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【2025年最新】Webデザインの職業訓練校から未経験でも就職は可能?メリットや注意点についても解説

見やすいWebページを構築し、その企画やデザイン、さらにコーディングまでを担うWebデザイナー。
AI技術の進化やスマートフォン、IoTデバイスのさらなる普及により、Webデザイナーの需要はますます高まっています。特に2025年現在では、Webデザインの役割は単なる「見た目」だけでなく、ユーザー体験(UX)やアクセシビリティ(障がいのあるユーザーへの対応)といった視点がより重要視されるようになっています。

Webデザイナーという職種は、将来性があり、専門的なスキルが身につくうえに、在宅リモートワークやフレックスタイムといった柔軟な働き方が可能です。また、一定の経験を積むことでフリーランスとして独立する道も開かれており、依然として人気の高い職業です。

そんなWebデザイナーを目指すための第一歩として、多くの人が注目しているのが「職業訓練校」です。ハローワーク経由で申し込むことができる職業訓練校では、未経験者でもWebデザインの基礎から応用まで、幅広いスキルを体系的に学ぶことができます。

本記事では、2025年版の最新情報を踏まえながら、Webデザインを職業訓練校で学ぶ際のメリットや注意点について詳しく解説します。未経験からWebデザイナーを目指す方にとって、最適なキャリアプランの一助となる内容をお届けします。

Webデザイン未経験者が職業訓練校から就職は可能か

デザインをする女性
結論として、Webデザイン未経験者が職業訓練校でWebデザインを学び、就職・転職することは十分可能です。
職業訓練校では、失業手当を受給しながら専門知識を習得できるほか、再就職を目指すための就職支援も充実しています。
しかしながら、表面的なメリットだけでなく、見落としがちなデメリットや注意点についても把握しておくことが大切です。

「Webデザイン職業訓練校はやめとけ」と言われる理由

インターネット上では、「職業訓練校からWebデザイナーを目指すのはやめたほうがいい」といった意見を見かけることがあります。その理由は主に以下の4つです。

  • 内容が難しく挫折する
  • やる気が削がれる
  • 学習内容が実践的でない
  • 就職できるとは限らない

これらの理由について、それぞれ詳しく解説していきます。

内容が難しく挫折する可能性がある

「内容が難しい」という声が挙がる背景には、職業訓練校に通う人々のモチベーションの幅が関係しています。一部の受講者は、失業保険を目当てに入校しているケースもあり、そのような人にとっては「難しい」と感じて挫折してしまう場合があります。

しかし、2025年現在の職業訓練校では、未経験者向けに配慮したカリキュラムが組まれているため、基礎的な内容から無理なく学べるようになっています。本人の学習意欲が高ければ挫折する心配はほとんどありません。

やる気が削がれる

学費が無料である職業訓練校では、意欲が低い受講生も混在する場合があります。そのような環境で学ぶことで、他の受講者の影響を受け、やる気が削がれてしまう可能性が指摘されています。

ただし、2025年現在ではオンライン学習の併用や小規模クラスの導入など、学習環境の改善が進んでいます。また、高いモチベーションを持つ受講生同士で切磋琢磨することで、こうした問題は回避可能です。

学習内容が実践的でない

職業訓練校で学ぶ内容について、「基礎的な部分が多く、実践的ではない」といった批判もあります。確かに、3~6ヶ月という短い期間で基礎を学ぶ形式が主流であり、即戦力になるための実務経験は不足しがちです。

しかし、カリキュラムの内容は年々進化しており、特に2025年現在では最新のツール(Figma、Adobe XD、Webflowなど)を取り入れた訓練校も増えています。 さらに、受講前にカリキュラム内容を確認し、実践的な講座を選ぶことで、このギャップを最小限に抑えることができます。

また、職業訓練で学んだ基礎を活かし、独学や副業を通じて実務スキルを補うことも大切です。自ら積極的に学ぶ姿勢を持つことで、短期間の学習でも大きな成果を上げられるでしょう。

就職できるとは限らない

どの業界でも同じですが、職業訓練校を受講しただけで必ず就職できるわけではありません。そのため、「職業訓練校だけでは不十分」という声もあるのです。

しかし、この点は逆にチャンスでもあります。就職に直結するかどうかは、受講中の取り組み方や自主学習次第です。特に現在では、ポートフォリオ(実績集)の質が就職活動で大きな差を生みます。
訓練中に制作した作品を基に、自分らしいポートフォリオを作成し、他の求職者と差をつけることが重要です。

職業訓練校で成功するためのポイント

「やめとけ」という声の裏には、環境や学習姿勢の問題が隠れています。しかし、2025年現在では環境改善が進んでおり、意欲的に取り組む人にとって職業訓練校はWebデザイナーへの有力なステップとなります。

成功するためのポイントは以下の通りです。

  • カリキュラム内容を事前に確認する
  • ポートフォリオ作成を重視する
  • 独学や副業で実務スキルを補完する
  • モチベーションの高い仲間と切磋琢磨する

これらを意識することで、職業訓練校を効果的に活用し、未経験からWebデザイナーへの道を切り開くことができるでしょう。

ハローワークで申込できる職業訓練校とは

面談をする男性
職業訓練校は、失業中・求職中の人が新たな仕事に就けるようにさまざまな訓練を通じて就職をサポートする場です。国や自治体が中心となって運営しています。東京や大阪などの大都市はもちろん、地方の自治体などでも受講でき、厚生労働省の発表によれば、110,013人が職業訓練のサービスを受講しています。
職業訓練校にはさまざまなコースが設けられており、その中にはWebデザインを学べるコースもあります。コースの名称は教室ごとに異なりますが、例えば「Webデザインコース」などの名称が付けられています。
参考:令和2年度公共職業訓練(離職者訓練)実績(4ページ目)
参考:令和2年度 求職者支援訓練実績(4ページ目)

職業訓練校の申込みはハローワーク経由のみ

職業訓練校の申込みは各自治体にあるハローワーク経由でのみ可能です。
主に「離職者訓練」と「求職者支援訓練」に分類され、雇用保険受給資格の有無で変わってきます。
雇用保険の受給対象者は「離職者訓練」にあたり、受給対象でない方は「求職者支援訓練」になります。
それぞれ、申し込みの手順が違いますので注意しましょう。

【職業訓練校】実際の申し込みの流れ

申込には以下2つのパターンがあり、それぞれ手順が異なります。
・雇用保険の受給対象者(離職者訓練)
(失業者で職業訓練を申し込む時点で失業保険(雇用保険)の受給資格がある人)
・雇用保険の受給資格がない人(求職者支援訓練)
(在職中もしくは失業者で失業保険(雇用保険)の受給資格がない人)

それぞれ具体的な職業訓練校への受講申込み手順は以下の通りです。

雇用保険の受給対象者の場合(離職者訓練)

1.職業訓練の受講内容などあらかじめ調査する
まず「希望する職業訓練校に連絡し見学に行く」「カリキュラムを確認する」など職業訓練の内容をしっかり確認しておきましょう。

2.ハローワークへ求職申込および職業相談
ハローワークで求職申し込みをおこない、職業訓練制度の説明を受けます。
職業相談も受け、受講したい職業訓練校のコースを選択した場合にのみ「受講申込書」などの必要書類を受け取ります。

3.必要事項を記載して受講申込書を提出
受講申込書に記載し、ハローワーク窓口にて提出します。

4.選考を受ける
選考日に訓練実施機関で面接や筆記試験(コースによって異なる)を受けます。

5.合格したらハローワークで手続き
訓練実施機関より合否通知が自宅に届きます。合格通知を受けた方はハローワークに選考結果通知書を持参し「就職支援計画書」の交付を受けます。

6.職業訓練開始
訓練が始まります。
開講日には交付された「就職支援計画書」の持参が必要です。

7.訓練期間中および終了後の流れ
訓練期間中および訓練終了後3ヶ月間(訓練終了後三回目の指定来所日まで)は求職者支援制度による支援が継続します。就職が決まっていない方は引き続き、月に一度の指定来所日に指示を受けているハローワークへ行き、就職に向けた職業相談をおこないます。

雇用保険の受給資格がない人(求職者支援訓練)

在職中でも職業訓練に応募し試験を受けることは可能です。ただし、退職時期が決まっていなければ応募はできません。
ハローワークで面接の際「◯月末までに退職が決まっており、翌月から職業訓練を受講したい。」とはっきり伝えることで、応募までは問題なく進められます。

1.職業訓練の受講内容などあらかじめ調査する
まずは「希望する職業訓練校に連絡し見学に行く」「カリキュラムを確認する」など職業訓練の内容を確認しておきましょう。応募締め切りは訓練開始の約1ヶ月半前には締め切られることが多いため、事前にどの職業訓練を受講したいかなどを調べた上で、余裕を持って動き出すことをおすすめします。

2.職業訓練校の受講開始日に合わせて退職日を調整
退職にあたり、有休消化、仕事の引き継ぎなどさまざまな調整で時間が掛かるものです。また、離職票の発行は一般的に7〜10日間掛かるため余裕を持って準備しましょう。

3.ハローワークへ求職申込
ハローワークで求職者支援制度の説明を受け、受講申込書を提出します。
その際「現在在職中ですが◯月末に退職予定です。」と伝えると申請までがスムーズにおこなえます。

4.選考を受ける
選考日に訓練実施機関で面接や筆記試験(コースによって異なる)を受けます。

5.退職する
退職から10日以内に前職の会社がハローワークに「雇用保険受給資格者離職証明書」を提出し、ハローワークから会社に「離職票」が送付されます。
前職の会社から受け取った「離職票」をハローワークに持参し、失業認定手続きをおこないましょう。

6.合格したらハローワークで手続き
訓練実施機関より合否通知が自宅に届きます。合格通知を受けた方はハローワークに選考結果通知書を持参し「就職支援計画書」の交付を受けます。

7.職業訓練開始
職業訓練が始まります。開講日に交付された「就職支援計画書」の提出が必要です。

8.訓練期間中および終了後の流れ
訓練期間中および訓練終了後3ヶ月間(訓練終了後三回目の指定来所日まで)は求職者支援制度による支援が継続します。就職が決まっていない方は引き続き、月に一度の指定来所日に指示を受けているハローワークへ行き、就職に向けた職業相談をおこないます。

参考:ハロートレーニング受講の流れ(厚生労働省)

職業訓練校の入学テスト内容と倍率

職業訓練校は募集定員も決まっており、最近ではWebデザインコースとプログラミングコースは応募者も多く、倍率は2〜4倍と高い傾向にあります。

テストの内容は職業訓練のコースによってさまざまですが、面接のある場合は特に「なぜWebデザインを学びたいか」「就職する意思は強いか」「きちんと訓練に出席するか」など、本当にやる気があるのか、途中で辞めずにやり遂げる意志を持っているかなど、人間性を見られる傾向があります。
本気で受講して、訓練内容に沿った就職をしたいという思いを伝えるようにしましょう。

職業訓練校でWebデザインを学ぶ6つのメリット

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職業訓練校でWebデザインを学ぶメリットは、専門的な知識やスキルを無料で習得できる点にあります。
加えて、失業手当や受講手当といった金銭的支援を受けられること、就職活動のサポートや託児所の併設など、安心して学べる環境が整っている点も大きな魅力です。
2025年現在では、最新ツールや業界トレンドに基づく実践的なカリキュラムも増え、さらに利用価値が高まっています。

ここでは、職業訓練校でWebデザインを学ぶ具体的な6つのメリットを紹介します。

無料でプロの授業が受けられる

職業訓練校では、Webデザインの現場経験が豊富なプロから授業を受けることができ、学費が無料である点が最大の魅力です。ただし、テキスト代やソフトウェアの利用料が別途発生する場合があるため、事前に確認しておきましょう。
また、2025年現在では、Figma、Adobe XD、Webflowといった最新のデザインツールを活用する授業を導入している訓練校も増えています。こうした実践的な学びを無料で受けられるのは、大きなメリットです。

Webデザインの学習に集中できる

職業訓練校では、朝から夕方までWebデザインの学習に専念できるため、特に未経験者にとって短期間で基礎を習得しやすい環境が整っています。
夜間のスクールや通信講座と異なり、まとまった時間を学習に充てられるため、予習・復習やポートフォリオ制作にも集中できます。2025年現在では、オンライン受講が可能な訓練校もあり、ライフスタイルに合わせた学び方を選べるようになっています。

就職活動やポートフォリオ制作の支援を受けられる

Webデザイナーとしての就職活動では、ポートフォリオ(制作作品集)の質が非常に重要です。職業訓練校では、ポートフォリオ制作の時間がカリキュラムに含まれているため、プロのアドバイスを受けながら質の高い作品を仕上げることができます。
さらに、就職活動を並行して進められる仕組みが整っており、転職活動で授業を休む場合のフォロー体制が充実しています。ただし、出席率が80%を下回ると除籍になる可能性があるため、スケジュール管理はしっかり行いましょう。

割引価格でAdobeソフトなどが購入できる

職業訓練校では、学生証が発行されるため、Adobeソフト(PhotoshopやIllustratorなど)やMacといったデバイスが学割で購入できる場合があります。通常よりも3~4割安く購入できるため、今後のWebデザインの仕事に必要なツールを揃える良いタイミングです。
また、2025年ではクラウドベースのデザインツールやノーコードプラットフォーム(Webflowなど)を割引価格で利用できる訓練校も増えているため、費用を抑えつつ実務に近い環境で学べます。

わからない箇所をすぐに先生に質問できる

独学では、つまずいた際に誰にも質問できず、学習が滞ることが大きな課題です。一方、職業訓練校ではその場で講師に質問でき、わからない箇所を即座に解決できる環境が整っています。
特に、プログラミングやコーディングの学習では細かいエラーや概念の理解が難しい場面が多いため、リアルタイムでサポートを受けられるのは大きな利点です。

失業保険・給付金が受けられる場合がある

自己都合退職の場合、通常は失業手当の受給開始に2~3ヶ月の給付制限がありますが、職業訓練校に通えばこの期間が免除され、すぐに受給が可能です。また、受講中は失業手当の受給期間が延長されることや、受講手当(日額500円×最大40日分)や通所手当(交通費)が支給されるケースもあります。
2025年現在、デジタル分野への支援拡充が進んでおり、自治体によっては追加の助成金を受けられることもあるため、地方の制度も積極的に調べると良いでしょう。

職業訓練校でWebデザインを学ぶ際の3つの注意点

続いて、職業訓練校からWebデザイナーを目指す際の3つの注意点について紹介します。

Webデザイナーとしての就職が約束されているわけではない

職業訓練校でWebデザインを学ぶことには多くのメリットがありますが、成功するためには注意すべきポイントもあります。
特に、就職率や受講環境の現実を理解し、計画的に取り組むことが重要です。この章では、職業訓練校で学び始める前に知っておくべき3つの注意点をご紹介します。

WEBデザイナーとして就職するために役立つ資格の表
出典:参考:ハロートレーニング急がば学べ | 厚生労働省
職業訓練校はWebデザインの基礎を効率よく学べる場ではありますが、Webデザイナーとしての就職が保証されるわけではありません。
厚生労働省の発表によると、2020年度のWebデザインコース受講者の就職率は**56.9%**であり、これはWebデザイナー以外の職種も含む数字です。
実際にWebデザイナーとして働き始めた割合はさらに低くなることが予想されます。

参考:ハロートレーニング急がば学べ | 厚生労働省

また、就職後に活躍するためには、単に講義を受けるだけでは不十分です。以下のような取り組みを自主的に行うことが求められます。

  • 資格取得を目指す:ウェブデザイン技能検定、Photoshopクリエーター能力認定試験、Illustratorクリエーター能力認定試験などの取得を目指しましょう。これらの資格は実務で役立つ知識を補強し、採用担当者にアピールする材料にもなります。
  • 自主制作に注力する:ポートフォリオを充実させるため、自分で模擬案件を制作することが効果的です。

特に、職業訓練校では受講者のモチベーションにばらつきがあることも多いため、周囲に流されず、自分自身の目標を明確にすることが成功の鍵となります。

未経験OKなWebデザイナーの求人案件は競争率が高い

「未経験OK」と記載されたWebデザイナーの求人は確かに存在しますが、こうした求人には人気が集中します。実際には、経験者が応募してくる場合も多く、未経験者にとっては狭き門であることを認識する必要があります。
そのため、競争率の高い求人に挑む際は、自分自身をアピールできるスキルや実績が欠かせません。以下の対策を講じることで、採用の可能性を高めることができます。

  • ポートフォリオを充実させる:未経験者の場合でも、デザインの基礎スキルや学習意欲を示すために、ポートフォリオの質が重要です。実際に自分でデザインしたWebページや、架空の企業サイトなどを作成してアピールしましょう。
  • 独自の学習を進める:HTML、CSS、JavaScriptなどのコーディングスキルを磨くほか、FigmaやAdobe XDを使ったUIデザインにも挑戦すると良いでしょう。

さらに、未経験OKの求人に応募する場合は、「なぜWebデザインを選んだのか」という明確な志望理由を用意しておくことも大切です。

週5日間拘束されることへの覚悟が必要

職業訓練校では、平日5日間、朝から夕方まで拘束されることが一般的です。この環境は集中して学習できるというメリットがある一方で、デメリットに感じられる場合もあります。特に、Webデザイン以外の仕事やキャリアに興味がある場合や、家事や育児といった他の責任との両立が求められる状況では、長時間の拘束が負担となることがあります。

そのため、訓練校に通う前に自分が学ぶ目的を明確にしておくことが重要です。具体的には、「Webデザインを仕事にしたい」という強い意志があるかどうかを再確認し、自分の目標と訓練校での学習内容が一致しているかを考えましょう。また、学びと日常生活のバランスを取るため、スケジュール管理を徹底し、無理のないペースで取り組む準備を整えることが大切です。

さらに、カリキュラムや拘束時間が自分の生活スタイルやペースに合っているかを事前に調査しておくこともおすすめします。もし選択肢がある場合は、短時間コースやオンラインで受講できる訓練校を検討するのも良い方法です。このように、自分のライフスタイルや目標に適した学び方を選ぶことで、より効果的に訓練校での学習を進められるでしょう。

職業訓練校からWebデザイナーを目指すための5つのポイント

太陽に向かって腕を突き上げる人
職業訓練校からWebデザイナーを目指すための、特に重要なポイントとして以下の5つが挙げられます。

  • Webデザイナーになるという熱意を強く持つ
  • 独学でもスキルアップに努める
  • 面接で熱意をアピールする
  • Webデザイナーのアルバイトや派遣の案件に積極的に応募する
  • 未経験から登録できる人材紹介会社を活用する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Webデザイナーになるという熱意を強く持つ

Webデザイナーとしてのキャリアを築くには、まず「必ずWebデザイナーになる」という強い決意が不可欠です。
学習を進める中でモチベーションを維持するのは難しいこともありますが、目標を明確にし、自分の意思を揺るがせないことが成功への第一歩です。
また、授業でわからない箇所があれば、躊躇せず先生に質問し、学習内容を着実に自分のものにしていきましょう。

独学でもスキルアップに努める

職業訓練校では、Webデザインの基礎知識を短期間で学ぶことができますが、提供される内容は基礎的な範囲に留まります。
そのため、授業で学んだことを復習するだけでなく、独学でさらに応用力を磨く姿勢が必要です。
例えば、参考書やオンライン教材を使ったり、デザインツールの実践練習を重ねたりすることで、実務に活かせるスキルを高めていくことができます。

面接の際で熱意をアピールする

未経験からWebデザイナーを目指す場合、企業はスキル以上に熱意や意欲を重視します。
そのため、面接では「自分がいかにWebデザイナーになりたいか」「努力を惜しまない姿勢」を明確に伝えることが重要です。
自分の考えや想いを整理しておき、面接の場で効果的にアピールできるように模擬面接を行うなどの準備をしておくと安心です。

Webデザイナーのアルバイトや派遣の案件に積極的に応募する

ハローワークの求人だけではなく、積極的にアルバイトや人材派遣会社を活用しましょう。企業としてもアルバイトからやる気や熱意のある人材を社員として登用することはよくあり、将来的にWebデザイナーとして働くチャンスを広げられます。
アルバイトや派遣を通じて実務経験を積むことは、Webデザイナーとしてのスキルを向上させるだけでなく、将来的に正社員への道を開くチャンスにもつながります。企業の中には、意欲や成長を評価してアルバイトや派遣から正社員に登用するケースも多いです。

派遣の場合は勤務時間や勤務地の自由度が高いこともあり、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
また、人材派遣会社に登録して紹介予定派遣で働き、派遣期間が満了した際に派遣先との合意が得られれば、人材派遣から社員になる方法もあります。人材派遣は正社員とは違い、勤務時間や勤務地の自由度が高いことなどメリットもありますので、敬遠せず活用することも手段の一つです。

未経験から登録できる人材紹介会社を活用する

未経験者を対象とした人材紹介会社を利用するのも有効な方法です。特にWebデザイナー未経験者向けの専門エージェントを活用すれば、業界の動向に詳しいスタッフから適切なアドバイスやサポートを受けられます。
これにより、自分に合った求人情報を効率的に得ることができ、就職のチャンスを大幅に広げることが可能です。
参考:Webist

まとめ

職業訓練校のWebデザインコースでは、失業保険や補助金といった経済的支援を受けながら、Webデザイナーに必要なスキルの習得やポートフォリオ制作に専念できる環境が整っています。このような支援を活用することで、学習への集中力を高め、効率的にスキルを身につけることが可能です。

しかしながら、未経験からWebデザイナーとして就職する道は決して平坦ではありません。職業訓練校に通うだけで就職が保証されるわけではなく、自身の努力と行動が結果を左右します。Webデザイナーとして就職を目指すには、まずは熱意を持ち続けることが重要です。その上で、アルバイトや派遣といった実務経験を積む方法や、独学を通じてさらなるスキル向上を図るといった多方面からのアプローチを行い、就職の可能性を広げていくことが求められます。

また、「勉強はしたけれど、実務経験や実績がなく、転職活動が思うように進まない」という悩みを抱える方もいるかもしれません。そんなときこそ、これまで学んできたスキルや制作物を最大限活用し、自分の強みを磨くことが解決への一歩となります。新しい経験に積極的に挑戦し、目標達成に向けて着実に行動を続けていきましょう。

最後に、この記事をお読みの方の中には「Webデザイナーを目指して勉強したはいいものの、実務としてアピールできる実績や経験がないために、転職活動がなかなかうまくいかない……」と悩んでいる方もいらっしゃると思います。

未経験→Web制作会社に転職した高田さんの転職活動成功の秘訣とは?

こちらのインタビューでは、昨年見事未経験からWeb制作会社への転職を実現した高田智子さんに、転職活動がうまく運ぶようになったきっかけとなった気付きと体験についてお話いただきました。
ぜひ合わせてご一読いただき、皆さんがWebクリエイターとしての一歩を踏み出す参考になれば幸いです!

著者情報
株式会社クリーク・アンド・リバー社
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監修
CREATIVE VILLAGE編集部

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