本やニュースメディアなど、私たちは日ごろから様々な情報に囲まれて生活しています。その内容に不備がないか、誤った情報がないかを確認するのが「校正」や「校閲」と呼ばれる業務です。出版や広告など、人々に情報を伝える業種では、編集者がその業務を担っています。
今回は校正・校閲のお仕事に興味を持つ皆さんに、現場でよく使う用語をご紹介します。既に編集者としてご活躍の方も、知識の再確認に是非ともご確認ください!
覚えておきたい校正・校閲用語一覧
単語の上にマウスを乗せると答えが表示されます。
朱字 | 赤のインクで修正指示を書き込むこと。「朱書き」「朱入れ」とも。 |
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イキ | 修正指示を入れた後に、修正を取りやめて元の文や記号を残すこと。「モトイキ」とも。 |
色校正 | 複数の色を使う印刷物において、色調などを整えること。色校(いろこう)とも。 |
嘘字 | 実際にはない字や誤用した字、字画の誤った字のこと。 |
級数 | 写植文字の大きさを示す単位のこと。1級は0.25mm。単位はQ(級)。 |
ゲラ | 「ゲラ刷り」の略。試し刷りのこと。 |
校閲 | 原稿に書かれている情報の真偽を確認し、誤りや不備がないかを調べること。 |
校正 | 文字・記号などを確認し、誤りや不備がないかを確認すること。 |
校了 | 校正が完了し、印刷や掲載に差し支えない状態になること。 |
字下げ | 書き始めを一文字以上下げること。インデント。 |
初稿 | 最初の原稿のこと。 |
初校 | 最初の校正のこと。二度目を再校という。 |
素読み | 言葉の意味や内容を考えずに、声に出して読むこと。 |
責了 | 「責任校了」の略。印刷所や編集者・訂正者の責任で確認し、校正を終了すること。 |
突き合わせ | 元の原稿とデザイン原稿を一文字ずつ突き合わせて校正すること。「付け合わせ」とも。 |
DTP | 「Desktop publishing(デスクトップパブリッシング)」の略。パソコンを用いて印刷物のデータを制作すること。 |
閉じる | 平仮名を漢字にすること。 |
トル | 文や記号を削除すること。削除後に空いた部分を詰めることを「トルツメ」、詰めずにそのままにすることを「トルアキ・トルママ」という。 |
念校 | 念のためにもう一度校正すること。 |
開く | 漢字を平仮名にすること。 |
編集 | 素材を集め、印刷物・書籍・情報メディアの形にまとめること。 |
ポイント | 文字や図形の大きさを示す単位のこと。1ポイント(1pt)≒0.35278mm |
ママ | 「そのまま」の意味。「イキ」と同じ意味でつかわれることが多い。 |
読み合わせ | 一人が原稿を読み、もう一人が原稿をチェックしながら、誤字・脱字を確認すること。 |
リード | 記事の冒頭部分のこと。 |
ルビ | 振り仮名のこと。 |
まとめ
普段はまったく異なる職種についている方も、編集者の仕事を知るきっかけになったのではないでしょうか。
校正の仕事について詳細が知りたい方は、関連記事「校正の仕事とは?仕事内容・年収・必要なスキル」をご覧ください。
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