後も自分の力を伸ばし成長し続けていけると思います。
また、その積極性の原動力になるであろう、ものづくりへの情熱も持っていて欲しいです。「面白いゲームを作りたい」「お客さんに楽しんで欲しい」「高い技術力を身につけて誰も見たことのないものを作りたい」など、人によって情熱のカタチは様々だと思いますが、何か芯が強いものを持ち、行動の原動力にしていただきたいです。
・選考のポイント
選考時のスキルも見てはいますが、それ以上に、成長できる幅があるかどうかを重要視しています。高専、専門学校、大学、大学院など、様々な方が選考を受けてくださるので、選考時の能力は人によってバラバラです。がっつり専門的なことを勉強してきた方もいらっしゃれば、独学で学んできた方もいらっしゃいますので、ただ単にスキルの有無で選考するのではなく、その方がどのくらい成長していけるかを見極められるよう、選考を行うようにしております。
ひとつ、大事な基準になるのは「実際に行動を起こしているかどうか」です。「~したい!」と思うだけでは何も生まれず、自身の成長にもつながりません。それに、本当にしたいという強い思いがあるならば、何かしら行動に移しているはずです。先にお話しさせていただいた学生に期待することの内容にも繋がってくるのですが、その方が成長していけるかどうか、つまり積極性や情熱があるかどうかの判断材料として、「実際に行動を起こしているか」というのをひとつのポイントとしています。
・育成、研修制度など
入社後の研修は、どの職種もたっぷりみっちりあります!笑
最近はゲーム業界を目指す人も増え、新入社員の卒業校は本当に様々です。今まで学んできたことが異なる中でも全員がしっかり配属先で活躍できるように、約半年かけて鍛え上げていきます。最初は基本的な社会人マナー研修から始まりますが、そのあとはゲーム開発の基礎知識などの座学を経て、それぞれの専門的な実技研修を行い、最後は新卒と若手でチームを組んでゼロからゲームを開発していただきます。今まで本格的なゲーム開発をしてこなかった方はもちろん、専門的に勉強されていた方でも良い経験になる研修になっているのではと思います。
研修が終わった後も、会社では頻繁に勉強会が行われていたり、カンファレンスへの参加はもちろん、登壇も推奨されているので、配属後も学べる機会はたくさんあります。
・学生へのメッセージ
私も数年前に就活を経験しており、焦ったり、不安になったり、大変だったなあという記憶が残っています。でも今思い返せば、もうちょっと楽しめばよかったなと感じています。いろいろな企業を見ることができたり、実際に働いている人の話を聞けたり、自分自身についてじっくり考えたり、今だからこそできることがたくさんあるので、折角なら楽しむくらいの気持ちで頑張ってみてください。
今は情報が溢れているので、自分が行きたい企業を探すのも難しいかもしれませんが、「何となく面白そうだから受ける」「何となく自分が学んだことを使えそうだから受ける」のではなく、自分を見つめ直したうえで、しっかり企業のことも調べて挑戦できると良いと思います。そうしたらきっと自分に合う企業に巡り合えると思います。
巡り合った会社が弊社であれば、とても嬉しいです。私たちも皆さんに選ばれるような魅力的な企業になれるよう、頑張ります!
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